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ボーモント・アダムス ポケット リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、Mass Arms社製) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6970】 |
英 名
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Beaumont Adams Pocket Revolver mdf. by Mass Ams Co. |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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225mm |
口 径
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8mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【アダムス&カー パテント ポケット リボルバー (Massachusetts Arms社製) について】
米国のMassachusetts Arms社がロバート・アダムス (Robert Adams) 及びジェームズ・カー (James Kerr)のパテントに基づいて1850年代後半から1860年代初頭にかけて製造した管打ち式ポケット・リボルバーです。
アダムス リボルバーは英国の銃器製造業者/デザイナーであったアダムス兄弟によって開発されたリボルバーの総称で、後に金属製薬莢に改造された品もありますが一般的にはパーカッション (管打ち式) のダブル・アクション・リボルバーを指します。 英軍は1854年にアダムス M1854 リボルバーを採用しています。 アダムス リボルバーはダブル・アクションのみの撃発機構で、シングル・アクションもできるモデルはボーモント・アダムス リボルバーと別物になっています。 軍用として採用される以前から英国では国産品を好む傾向があり、英国海軍士官に愛用されました。 ダブル・アクションは命中率では問題がありましたが、乗り込んでくる敵艦の水兵を水際で撃退するには有効でした。 余談ですが当時の海軍における拳銃の使用目的は敵兵に向けるだけではなく、自軍の水兵の反乱を防ぐ事も想定されていました。 そのため命中率よりも連発速度に重点を置いた、刑務所におけるライアット (鎮圧) ショットガンと同じ用途で用いられました。 アダムズ・リボルバーはコルト・リボルバーとは宿命のライバル関係にあり、最終的にはコルト社の英国撤退に追い込んだ英国の伝統ある拳銃です。 実際はコルト社とは経営的にも、商品の構造、生産性、耐久性共に劣っていましたが英国人の愛国精神がその後のウェブリー、エンフィールド リボルバーに受け継がれる結果となりました。 そしてコルト社製品のように機械化されていなかったこともあり、一挺一挺が職人技で作られていました。 米国製リボルバーは自社製品が大多数を占めたのに対して、アダムスなどヨーロッパの銃は多くの銃製造業者にライセンスで製造させました。 コルト社に限らず多くの米国の銃器メーカーは、バリエーションの違いでモデル・チェンジしましたが、アダムスは多種多様な製品がモデル名もなく存在していました。
本品を製造したMassachusetts Arms社は当時AdamsやKerrなど、英国製リボルバーの複数のパテントに基づいて管打ち式リボルバーや後装式小銃などの銃器の製造を行っていました。 1849年頃に創業した同社は1866年に解散する事になりましたが、その後社名はT.W. Carterによって引き継がれ、メイナード小銃を製造しました。
本品はダブル・アクションのボーモント・アダムス・タイプのリボルバーで、口径は.31口径、全長約21cm、銃身長8,3cm (3 1/4インチ) とコンパクトなサイズとなっています。 銃身左側面にはJames Kerrのパテントによるローディング・レバーが装備されている他、フレーム右側面にはスライド式のセーフティ・レバーが装備されており、レバーをスライドする事によりシリンダーがロックされる構造となっています。 フロント・サイトはポスト・タイプ、リア・サイトはVノッチ・タイプとなっています。 (KK)
【本個体の説明】
本品のフレーム上面には「MADE FOR ADAMS REVOLVING ARMS CO. N.Y. BY MASS. ARMS CO. CHICOPEE FALLS」のメーカー刻印の他、「PATENT MAY 3, 1853, JUNE 3, 1856, APL 7, 1857」のパテント刻印が入っています。 本品の銃身やフレームといった金属部は全体に白磨き仕上げとなっており、梨地仕上げとした上から植物を象った精緻な彫刻が施されています。 彫刻は一部に金の点象嵌が施されており、華やかな雰囲気となっていますが彫刻は壬申の刻印の後に入れられた品です。
銃身右側面に「申壬 五百二六 武庫司」の刻印が鏨により入っています。 申壬とは壬申の打ち間違いと考えられますが、登録証にもそのまま申壬と記載されている為、問題はありません。 「壬申刻印」は古式銃の一種の戸籍番号とも呼ばれるもので、明治5年(1872年)に明治新政府の命令で国内にあった銃砲調査が行われました。 「壬申刻印」はその際の登録番号ですが、その際の原本はまだ見つかっていません。 明治4年に6鎮台に分けられた明治陸軍は主力小銃の統一化をはかるため、旧藩の銃砲の種類、丁数の把握が急務となり明治5年(1872年=壬申)に始まり、明治20年頃まで行われました。 明治5年(1872年=壬申)の検査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が「壬申刻印」です。
本品の金属部は全体に白磨きの美しい状態が非常に良好に保たれています。 ウォールナット・グリップについても目立った割れや欠け等は見受けられず、表面のチェッカリングもはっきりと残っています。 また、グリップの取り付けについても目立ったガタつき等は見られません。 作動についても完全で、ハーフ・コック及びフル・コックともにしっかりと掛かり、ハンマー・コック状態でトリガーを引く事によりハンマーが正常に落ちます。 また、シリンダーも正常に回転します。 各パーカッション・ニップルについても目立った変形や欠け等は見受けられず、良好な状態が保たれています。
本品には内部が銃本体及び付属品の形状に落とし込まれた時代の付いた木箱が付属致します。 木箱内にはフラスコ、モールダー、ニップル・レンチ、グリース用ケース、弾頭用ケースといったアクセサリー一式がぴったりと収まります。 木箱には鍵も付属しています。 木箱のロック機能については、蓋側の留め金の片方に欠損が見られるものの、蓋のロック自体は可能です。 木箱内部の布張りについても若干の傷みは見受けられるものの、目立った破れなどは見受けられず、概ね良好な状態が保たれています。
アダムス ポケット リボルバーはフルサイズのミリタリー・モデルに比べ製造数も少なく、国内に入っている数も少ない貴重品です。 東京店在庫品 (KK)
【その他の情報】
平成3年6月18日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願い致します。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身でされる事をお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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