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デンマーク クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 砲兵銃* |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6752】 |
英 名
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Danish Krag–Jørgensen Gevær M1889/24 Artillery Rifle |
種 類
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ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2019年 冬 |
国 名
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デンマーク / ノルウェー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,105mm(実測) |
口 径
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8mm×58R |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【デンマーク クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 砲兵銃 について】
1877年の露土戦争でトルコ軍の使用したウィンチェスター M1866 ライフルの持つ連発性能は、各国の軍隊に連発銃の有効性を強く認識させました。 しかしながら、ウィンチェスター ライフルは威力的にも強度的にも軍用に向いておらず、列強各国はより信頼性の高い連発式のボルト・アクション ライフルの開発に力を注ぎました。 ノルウェーのOle H. J. KragとErik Jørgensenが開発した特殊な装弾装置を持つボルト・アクション・ライフルであるクラグ・ヨルゲンセン ライフルもその一つです。
クラグ・ヨルゲンセン小銃は最初にデンマーク軍で8mm×58R弾を使用するモデルがM1889小銃として採用され、続いて米軍によってM1892小銃として制式採用されました。 米軍では初めて無煙火薬の.30-40クラグ弾を使用した外国製の主力小銃として米軍兵器の中では異色の存在でした。 その後ノルウェー軍でも6,5mm×55 リムレス弾を使用するクラグ・ヨルゲンセン小銃がM1894として採用されました。 その他、300挺と少数ですがボーア戦争時の南アフリカ共和国への輸出も行われました。
クラグ・ヨルゲンセン小銃の最大の特徴はその装填方法で、弾薬はレシーバー右側面にある大型ハッチを開き、一発ずつ装填を行いました。 この方式はボルトを閉鎖した状態でも装填が可能という長所もありましたが、戦場における一発ずつの装填には手間が掛かった他、装填ミスが発生する可能性もありました。 また、ボルトのリコイル・ラグが1箇所のみであった為、強装弾が使用出来ないという欠点があり、米軍では僅か10年でスプリングフィールド M1903 小銃に置き換えられました。
デンマーク軍用のクラグ ライフルの特徴はドイツのGew.88小銃と同様に銃身の外側に鉄製のチューブ・カバーを装着し、銃身をフローティング・バレルとして命中精度を高めました。 デンマーク軍用としては最初にM1889が採用され、その後1910年にボルト後方右側にセーフティが追加されたM1889/10が登場しました。 1913年にはバレル・ジャケットと着剣装置を省略し、スリング・スイベルを側面に移動させたM1889/13 騎兵銃が加わり、1917年にはM1889/13 騎兵銃をベースに着剣装置を再び追加し、フロント・バンドをキャップ型に変更し、スリング・スイベルを歩兵銃と同じ下側に移したモデルがM1889/17 工兵銃として採用されました。 更に1923年にはM1889/13 騎兵銃をベースにM1889/17 工兵銃と同様に着剣装置を追加し、フロント・バンドをキャップ型に変更したM1889/23 騎兵銃が採用されました。 1924年にはM1889/10 歩兵銃を短縮したM1889/24 砲兵銃が採用されました。 基本的にはM1889/23 騎兵銃と同様ですが、歩兵銃を改造しているため刻印等はM1889 歩兵銃と同一で、銃口付近に着剣装置が下部に付いた特徴的なキャップが追加されている他、銃床の一部に木部の埋木が行われている等、歩兵銃の名残りが見られます。 スリング・スイベルは騎兵銃と同じ左側面でボルト・ハンドルは曲がっています。 そして同年 (1924年) に砲兵用と同じ方法で歩兵銃を短縮した歩兵用短小銃もM1889/24として採用されました。 砲兵用との違いは銃を背負う必要のない歩兵用はスリング・スイベルの位置が下部に付いたままで、ボルト・ハンドルもM1889 歩兵銃と同じくストレートのままになっています。
デンマークは最初に軍用としてクラグ・ヨルゲンセン小銃を採用した後、改良を加えながら使用を続け、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍占領下に置かれるまでクラグ・ヨルゲンセン小銃を第一線で使用しました。 (KK Updated)
【本個体の説明】
本品はデンマーク軍においてM1889/10歩兵銃から正規にM1889/24砲兵銃に短縮改修されたモデルで、各部が砲兵銃の仕様でマッチしています。 機関部上面には「M.89.」のモデル名及び「GEVAERFABRIKEN KJOBENHAVN 1891」の刻印が入っている他、薬室上面に王冠と数字の92を組み合わせたプルーフ刻印が入っている事から、本銃が元々1891年頃にM1889歩兵銃として製造された後、M1889/10歩兵銃に改修され、更に1924年以降にM1889/24砲兵銃へと改修された事が窺えます。 シリアルNo.は機関部、銃身基部、ボルト、バレル・ジャケット・キャップ、コッキング・ピース、銃床でマッチしています。 バット・ストック右側面には軍の管理用と思われる番号が打刻された真鍮製の円形プレートが嵌め込まれています。
本品の金属部はやや経年による褪色や小傷、擦れが見受けられるものの、目立った欠損等も見受けられず、大部分に黒染め仕上げが残った比較的良好な状態が保たれています。 木製銃床についてもやや打ち傷や線傷が散見されるものの、大きな破損や欠損等は見られず、全体に軍で再整備が行われた際に施されたと思われる艶のある仕上げが残っています。 フロント/リア・バンドについても取り付けにはガタつきは見られません。 傷み易いバット・プレート部は白磨き仕上げとなっており、全体にやや打ち傷や表面錆が見られるものの、目立った朽ち込みや変形等は見受けられず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 特徴的な装填用ハッチの開閉操作やリア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 ボルト・ハンドル後方のセーフティも切り替え可能で、安全位置でトリガーがロックされます。
トリガーテンションのある、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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