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【TKS/O】マラッカ 南蛮筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) (京)�� |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
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商品番号
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【7442】 |
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英 名
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Malaccan Istinggar Matchlock Musket |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、資料、東京店在庫品、ガゼット Vol.19 |
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国 名
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マラッカ |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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1,710mm |
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口 径
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18mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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SOLD OUT |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【マラッカ 南蛮筒 について】
"Istinggar (イスティンガー)" と呼ばれる、マレー諸島のさまざまな民族グループによって製造された火縄銃の一種です。 Istinggarは1511年のマラッカ占領後にポルトガルが現地の銃器に影響を与えた結果として生み出されました。 尚、Istinggarという名称は、ポルトガル語で火縄銃またはマスケット銃を意味するEspingardaに由来しています。 その後、この用語はAstingardaやIstingardaといった名を経て、最終的にはIstinggarとなりました。 呼称としては他にもSetinggar、Satinggar、Satenggar、Istenggara、Astengger、Altanggar、Astinggal、Ispinggar、Tinggarなど、群島により多くのバリエーションが見られます。
ゴアとマラッカのポルトガル人は、独自の火縄銃を独自に製造しました。 1513年以降、ドイツ・ボヘミアの銃製造の伝統は、トルコの銃製造の伝統と融合し、これはポルトガル領インドの火縄銃の製作法にも影響をもたらしました。 ポルトガル領インドの銃工は、銃床のデザインを変更し、狙いを定める際に肩ではなく頬に当てる、ほぼピストルのような非常に短い銃床を導入しました。 また、口径を減らす事により、銃をより軽くバランスの取れたものにしました。 これは、船上や川の船で多くの戦闘を行うため、コンパクトな銃を高く評価したポルトガル人にとって最適なものでした。 Istinggarの登場以前、マレー諸島にはすでにBedil (ベディル) あるいは中国人がジャワ・アーキュバスと呼んだ原始的な長い銃が存在しました。 マラッカの銃器の製造者は、ポルトガル領インドで作られたこれらの新しい銃器をすぐに採用しました。 ポルトガル領インドの銃で使用されるロック・メカニズムには2つの異なる種類が存在しており、一つ目はイベリア半島西部で製作された銃の試作品に見られる1本の板バネを使用したもので、セイロン、マレー半島、スマトラ、ベトナムで製作された銃に見られます。 もう一種類はV字型のバネで、ジャワ、バリ、中国、日本、朝鮮で見られます。 尚、Istinggarのロック機構は通常真鍮製となっていました。 マレー人は雨天時に銃を乾いた状態に保つために火縄銃の銃身に竹の覆いを使用し、籐で縛っていました。 Istinggarは通常、日本の火縄銃よりも全長が長くなっていました。 Istinggarにはラム・ロッドを取り付けるための穴が設けられていませんでしたが、これは本銃が城壁などから依託射撃を行ったか、もしくはレラ砲やランタカ砲のように船の縁から使用した事を示唆しています。 マレー人はまた、マスケット銃の弾丸を銃身に叩き込む為に小さな木槌を使用しました。
マレー半島で見られる個体のほとんどは実際にはインドネシア起源であり、西スマトラのミナンカバウの地で製造されました。 マレー半島の各州は、この銃器を輸入して、現地の戦争で広く使用しました。 スマトラ島内陸部のミナンカバウ人による銃砲の製造は、1488年にヨーロッパ人が喜望峰を発見する前に知られていました。 鉄鋼はミナンカバウの鍛冶場で生産されましたが、19世紀までにヨーロッパへの依存度を高めました。 ミナンカバウの火縄銃は、Istenggara Menangkaboweまたは単にSatinggaと呼ばれていました。 ミナンカバウ人が製造する銃器の生産量は地元のニーズを満たすのに十分な量であり、アチェ、マラッカ、シアクスルタナテなどの他の地域にも輸出が行われました。 銃身は、平らに延ばされた鉄の棒を円形の棒の周りに螺旋状に転がして巻きつけ、接合部分が結合するまで叩く事によって作られました。 ミナンカバウにおける火縄銃の製造は、火縄銃がすでに時代遅れとなった19世紀まで続きました。 最終的に、Istinggarは、フィリピン群島のイスラム教徒が支配する地域にも広まり、Astinggalとして知られるようになりました。
【本個体の説明】
本品は全長約171cmのマラッカ 南蛮筒 (Istinggar) で、口径は銃口部で18mmの大口径となっています。 銃身は八角銃身で後方に向かって緩やかに広がった形状となっており、銃身基部上面には植物を象った模様が入っています。 銃身には照準具は元々設けられておらず、銃身と銃床は2本の真鍮板を用いた台締金 (バレル・バンド) により固定される構造となっています。 尚、これらのバンドは銃床に対してピンにより固定されており、頻繁な取り外しを想定したものではありません。 火挟を含むカラクリ部分は真鍮製で、Istinggar特有の東南アジア的なデザインとなっており、カラクリの撥条は特徴的な1本型の板撥条が用いられています。 引金は特徴的な三角形で、真鍮製の用心金周辺にも緻密な彫刻が施されています。 台尻部分の両側面には真鍮製の円形の飾り板が取り付けられています。 本品は典型的なIstinggarらしく、さく杖は元々取り付けられない構造となっています。
本品の銃身の鉄部は全体に時代錆が表れており、やや表面錆や朽ち込み痕が散見されますが、全体としては概ねしっかりとした状態が保たれています。 銃口部分は肉薄となっており、若干の欠けが見受けられますが、外観上は殆ど気になりません。 カラクリや用心金等の真鍮部品についても、適度な時代が付いた良い雰囲気となっています。 木製の銃床については、やや打ち傷や線傷が散見され、胴金後方の銃床上面や銃床後端等に一部ひびが見られるものの、強度的には総じてしっかりとした状態が保たれています。 銃床の各部に取り付けられた真鍮製の飾り板については、銃床後端に極小の欠損が見られる他は目立った欠損等も見られません。 カラクリの作動や火蓋の開閉については問題なく、火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けており、火穴も抜けています。
日本の火縄銃を研究する上で、マレー諸島において同じポルトガルからの影響を受けながらも、火縄銃が日本とは異なる独自の発展を遂げた事が窺える興味深い品です。 日本国内の現存数が非常に少ない品ですので、ぜひこの機会にご検討頂ければ幸いです。 全長171cmと堂々としたサイズで、日本にはないオリエンタルな外見のとても見栄えのする品です。 (KK)(MM)
【その他の情報】
昭和48年10月2日に福岡県教育委員会により交付、令和3年10月15日に再交付された登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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