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フランス製火打石式単発拳銃、Nicolas-Noël Boutet作 (銃砲刀剣類登録証付古式銃)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【6470】
英  名
 French Flintlock Pistol made by Nicolas-Noël Boutet
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、大阪店在庫品、Curio Magazine、ガゼット Vol.19
国  名
 フランス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 362mm
口  径
 12,8mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【フランス製火打石式単発拳銃、Nicolas-Noël Boutet作について】
ルイ16世のお抱え銃砲鍛冶であったニコラ・ノエル・ブーテが1800年頃に製作した、美しいダマスカス・オクタゴン・バレルを持った精密射撃用のフリント・ロック ピストルです。

典型的な18世紀末から19世紀初頭のフリント・ロック ピストルの完成期の作品で、当時のフランス製の高級拳銃の特徴を持った品です。 ニコラ・ノエル・ブーテは著名人、王侯貴族への贈答用武器を多数作っており、本作品も銃工ブーテの得意とする技法を用いて作られました。 また、本品は絢爛豪華な贈答用の作品が多い中、非常にシンプルにまとめられた作品です。 これは本品が装飾よりも命中精度を重視した結果と考えられます。 サイド・ロック・プレートやハンマーやフリズンといった主要部品には彫刻などの装飾は施されていませんが、各部に流れるような曲線を用いた、粋な中にも美しさを秘めた作品に仕上がっています。

作者のニコラ・ノエル・ブーテ (Nicolas-Noël Boutet、1761年-1833年) は、ナポレオン時代前後におけるフランス銃砲界な第一人者で、フランス最後の絶対君主であったブルボン朝第5代のフランス国王 ルイ16世 (Louis XVI、1774年-1793年) のお抱え銃砲鍛冶/刀鍛冶でした。 ニコラ・ノエル・ブーテは1761年にブルボン朝造兵廠銃工のノエル・ブーテ (Noël Boutet) の息子としてパリに生まれ、父のアシスタントになります。 1788年に父の同僚の娘Leonie-Emilie Desainteと結婚することによって出世し、その技術の高さも相まって、ルイ16世のお抱え銃砲鍛冶/刀鍛冶となります。 ルイ16世が1793年に処刑された後は、フランス(第一)共和国国営造兵廠であるベルサイユ造兵廠の最高責任者 (Directeur-artiste of the Manufacture d'Armes de Versaille) となりました。 その後、ナポレオン一世による第一帝政時代には、軍功のあった軍人や外国の著名人、王侯貴族への贈答用武器の製造を任され、多くの重要な作品を残しました。 現在でもブーテの作品は世界各国の博物館所蔵品となっています。 「Versailles」に工房を持っていたため、作品の多くに「Versailles」の文字が入っており、サイド・ロックには "Boutet Artiste" もしくは "Boutet Directeur-Artiste" といった刻印が入れられています。
刀鍛冶としても名作を残しており、1799年にはフランス第一統領 (第一執政) となったナポレオン・ボナパルトのサーベルを製作しています。 ブーテは1833年パリにて没しました。

尚、南米大陸のアンデス5ヵ国をスペインから独立に導いた革命家、軍人、政治家のシモン・ボリバル (Simón Bolívar) に対してラファイエット侯爵 (フランスの貴族、軍人、政治家。米国独立戦争では独立軍指揮官の一人) から贈呈された箱入り二挺セットのフリント・ロック ピストルもニコラ・ノエル・ブーテの作品で、2016年にはクリスティーズ・オークションで180万ドル (=約2億円) で落札されています。(MM)

博物館所蔵のニコラ・ノエル・ブーテ作品
The Metropolitan Museum of Art, New York、米国
Royal Collection Trust, London、英国
ROYAL ARMY MUSEUM, Bruxelles、ベルギー
など

