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和製管打式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:芝辻□郎右衛門作) (信)�� |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
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商品番号
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【7300】 |
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英 名
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Japanese Percussion Musket |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、ガゼット Vol.19 |
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国 名
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日本 |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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1,227mm |
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口 径
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15mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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SOLD OUT |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【和製管打式小銃 (在銘:芝辻□郎右衛門作) について】
本品は日本で元々火縄銃を製作していた名門「芝辻派」銃工により製作された、管打式の前装単発式小銃の上作品です。
本品の外観は国内でしばしば見られる「ゲベール銃」と呼ばれる和製の管打式小銃に類似していますが、銃身が柑子の無い八角銃身となっており、元目当が筋割、先目当が杉形となっているなど、火縄銃の特徴が強く残った品です。 銃身後端は火縄銃のような尾栓ではなく、鳶の尾と呼ばれる銃身後部とアッパー・タング (上支鉄) が一体化した形状となっており、アッパー・タング部分をネジによって固定する構造となっています。 加えて、銃身下部には火縄銃と同様の目釘金具が3箇所、銃床にも3か所の目釘穴が設けられており、前部と中間部の目釘により銃身を固定します。 (尚、銃床の前方から3か所目の目釘穴はさく杖の固定金具用と考えられますが、そのような金具は一度も取り付けられる事はなかったものと思われます。 また、銃身最後部の目釘金具は銃身内部に設けられた窪みに入りますが、対応する目釘穴は設けられていません)。 その他、銃床先端のかるか (さく杖) 取り付け穴下部には補強用の真鍮板が取り付けられている等、全体に強度を重視した質実剛健な作りとなっています。 この銃床前半分は火縄銃の趣を強く残しています。 尚、銃身はライフリング (施条) の施されてない滑腔銃身となっています。 ハンマー (撃鉄) は指掛け部分 (スパー) が上方へ垂直に伸びたゲベール銃によく似た形状となっています。 同様に、銃床下部には真鍮製のトリガー・ガード (用心鉄) が設けられており、トリガー・ガード後方に伸びるロア・タング (下支鉄) にはスイベル・リングが取り付けられています。 また、床尾部には真鍮製バット・プレート (床尾板) が取り付けられています。
本品は在銘で、銃身下部には非常に薄くなっていますが「芝辻□郎右衛門作」の銘が確認出来、登録証にもそのように記載されています。 「芝辻□郎右衛門」の判読出来ない文字は「九」ではないかと思われます。 幕末の堺に「芝辻九郎右衛門」と言う鉄砲鍛冶がいた記録が残っています。
鉄砲鍛冶「芝辻九郎右衛門」について
堺五(鉄砲)鍛冶として一番は「榎並屋勘左衛門家」で江戸幕府の御用鉄砲鍛冶として重用されていました。 二番手は「芝辻理右衛門家」、こちらも「榎並屋勘左衛門家」共に鉄砲年寄として堺の鉄砲鍛冶の中心的地位にありました。 この両家に分家の「榎並屋九兵衛(次右衛門)」、「榎並屋勘七(忠兵衛)」、「芝辻長左衛門」を加えた「年寄」と呼ばれた五鍛冶が平鍛冶と呼ばれた他の鉄砲鍛冶を統制しました(後に榎並屋勘七家と榎並屋九兵衛家が脱落し三鍛冶となる)。 この「年寄」制度は海外のギルド制度と似ており「職業別組合」であり「年寄」は「組合役員」、「平鍛冶」は下請けなどを行う「組合員」でした。 しかしながらこの五鍛冶(五人衆とも呼ばれた)は幕府御用鍛冶の代表格ではありましたが、国友の「鉄砲年寄」ほどの特権を持っていませんでした。「芝辻九郎右衛門」は「芝辻家」の数ある分家の一つであったと考えられますが、これほどの技量を持った鉄砲鍛冶なのでもっと情報が欲しいところです。 平鍛冶の運命でしょうか後世に残るのは出来の良い作品だけです。
また、銃床内部には台師である「山口 政房」の銘が立派な墨書きで入っています。
本品は通常の和製管打式ゲベール銃に比べて、各部に火縄銃の特徴を残しながらも全体に丁寧に仕上げられた非常に珍しい品です。 日本の銃砲史の側面を見る事ができる貴重な資料です。 (KK)(MM)
【本個体の説明】
本品の銃床左側面には「12691」及び「12631」のアラビア数字による番号に加えて「アユチ」と入った7mm四方の刻印が見られます。 「アユチ」とは尾張国愛知郡の古称です。 国内の古式銃に多く見られる「壬申刻印」と同様に、この「アユチ」刻印は幕末から明治初頭の何処かの段階で、愛知郡内に存在していた銃を調査・管理する事を目的として打刻されたものと考えられますが、「壬申刻印」とは打刻方法が全く異なっています。
明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。壬申 (じんしん) とは干支の一つで明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。壬申 (じんしん) とは干支の一つで明治5年 (1872年) を表します。
本品の「アユチ」刻印は、上記のような国による管理下で全国一斉調査が行われた際に打刻されたものではなく、ほぼ同時期に愛知郡の行政組織が独自に調査を行った際に打刻されたものと思われます。 尚、弊社には同様に「アユチ」刻印及び本品と同じフォントの番号刻印が打刻されたルフォーショー・リボルバーを在庫しています。 本品の銃砲刀剣類登録証の登録地が愛知県である事から、本品が幕末期から登録証が発行された昭和40年代まで現在の愛知県に存在していた事が窺えます。
本品の銃身下部の銘は非常に薄くなっているものの、辛うじて登録証に記載の銘が確認出来ます。 銃身は全体に時代錆が表れており、やや表面錆痕や一部に朽ち込み痕が見受けられるものの、目立った欠損等は見受けられず、総じてしっかりとした状態が保たれています。 銃床については全体に艶のある仕上げが良好に残っており、やや打ち傷等は見受けられるものの、目立った破損や欠損等は見られず、製造された時代を考慮すると良好なコンディションが保たれています。 トリガー・ガードやバット・プレートといった真鍮部分については適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 バット・プレートは若干の打ち傷を除き、目立った変形や腐食も見られず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 ハンマーやサイド・ロック、トリガーといった鉄部についてはやや時代錆や表面錆が表れていますが、いずれも大きな欠損は見られません。 本品の銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 パーカッション・ニップル及びハンマーに若干の欠けが見受けられますが、それほど気にならないレベルです。 カラクリの作動については完全で、フル・コック、ハーフ・コックともに掛かり、フル・コック状態で引金を引く事により、ハンマーがスムーズに落ちます。 尚、さく杖は付属しておりません。
弊社でも本品のような仕様の品は過去に入荷が無く、火縄銃から管打式小銃への変遷を辿る上でも資料的価値の高い品です。 一般的に和製の西洋型小銃の(価格的な)評価はオリジナルの西洋製に比べ残念ながら下がる事が多い中、本品はそれ以上の評価するに値する出来の品です。
(KK)
【その他の情報】
昭和49年2月20日に愛知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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