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エンフィールド・タワー 小銃 (ハーフ・ストック・モデル、銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7352】 |
英 名
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Enfield Tower Musket w/ Half Stock |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、大阪店在庫品、X候補 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,287mm |
口 径
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16mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【エンフィールド 小銃 (ハーフ・ストック・モデル) について】
エンフィールド・タワー小銃は、イギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発・実用化されたミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が取得し、これに改良を加えたエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾は1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー (William Greener) が開発したドングリ型鉛製の弾頭 (プリチェット弾) が原型で、底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変更しました。 ミニエー弾は、16世紀には既に開発されていたライフリングを銃身内に施した銃と組み合わせて使用されました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着して圧力の漏れを防ぎ、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 これにより滑腔式小銃では有効射程が50から100ヤードほどしかなかったのに対し、ミニエー弾を使用する小銃では300ヤード (約270m)、最大射程は1000ヤード (約914m) にまで延びました。 尚、実際にエンフィールド 3バンド歩兵銃のリア・サイトの目盛りは1,000ヤードまで設定されていました。 弾頭と装薬 (黒色火薬) は紙製薬筒に包まれており、表面が蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また、汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし、負傷兵にさらなるダメージを与えました。
日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 日本ではエンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から、通称タワー・ライフルや漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。
Tower軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 一方、Londonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド Pattern 1853ライフルから更なる改良が施され、Pattern 1856、Pattern 1858、Pattern 1859、Pattern 1860、Pattern 1861といったモデルが採用されました。 エンフィールド小銃は大きく分けて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルを始め多くのバリエーションが製造されました。
本銃はエンフィールド-タワー小銃をベースに日本で狩猟用として銃床を短縮 (ハーフ・ストック化) し、銃身内のライフリングを落としてスムーズ・ボア (滑腔銃身)に改造された品です。 また、リア・サイトは火縄銃のような片富士形の固定式に変更されています。 ハーフ・ストック化されたエンフィールド-タワー小銃では銃身先端下部にさく杖を固定するための部品が追加された個体も見られますが、本品は銃身先端下部にそのような部品は追加されていません。
【本個体の説明】
本品は機関部側面のサイド・プレート部分に「TOWER」の軍用刻印や製造年号の他、英国Birmingam銃器製造協会会員のメーカーによって製造された事を示す王冠刻印が入っています。 通常、英国国営造兵廠製もしくは国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下にヴィクトリア女王 (Victoria Regina) を意味する「V.R」の刻印が入っており、本品のように王冠刻印のみの品は輸出用と言われています。
本品は全体に時代感が付いており、銃身や機関部は時代錆や表面錆が表れているものの、目立った欠損等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 フロント・バンド及びリア・バンドの取り付けは若干の遊びが見られますが、銃身の固定についてはガタつきも見られずしっかりとしています。 前後スリング・スイベルについても現状固着等はみられず、動きはスムーズです。 トリガー・ガード及びロア・タングにやや朽ち込みが目立ちますが、こちらも状態としては落ち着いています。 銃床についても全体に経年相応の打ち傷や擦れは見受けられますが、こちらも大きな欠損は見られず概ねしっかりとした状態が保たれています。 パーカッション基部 (ボルスター) 周辺の木部に一部欠け及びひびを補修した痕跡が見受けられますが、現状強度的には落ち着いています。 銃床左側面には、本品が第二次世界大戦中の昭和17年11月6日に金属供出により回収された旨を和紙に墨書きで記したラベルが貼付されています。 傷み易いバット・プレートについても、全体に時代錆や表面錆は表れていますが、大きな変形等は見受けられず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 撃発機構の作動については完全で、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コック共に問題なく掛かり、引金を引くとハンマーが力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) います。 パーカッション・ニップルには僅かに変形が見られるものの、目立った欠け等は見受けられず、火穴も通っています。 エンフィールド純正ではありませんが、先端が円錐台型となった鉄製さく杖が付属致します。
(KK)
【その他の情報】
平成6年12月20日岩手県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品ですので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 無可動実銃とは異なり、作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身でされる事をお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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