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インド軍用 エンフィールド P1858 2バンド 小銃 (スケール・ダウン・モデル、銃砲刀剣類登録証登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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\363,000 |
商品番号
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【7436】 |
英 名
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Indian Enfield Pattern 1858 2 Band Musket, Scale-down Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、✕ |
国 名
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イギリス / インド |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,247mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【インド軍用 エンフィールド P1858 2バンド 小銃 (スケール・ダウン・モデル) について】
エンフィールド・タワー小銃は、イギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発・実用化されたミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が取得し、これに改良を加えたエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾は1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー (William Greener) が開発したドングリ型鉛製の弾頭 (プリチェット弾) が原型で、底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変更しました。 ミニエー弾は、16世紀には既に開発されていたライフリングを銃身内に施した銃と組み合わせて使用されました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着して圧力の漏れを防ぎ、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 これにより滑腔式小銃では有効射程が50から100ヤードほどしかなかったのに対し、ミニエー弾を使用する小銃では300ヤード (約270m)、最大射程は1000ヤード (約914m) にまで延びました。 尚、実際にエンフィールド 3バンド歩兵銃のリア・サイトの目盛りは1,000ヤードまで設定されていました。 弾頭と装薬 (黒色火薬) は紙製薬筒に包まれており、表面が蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また、汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし、負傷兵にさらなるダメージを与えました。
日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 日本ではエンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から、通称タワー・ライフルや漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。 TOWER軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 一方、Londonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド Pattern 1853ライフルから更なる改良が施され、Pattern 1856、Pattern 1858、Pattern 1859、Pattern 1860、Pattern 1861といったモデルが採用されました。 エンフィールド小銃は大きく分けて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルを始め多くのバリエーションが製造されました。
エンフィールド P1858 (Pattern 1858) 及びその改良型であるP1859 (Pattern 1859) 小銃は、当時の英国制式小銃であった.577口径のエンフィールドP1853小銃の大英帝国植民地専用モデルで、主に英領インド帝国で使用されました。 1857年から1589年にかけて発生したインド大反乱 (セポイの乱、シパーヒーの乱) で現地人傭兵による反乱軍が敗北した後、軍部は現地人傭兵に対して英国正規兵と同等のエンフィールドP1853小銃の代わりに、射程及び威力の劣った小銃を支給するべきであると考えました。 しかしながら、当時の英国の方針により、英国正規兵と現地人傭兵の携行する小銃の外観があからさまに異なるといった状況は避ける必要がありました。 このため、一見しただけでは英国制式小銃であるP1853によく似た小銃であるものの、実際には銃身内にライフリングの施されていない.656口径のマスケット銃であるP1858小銃を導入することが決定されました。 この小銃は、P1853小銃が500ヤード以上の有効射程を有していたのに対して、僅か50ヤードの有効射程しかありませんでした。 P1858小銃は一見するとP1853小銃に極めて類似していますが、リア・サイトの形状がP1853小銃とは異なりシンプルなV字型となっており、調整機能は省略されていました。 P1858小銃の導入後すぐに、P1858の銃身強度がきわめて低く、銃身破裂が発生しやすいという欠陥が明らかとなりました。 この為、翌年の1859年には改良型であるP1859小銃が導入されました。 P1859小銃も、外見はP1853小銃に類似していましたが、リアサイトはP1858小銃と同じ単純なV字型であり、フロント・サイトはP1858小銃のブレード型から「kennel=犬小屋」型に変更されました。 また、P1858小銃の欠点であった銃身の強度については飛躍的に向上しました。
本品はエンフィールド P1858 3バンド小銃の銃身長を短縮した2バンド・モデルを原型に、各部のスケール・ダウンを行った品です。 インド軍の将校用に特注した軽量モデルかも知れません。(KK)(MM)
【本個体の説明】
本品は滑腔銃身とVノッチ・タイプのリア・サイトを持つ大英帝国植民地軍用エンフィールド P1858 3バンド小銃の銃身長を短縮した2バンド短小銃を原型に、各部をスケール・ダウンして製作された品です。 フロント・サイトはP1859タイプの犬小屋型ではなく、ブレード型となっています。
本品の全長はオリジナルのエンフィールド 2バンド小銃とほぼ同様の約124cmとなっていますが、銃床の厚みが全体に薄くなっている他、銃身の外径が銃床先端付近で21mmから20mmへと僅かに小さくなっています。 本体重量もスケール・ダウンによって大幅に軽量化されており、オリジナルの2バンド小銃が約3,9kgであるのに対し、本品では2,6kgとなっています。 銃身は元々ライフリング (施条) の無い滑腔銃身で、口径は15mmとなっています。 本品のリア・サイトはノッチ・タイプの固定式となっており、銃身前部右側には着剣装置が装備されています。 尚、機関部及びハンマーについては、サイズも含めてオリジナルの英国製エンフィールド 2バンド小銃とほぼ同様の作りとなっています。 銃床先端のエンド・キャップやトリガー・ガード、バット・プレートといった金具は真鍮製となっています。 本品のサイド・ロックや銃身には製造国やメーカーを示す目立った刻印は入っていませんが、トリガー・ガード後方のロア・タング下面に「65」のアラビア数字が手彫りされている他、銃身後端とアッパー・タングの境界部分にもアラビア数字の「1」を上下組み合わせたような図形が手彫りされています。
本品の銃身や機関部といった金属部は全体に時代錆が表れており、一部に打ち傷や表面錆痕が見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製の銃床についても、やや打ち傷や線傷等が散見される他、リア・バンド後方の銃床下部に若干の欠けが見られるものの、それ以外には大きな破損や欠損等も見られず、製造された時代を考慮すれば比較的良好な状態が保たれています。 真鍮製のエンド・キャップやトリガー・ガード、バット・プレートについては、やや打ち傷は見られるものの、目立った腐食等は見られず、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 バット・プレートと銃床の取り付け部に僅かな隙間は見られるものの、取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 また、パーカッション・ニップルの取り外しも可能となっています。 パーカッション・ニップルは僅かに変形が見られますが、現状目立った欠け等は見られません。 機関部の作動については完全で、ハンマーのハーフ/フル・コック共にしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーが力強く落ちます。 ハンマーはやや表面錆や若干の朽ち込みは見られるものの、現状目立った欠け等は見受けられません。 さく杖が付属致します。 エンフィールド P1858 2バンド・モデルを軽量モデルにした珍しい品で英軍(インド軍)用のオリジナル性が完全に残った珍しい品です。 想像の域を超えませんがインド軍の将校用に軽量モデルとして特注した品ではないでしょうか?(KK)(MM)
【その他の情報】
昭和48年6月29日東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品ですので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 無可動実銃とは異なり、作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身でされる事をお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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