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【TK2303S/D】火縄銃 薩摩筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:薩州住通房(ミチフサ)作、六匁筒) ■ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【7152】 |
英 名
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Japanese Matchlock Musket, SATSUMA Style |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、一品物、登録証付古式銃買取品、資料、ガゼット Vol.18、長野倉庫在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,146mm |
口 径
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16mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【火縄銃 薩摩筒 (在銘:薩州住通房作、六匁筒) について】
薩摩 (現在の鹿児島県) で製作された、口径が六匁 (ロクモンメ、約16mm) 火縄銃です。 比較的大きな口径は薩摩筒としては標準的なものとなっています。
薩摩筒は日本に伝来したポルトガル系火縄銃の面影を多く残した作りとなっており、独特な形状をした銃床部はやや大きく銃口に向かって先細りなっており、船舶上で射撃する事を想定した小指を欠ける切り欠きが残されています。 銃身は八角銃身で、銃口部には種子島柑子とも呼ばれる小さなラッパ状の独特な形状の柑子が設けられています。 カラクリの地板金がプラスネジのような形状(十字紋)のネジにより一か所で固定されている点も島津家の「丸に十字」の家紋に通じる薩摩筒ならではの特徴です。 前後の目当は一般的な火縄銃に比べてシンプルな小型で、孔照星/照門 (ピープ・サイト) となっている品も見られます。 本品についても前後の目当はとてもシンプルな小型で、将棋形の先目当と筋割の元目当の組み合わせとなっています。 火皿は銃身に捻じ込まれた個体が多く見られ、このタイプでは雨覆が火皿により挟み込まれる形で固定されています。 口薬を乗せる火皿の穴 (薬池) が大きく深い形状となっているのも薩摩筒の特徴です。 カラクリは蟹目ナキ内カラクリで、引金は現代銃のような形状 (舌形) となっています。 本品のように一部の個体では引金を前方に倒す事が可能となっており、倒した引金は板バネによって元の位置に戻ります。 銃床には九州から琉球諸島が主産地であるアコウ材が使用されているものが多く、表面は漆により仕上げられています。 銃床は左右の継ぎ目がなく(カルカ孔の下に切れ込みが無い)、銃身の固定には銅製の胴輪が多く使用されました。
本品は在銘で銃身下部に「薩州住通房作」と銘が切られており、各部に上記のような典型的な薩摩筒の特徴が見られる品です。 薩摩は火縄銃伝来の地からも近いため、薩摩筒は伝来当初の姿を良く残した歴史的背景も楽しめる他の火縄銃とは違った味があります。(KK)(MM)
【本個体の説明】
本品は各部に典型的な薩摩筒の特徴が見られる品です。 全体に適度な時代感が付いた品で、銃身は味のある古時代錆が見られる他、銃床に隠れる銃身下部にやや朽ち込み痕が見受けられるものの、大きな欠損等は見受けられず、総じてしっかりとした状態が保たれています。 銃身は良い時代色がついた銅製の胴輪により台 (銃床) に固定される構造となっています。 胴輪による銃身と銃床の取り付けはしっかりとしており、遊びなども殆ど見られません。 本品は鉄味がよい銃身に薩摩の在銘品で「薩州住通房作」と銘が切られています。 「通房(ミチフサ)」は「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.282及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.346に掲載されています。 銘は表面錆により一部見えづらくなっている箇所があるものの、ほぼ判読可能です。 また銃身後部に「兜の脇立」のような形状の飾りが施された上等なつくりです。 銃身後部に接した鉄製の胴金は幅が狭い薩摩筒独特のもので、上部が平たく、両側面と下面が丸みを帯びた珍しい形状になっています。 銃床についても全体に時代感のついた良い雰囲気となっており、漆による仕上げも大部分に残っています。 木部はやや打ち傷が見られる他、銃身取り付け部周辺の木部に若干の欠けや変形等が見受けられるものの、大きな欠損等は見られず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 銃床先端右側面に一部ひびを補修した痕跡が見られる他、銃床前部左側面や先端下部に古い補修痕が見られるものの、時代が付いておりあまり気にならないレベルのものです。 独特な流線形の形状をした鉄製カラクリの地板(サイドプレート)全体の周囲には真鍮で縁飾り(ボーダー)が施された手の込んだ作りです。 更に薩摩筒独特のアールが少ない小振りの火挟は左右に若干の遊びが見られるものの、カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 特徴的な引金は前方に倒す事が可能ですが、倒した引金のバネによる戻りがやや甘くなっています。 銃身内は銃口から銃身後端まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 銃身内部は目立った朽ち込み等も殆ど見受けられず、概ね良好な状態が保たれています。 尾栓についてはスムーズに取り外しが可能となっています。 火蓋については後世の物と思われますが、丁寧に作られており殆ど違和感はなく、開閉についても問題なく行う事が可能です。 木製のカルカ(さく杖)が付属致します。
本品は須川 薫雄氏著「日本の火縄銃 1」の「薩摩筒」のページ(4頁)に掲載されている個体です。 一見すると分かりませんが、掲載写真と見比べるとオリジナル性は保ちながらも銃身及び銃床の仕上げに少し手が加えられている事が分かります。 薩摩筒としては総じて良好な状態が保たれ、薩摩筒の特徴を多く残した逸品となっています。 火縄銃をコレクションする上で薩摩筒はなくてはならない一挺であり、薩摩筒はしっかりとした現存品が少ない中、本品は多くの特徴を持った弊社が自信を持ってお勧めできる品です。 (KK)(MM)
【その他の情報】
昭和55年12月4日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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