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【TKS/D】コルト M1855 New Model リボルビング・ライフル (登録証付古式銃、.52口径モデル)*  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【7138】
英  名
 Colt Model 1855 New Model .52 caliber Revolving Rifle
種  類
 古式銃(登録証付)、動画有り、登録証付古式銃買取品、資料、ガゼット Vol.18、東京店在庫品
国  名
 アメリカ合衆国
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,080mm
口  径
 13,2mm
装 弾 数
 5発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【コルト M1855 リボルビング・ライフル について】
コルト "ニュー・モデル" リボルビング ライフルとも呼ばれる、コルト社が1855年から1864年頃にかけて製造した初期の連発式ライフルです。 コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、機構的にはElisha K. Rootの設計によるコルト M1855 サイド・ハンマー ポケット・リボルバーを拡大したもので、.36口径、.40口径、.44口径、.50口径、.56口径といった口径の異なる様々なモデルが存在し、さらに15インチから30インチまでの銃身長の異なるライフル・モデル及びカービン・モデルが軍用若しくはスポーツ用として製造されました。
コルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、製造時期に応じて各部の異なるバリエーションが存在します。 当初.36口径で銃身長が21インチから30インチのスポーツ・モデルのみが発表されましたが、その後15インチ及び18インチの銃身を持つカービン・モデル等がラインナップに加わりました。 初期の.36口径 ニュー・モデル リボルビング・ライフルには、バレル・ラグの左側面もしくは極めて稀に右側面に潤滑装置が設けられていました。 これは発射時の残渣の発生を抑える為に、装填後の弾丸表面に潤滑油もしくはグリースを塗布するものでした。 また、初期生産品の.36口径 M1855には他にも銃身に沿ってクリーニング・ロッドが取り付けられていた他、トリガー・ガード前方及び後方に指掛け用の突起が設けられているのも特徴です。 この指掛けは、シリンダー・ギャップ等から漏れ出る発射ガスが添え手に当たらないように銃を構える事を可能にする為のものでした。 当初コルト社では.36口径モデルを軍用向けに供給する事を狙っていましたが、軍用としては.36口径は威力不足であると判断され、その後1855年後半に口径を拡大した.44口径モデルが開発されました。 .44口径モデルは.36口径モデルとは異なり、前述の潤滑装置及び銃身側面に装備されるクリーニング・ロッドは省略されました。
.44口径のコルト ニュー・モデル リボルビング・ライフルは、1856年に米陸軍から101挺の発注を受け米軍が初めて採用した連発式ライフルとなりました。 この米軍が発注したモデルは、銃身長が30インチで、フォア・エンドが前部まで伸びたフル・ストックのタイプでした。 米軍では1858年にさらに300挺の発注を行い、実地試験に投入されました。 コルト社ではその後、更に口径を拡大した.56口径のモデルの開発を1856年春に開始し、1858年から本格的に生産しました。 この.56口径モデルは、口径の拡大に伴いフレーム・サイズが大型化されていた他、装弾数も5発に変更されました。 シリンダーは大型化に伴う重量の増加を低減する為、軽量化の為のフルートがシリンダー表面に設けられました。 その後、1859年には米海軍のトライアルに向けて、フレーム・サイズを更に拡大して口径を.65口径としたモデルも開発されました。
スポーティング・モデルについても同様に各種口径のモデルが製造され、銃身下部の銃床 (フォア・エンド) が銃身の半分程度の長さのハーフ・ストック・モデルに加えて、フォア・エンドが銃口付近まで延びているフル・ストック・モデルが製造されました。 また、派生モデルとして.60口径 (20GA) 及び.75口径 (10GA) のリボルビング・ショットガンも開発され、1860年から1863年頃にかけて約1,100挺が製造されました。
M1855は一旦全弾を発射してしまうと再装填に時間がかかった他、射撃時に銃本体の隙間等に付着していた火薬の残渣に引火し、全てのシリンダーから弾丸が発射されてしまうチェーン・ファイアが起こる危険性があるといった、リボルビング・ライフル特有の欠点が存在しました。 また、チェーン・ファイアが発生しない場合でも、発射時に鉛の断片がシリンダー前方に添えた射手の手首等に向けて飛び散るといった問題も存在した為、軍用、民間用ともに大きな成功を収めるには至りませんでした。 南北戦争勃発時には軍から追加発注が行われましたが、実戦部隊からは早々に引き上げられてシャープス M1859 カービン等に置き換えられる事となりました。 1855年から1864年にかけて製造されたコルト "ニュー・モデル" リボルビング・ライフルの生産数は、全バリエーションを合わせても僅か13,000挺程度であったと言われています。 (KK Updated)

