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ワシントン・アームズ バー・ハンマー ペッパーボックス (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#□26) ■ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7496】 |
英 名
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Bar Hammer Pepperbox mfd. by The Washington Arms Co. |
種 類
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古式銃(登録証付)、東京店在庫品、ガゼット Vol.20 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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200mm |
口 径
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8mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ワシントン・アームズ バー・ハンマー ペッパーボックス について】
米国ニューヨークのウィリアム・ウォーカー・マーストン (William Walker Marston) 社がワシントン・アームズ社 (The Washington Arms Co.) の商標で製造・販売した、6連発の管打式ペッパーボックスです。 本品のハンマー (撃鉄) はバー・ハンマーと呼ばれるもので、本体中央上部に位置した角棒型の支柱と円柱型の打撃部を組み合わせた独特な形状のハンマーがダブル・アクションによって雷管を叩く構造となっています。
ペッパーボックス ピストル (Pepperbox Pistol) とは、シリンダー (回転式弾倉) とバレル (銃身) が一体化 (銃身と薬室が一体化) になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。 狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取得した管打ち式ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器 (カービンやライフル等の長物も含む) を指します。 形状が「コショウ挽き」に似ている事からペッパーボックスの名称が付いた、西部開拓時代初期の米国でも大流行した拳銃の一種です。 一般的には、薬室と一体化した銃身を複数本束ねたものを回転させる事で、装填動作を省略し連射を可能とした銃器の事を指しますが、特にサミュエル・コルトが特許を持っていた、引き金を引くだけで回転連射が可能な「ダブル・アクション機構」を持つ護身用の小型拳銃を指していました。 米国では1830年代後半から1850年代に普及しました。
このペッパーボックスは、複数の独立した銃身を束ねるのではなく、レンコンのような穴を銃身とする一つの塊を鋳造したため、頑丈で大量生産が可能でした。 しかしながら、シリンダーと銃身が一体鋳造型であるため、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはその殆どが姿を消す事になりました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。 しかしながら、この問題はペッパーボックスに限らず、当時のパーカッション式回転拳銃全般が抱えていた不具合でした。 また前方に銃身のないペッパーボックスでは、万が一「チェーン・ファイア」が発生した場合にも全弾が飛び出すだけで、銃本体にはダメージを引き起こさないといった利点もありました。 通常の固定銃身のリボルバーで「チェーン・ファイア」が発生した場合は致命的なダメージを銃本体と射手に及ぼしましたので、そのような点では優れていました。
本品にはワシントン・アームズ社 (The Washington Arms Co.) の刻印が入っていますが、実際にはニューヨークのウィリアム・ウォーカー・マーストン (William Walker Marston) 社がワシントン・アームズ社の商標を使用して製造・販売した品です。 同社はニューヨークに1844年から1872年頃まで存在し、ワシントン・アームズ社の商標の他にも、Marston & Knox (Robert)、Sprague & Marston、W. W. Marston、W. W. Marston Armory、William Marston、The Union Arms Company、Phenix Armory、Western Arms Co.等様々な商標を用いて銃の製造・販売を行っていました。 本品の外観は、ニップル・シールド部分がねじ込みではなくカシメによりフレームに固定されている以外は、アレン製のペッパーボックスに類似したものとなっていますが、内部構造はかなり異なっており、簡略化されたより生産性の高いものとなっています。 メイン・スプリングはウィリアム・ウォーカー・マーストン社製のペッパーボックスに多く見られるS字型となっており、グリップ・パネルを取り外したバック・ストラップ左側面にフレーム番号が入っています。 トリガーやハンマーといった各部品にはフレーム番号とは異なる部品番号が入っていますが、バック・ストラップに打刻されたフレーム番号が銃本体のシリアルNo.であると考えられています。 本品の作動はダブル・アクションのみで、銃身 (シリンダー) 後部には穴が開けられており、トリガーと連動してフレーム内部から飛び出すピンにより撃発時にシリンダーが意図せず回転しないように固定される構造となっています。 尚、生産性を考慮してパーカッション・ニップルは取り外しのできない一体式 (固定式) となっています。 (KK)
【本個体の説明】
本品のハンマー上面には「THE WASHINGTON ARMS Co」の刻印が入っており、銃身部分には「CAST STEEL」の刻印が確認出来ます。 グリップ・パネルを取り外したバック・ストラップ左側面に「286」と読めるフレーム番号が入っている他、トリガーやハンマーといった部品には「38」の部品番号が入っています。
本品の銃身は全体にブラウン・パティーナと呼ばれる時代錆が表れた良い雰囲気となっており、若干の表面錆痕や経年による褪色が見受けられるものの、大きな欠損や朽ち込み等は見受けられず、総じてしっかりとした状態が保たれています。 各部の刻印やフレーム及びニップル・シールドに施された植物のエングレービングについてもはっきりと残っています。 ウォールナット製と思われる樹脂製のグリップについても、やや打ち傷や線傷が散見されるものの、大きな破損や欠損等は見られず、オリジナルの艶のある仕上げも比較的良好に残っています。 尚、グリップ・パネル取り付け基部付近の角に僅かな欠けが見られるものの、殆ど気にならないレベルのものです。 作動については完全で、トリガーを引くとシリンダーが正常に回転して撃鉄がダブル・アクションで力強く作動します。 銃身内は6本とも銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 ハンマー及びパーカッション・ニップルには現状目立った欠けや大きな変形も見受けられず、総じて良好な状態が保たれています。
ウィリアム・ウォーカー・マーストン社製のペッパーボックスは、本品のようなワシントン・アームズの刻印が入った品やユニオン・アームズの刻印が入った品など様々な商標のバリエーションが確認されており、研究対象としても非常に興味深い品です。 (KK)
【その他の情報】
神奈川県教育委員会により昭和50年1月10日に交付、令和3年8月12日に訂正された銃砲刀剣類登録証の付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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