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【TKS/D】傍装雷火銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘、飾磨(しかま)縣刻印)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【7580】
英  名
 Japanese Pill-lock Carbine, invented by Kyousuke Katai
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、一品物、資料
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 961mm
口  径
 16mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【傍装 (ぼうそう) 雷火銃 (無銘) について】
信州松代の銃工であった片井京助直徹が文政年間に製作した早打鉄砲を嘉永年間に更に発展させて考案したと言われる、雷粒薬を使用して撃発を行う雷火銃の一種です。
銃身右側面には特徴的な真鍮製の雷粒ケースが設けられており、ケース先端部分を後方に押し込む事により火蓋が開き、雷粒ケース内から雷粒が火皿に入る構造となっています。 火蓋はスプリングのテンションにより軽く閉じられる構造となっており、内部には撃針が設けられています。 発射時には撃鉄が火蓋の上面を叩くことによって火蓋内部の撃針が雷粒を撃発する構造となっています。 本銃には他にも迅速な連続射撃を行う為の工夫が随所に見られ、撃鉄は銃把右側面に設けられた板状のレバーを押し下げる事により、グリップから手を放す事なくコッキング操作を行う事が可能となっています。 また、銃口部は特殊な漏斗型となっており、弾薬を迅速に装填する事が可能となっている他、銃口先端下部には回転式の真鍮製かるか (さく杖) が取り付けられています。 かるかは先端を折り曲げてループさせる事により掴みやすい形状となっている他、 蝶番によって銃身先端部に固定されており、馬上等で使用する際の紛失を防いでいるものと思われます。 また、銃口部に当たるかるかのコの字型部分は木製の覆いが付いており、更に銃床内部の板バネによってかるかの先端がロックされ銃口を下に向けた際にも抜けない凝った作りとなっています。
本品は全長が961mm(銃身長676mm)の両手で構える馬上筒(騎兵銃)タイプで、銃床左側面にはスライド式のサドル・リングが設けられています。 銃身は薬室と銃口付近が広がった八角銃身で、三箇所の目釘座によって銃床に取り付けられています。 口径が16mmですが装填をしやすいように銃口部が深さ約5mmほどだけ25mmと広がっており、縁輪が付いた堂々とした八角柑子になっています。 先目当は杉形、元目当は千切透しとなっており、引き金は洋風の用心金の付いた輪引金タイプとなっています。 (MM)

【本個体の説明】
本品の銃身は一部に若干の表面錆や僅かな朽ち込み痕は見受けられるものの、目立った破損や欠損等は見受けられず、比較的良好な状態が保たれています。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けています。 銃床については若干の小傷や線傷は見受けられるものの、大きな破損や欠損は見受けられず、全体に良好な状態が保たれています。 銃床の強度的にはしっかりとした状態が保たれています。 銃床下部の目釘による固定穴及び銃床の目釘穴の位置は三箇所とも一致しています。 竹製の目釘が二本付属(前部と中間、三本目は付属していませんが、三本目を入れると構造上抜くのが非常に難しいです)しています。 真鍮製雷粒ケースとカルカの挿入口覆以外の金物は全て武骨な鉄製で時代錆は出ていますが、かえって速射性を持たせた軍用筒のイメージが強い纏まった外見をしています。 銃床左側面(薬室の左側)に壬申の刻印と思われる「改九百三十八番 飾磨縣」の刻印が入っています。

  壬申 (じんしん) とは干支の一つで、明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。 火縄銃は基本的に「壬申刻印」は打たれていませんが、中筒以上の口径は「壬申刻印」の対象になりました。 本品も口径が16mmもあるので対象になったと思われます。 本品に入っている「飾磨(しかま)縣」とは1871年(明治4年)11月9日に播磨国を管轄するために姫路県から改称される形で設置された県で、現在の兵庫県南西部にあたります。 飾磨県は1876年(明治9年)8月21日に第2次府県統合により兵庫県に合併され廃止されており、本品に入っている「飾磨(しかま)縣」から本品は明治4年(1871年)から明治9年(1876年) に兵庫県南西部にあったことが判る貴重な情報です。

特徴的な雷粒の装填操作は行う事が可能ですが真鍮製(蓋は黒檀製)であることから非常にデリケートな機構ですので、実用には耐えられないと思われます。 またこの真鍮製雷粒ケースは近年の手直しが入っているため、現状完全品ですが、お値打ち価格に設定してあります。 撃鉄を起こすためのレバー操作については鉄製ですので強度的にも問題なく、撃鉄を起こした状態で引金を引くと撃鉄が勢い良く落ちます。 開閉自体は問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓は歴史的価値を考慮して無理な力は加えておらず、尾栓の脱着確認は行っていません。

本品は国内に現存する和銃の中でも特に珍しい品で、その特殊な雷粒装填システムも現状では作動している非常に興味深い品です。 無銘(傍装雷火銃は基本的には無銘です)ですが片井京助直徹の作に間違いない品です。 他の火縄銃と比べ片井京助のアイデアが随所に見られる希少な品です。 東京店在庫品 (MM)

*(注)銃床から銃身を外す際は「真鍮製雷粒ケース」が一本のネジで銃床から外してから、通常の火縄銃と同じように目釘を抜いて分解します。 「真鍮製雷粒ケース」と銃身、 そして銃床の組み合わせは、微調整が必要ですので銃床から銃身を外すのは極力避けて頂きたい品です 【その他の情報】
平成31年3月6日に和歌山県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 登録証の種別も「雷粒外火式」となっています。

古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンク予定の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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