【本個体の説明】
本品は銃身長が609mm (約24インチ) で、フォア・エンドが銃口付近まで伸びたフル・ストック・モデルです。 本品は当初から日本への輸出向けとしてコルト社で特別に製造された品と思われ、口径は一般的なコルト M1855 リボルビング・ライフルには見られない.52口径となっており、銃身も内部にライフリングが元々施されていないスムース・ボアとなっています。 銃身が.52口径となっているのは、同時代に日本国内で運用されていたシャープス小銃と同じ弾薬を共用する為と考えられます。 銃身がライフリングの施されていないスムース・ボアとなっている理由については、本銃が当初から命中精度よりも速射性を重視して運用する事を目的としていた事が考えられます。 また、リボルビング・ライフルは構造上、チェーン・ファイア (射撃時にシリンダーから全ての弾丸が発射されてしまう現象) が発生した際に射手の添え手が危険に晒されますが、本銃はスムース・ボアとする事により銃身内で停弾が発生する確率を減少させ、停弾時にシリンダー・ギャップから逆流する燃焼ガスによるチェーン・ファイアの発生を抑える意図があった可能性も考えられます。 シリンダーは、1858年以降に生産が本格的に開始された.56口径モデルと同様に装弾数5発の大型タイプとなっています。 リア・サイトは射距離100/300/600ヤードに対応した起倒式のリーフ・サイトが装備されています。
前後2箇所のバンドにより銃身に固定されるフォア・エンド先端部には真鍮製のエンド・キャップが取り付けられており、銃口部下部にさく杖 (クリーニング・ロッド) 固定用のラグが設けられています。 フォア・エンド下部にはさく杖を収納可能となっています。 付属のさく杖は特殊な伸縮式となっており、ロッド部分はグッタペルカ (天然ゴムの一種) 製と思われる黒色の樹脂製、先端部の握り部分は真鍮製となっています。 この伸縮式の樹脂製さく杖は、海外でも現存数が非常に少なく希少となっています。 さく杖は問題なく伸縮し、伸ばした状態での螺子込みによるロックも問題なく掛かります。 また、フォア・エンド下部にさく杖を取り付けた際のさく杖固定ラグによるロック (抜け止め) も問題なく掛かります。 本個体のバット・プレートは鉄製で、クリーニング・ロッドは伸縮式の為、分割したクリーニング・ロッドの一方を収納するコンパートメントは元々設けられていません。 トリガー・ガードは鉄製、フロント・サイト・ブレードは真鍮製となっています。
フレーム上面には「COL. COLT HARTFORD CT. U.S.A.」のアドレス刻印が入っています。 フレーム下部には「35」のシリアルNo.が入っており、銃身、トリガー・ガード、フォア・エンド先端、フロント・バンドのシリアルNo.とマッチしています。 また、シリンダー後部にも「5」で終わるシリアルNo.が確認出来ます。 また、トリガー・ガード上部とフレーム下部のアッセンブリーNo.についても「26」でマッチしています。 本品のフレーム左側面には一部薄くなっていますが「COLT'S PATENT」の刻印が入っています。
銃身基部左側面には「茨 二一五〇」の刻印が入っています。 これはよく見られる壬申刻印と同様に、明治時代に日本国内に私蔵されていた銃砲の調査が行われた際に打刻されたものと考えられます。 日本では明治5年 (1872年、壬申) 1月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって、私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時に旧藩は旧家臣に軍用銃を下付した事例が多く見られ、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらの銃はその後市中に大量に出回り私蔵されていました。 銃砲取締規則ではこれらの私蔵されていた銃砲について、管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 本品も刻印から同時代に茨城県で管轄庁に届け出られた品である事が窺えます。
本品は全体に適度な時代感が付いており、フレームやシリンダー、銃身といった金属部はやや経年による褪色や若干の表面錆痕等が見受けられますが、大きな欠損等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 ブラック・ウォールナット製のフォア・エンドやバット・ストックについても若干の打ち傷や擦れを除いて大きな欠損等は見受けられず、オリジナルの艶のある仕上げも比較的残っています。 バット・ストックは取り付け基部周辺にやや隙間が見受けられる他、ロア・タング左右に5,5cm程のヘアライン・クラック及び僅かな欠けが見受けられますが、強度的にはしっかりとしており、取り付けにはガタつき等も見受けられません。 フォア・エンド部についても銃身やクリーニング・ロッド取り付け部周辺に僅かな欠けが見受けられますが、こちらも大きな割れ等は見られず、しっかりとした状態が保たれています。 バット・プレート部はやや表面錆が見られる他、取り付け部に僅かに隙間が見られますが、大きな変形やガタつき等は見受けられません。 前後のスリング・スイベルは若干の表面錆痕は見受けられるものの、現状目立った変形や固着等は見受けられません。
各部の作動については問題なく、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コック共に問題なく掛かり、ハンマーに連動してシリンダーが正しい位置まで回転します。 起倒式リア・サイトの切り替えやローディング・レバー操作についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後端まで抜けて (通って) おり、一部表面錆痕を除いて比較的スムースな状態が保たれています。 シリンダーのパーカッション・ニップルについては5箇所とも目立った変形や欠け等は見受けられません。 ハーフ・コック状態でフレーム左側面中程のボタンを押し込みながらシリンダー軸を後方に引き抜く事により、シリンダーの取り外しをスムーズに行う事が可能です。

コルト M1855 リボルビング・ライフルの生産数は、全バリエーションを合わせても元々僅か13,000挺程度であったと言われており、現存数が極めて少ない事から海外でも高額で取引されています。 その中でも本個体は当初から日本への輸出向けに極少数が生産されたと思われる.52口径スムース・ボアの特殊なバリエーションです。 水戸藩の豪商が所有していたと伝え聞く品で、幕末期に本品が国内に輸入されるに至ったバックグラウンドも含めて、研究対象としても非常に興味深い、歴史的な逸品です。(KK)

動画はこちら

【その他の情報】
令和2年7月2日に千葉県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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