【本個体の説明】
本品の銃身は、非常に美しいダマスカス模様が鮮やかに入ったオクタゴン・バレル (八角銃身) となっており、銃身の上三面 (上面、右斜め上面、左斜め上面) の各面には、小さな星の模様の彫刻が列になって入っています(上13個、左右各15個)。 この星模様は、上述の「Nicolas Noël Boutet」の1800年頃に作られた作品の多くに用いられています。 薬室側と銃口側が中央部分に比べ僅かに広がっているのも1800年頃のブーテ作品の特徴です。 銃身前部 (銃口近くの一段高くなっている部分) の最も太い部分の径は22,5mm、銃身中央部分の最も細い部分の径は18,5mm、銃身後部 (薬室) の最も太い部分の径は22.7mmです。 薬室側 (後端) には金色の細い線と小円形が連なった鎖状のボーダーが入っています。 銃口側の八角形銃身の外周には線状のボーダーが入り、銃口部分は僅かに突出し、八角ではなく外径が20mm径の丸型となって一段細くなった、非常に手の込んだ細工が施されています。 銃身後部上方 (薬室上部) には横長八角形の枠が銀象嵌により施されており、その中に銃工ブーテが工房を構えていた「Versailles」の文字が筆記体で入っています。 全長約32cmでフリント・ロック ピストルとしては中型のサイズですが、銃身以外は細見である事もあり、全体的にやや軽量に仕上がっています。
  銃身には50-60条の多数のライフリングが施されており、1800年当時としては非常にコストのかかる作業でしたが、命中性能を重視した高級品にはライフリングを施される事が稀にありました。 引金はセット・トリガーで、ハンマーをフルコック状態にすると少し触る程度で発射されるぐらいまで軽くしたフェザータッチ・トリガーになっています。 トリガー・プルは引金の後方のネジ (指でも調整可能な水滴型) で簡単に調整が可能です。 ライフリングを施された銃身とセット・トリガーなど、当時としてはかなり先進的な技術を駆使して射撃精度に重きを置いた品です。 サイド・ロック・プレートとハンマーやフリズンなどの鉄製部品には彫刻などの装飾は施されていませんが、流れるようなデザインになっています。 ロック・プレートにはブーテの工房で作られた事を表す「Boutet Artiste (ブーテ・アルティスト)」の文字がハッキリと入っており、ブルボン王朝末からナポレオン時代のフランス最高峰のガンスミスである「Nicolas Noël Boutet」の作品である事を表しています。 銃床の先端のノーズと呼ばれる部分は水牛の白角で飾られています。 彫刻等の装飾が施されていない鉄製の金具類 (トリガー・ガード、グリップ・ボトム・プレート、ラム・ロッド収納金具) には時代による曇りが見られるものの、総じて状態は良好です。 銃床下面のラム・ロッド収納金具の一ヵ所及びグリップ前面のトリガー・ガード延長部 (ネジ穴付近) に一部ひびが確認出来ますが、いずれも強度的には全く問題はなく、外観上も悪く有りません。 銃床下部のラム・ロッドを収納する金具は、ブーテの作品らしく水滴型に膨らんでいます。 先端が水牛の黒牛角で作られたオリジナルの木製ラム・ロッドが付属しており、白牛角で制作された銃床先端のノーズ部分と対照的になっています。 上質なウォールナット製の銃床は、美しい艶と木目が入っており、美しく仕上げられた金属部にマッチしています。 銃床のグリップ部分は滑り止めのチェッカーリングの代わりに、非常に手の込んだ珍しい鱗状の彫刻が施されています。 銃床は若干の打ち傷を除いて目立ったダメージも見受けられず、制作された時代を考えると非常に良好なコンディションが保たれています。 銃身は銃床前部側面から挿し込む楔一本と左側面 (引き金の上方) のネジ一本で固定されており、これら二本のネジを取り外す事により簡単に銃身が外れます。 銃床左側面のネジ2本の座金の縁に僅かに欠けが見られますが、殆ど気にならないレベルのものです。 各部の取り付けについても、ガタつき等は全く見られません。
機関部の作動については完全で、撃鉄のハーフ/フル・コックともにしっかりと掛かり、フル・コック状態で軽く引金を引く事により撃鉄が力強く落ちます。 セット・トリガーの調整についても完全です。 フリズンの開閉についても問題なく、板バネによる開閉時のテンションもしっかりと掛かっています。 火打ち石 (ガン・フリント) を固定するハンマーの爪を調整する螺子 (キャップ・スクリュー) の調整についても問題なく行う事が可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。

フリント・ロックはパーカッション・ロック (管打ち式) に比べ現存数も非常に少なく、国内に現存するフリント・ロックはパーカッション・ロックの5%以下と、海外からの輸入が出来ない現在は非常に希少価値が高い品となっています。 国内での現存数が少ない上に、本品は弊社で扱った古式銃の中で最も世界的に有名な銃工の作品であり、最高級に分類される質と状態を備えています。 (MM)(KK)

【その他の情報】
平成27年1月20日に埼玉県教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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