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価格(税込)
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\187,000 |
商品番号
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【6270】 |
英 名
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Type 38 Carbine, Middle Production |
種 類
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ボルト・アクション、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2024年 秋 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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966mm |
口 径
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6,5mm×50 |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【三八式騎兵銃 中期型 について】
三八式騎兵銃の元となった三八式歩兵銃は日露戦争後の 1905年(明治38年、皇紀2565年)に日本陸軍が制式採用した小銃です。
三十五年式海軍銃と三十年式をベースにして、主任設計には南部麒次郎大尉が担当しました(海外ではアリサカ・ライフルと呼称されることが多いのは、原型となった三十年式歩兵銃の開発者が有坂成章陸軍砲兵大佐であるため)。機構的には殆ど完成されていた三十年式小銃でしたが、中国大陸での厳しい自然環境の中でいくつかの欠点が見つかり、三十五年式海軍銃の特徴 (遊底覆など)も取り入れて、明治38年に改良型が制式となりました。 部隊配備は日露戦争終戦後の1908年から始められ、約2年ほどで三十年式歩兵銃からの更新を完了されました。 初の実戦投入は第一次世界大戦(青島の戦いなど)で以来日本軍の主力小銃となり日本の小銃の代名詞ともなり九九式小銃と共に終戦まで使用されました。 6,5mm弾は威力的に力不足でしたが、機能的には信頼性が高く前線兵士の間でも好評だったようです。
戦前にはイギリス、フィンランド、メキシコ等、数ヵ国にわたり輸出されました。 また中国で武装解除された部隊が使用した相当数の旧日本軍小火器は、戦後中国軍によって使用され旧軍の小銃を元にした小銃が現地でも製造されました。
三八式歩兵銃は1942年(昭和17年)まで国内工廠にて生産され、その後も国外工廠の奉天工廠(南満陸軍造兵廠)では1944年まで生産されました。国産銃としては最多の約340万挺が生産されました(九九式短小銃は約250万挺)。 また、バリエーションとして三八式騎兵銃、三八式短小銃、四四式騎兵銃、九七式狙撃銃、三八式改狙撃銃があります。
中でも三八式騎兵銃は三八式歩兵銃の銃身を騎兵用に短縮したモデルで、騎兵以外にも、砲兵、輜重兵、車両部隊、空挺部隊といった特殊用途で使用されました。 歩兵銃と同じく半世紀以上にわたって生産された為、時代により三種類のバリエーションが存在します。
中期型は主に戦間期に製造され初期の特徴を残し非常に丁寧な仕上がりとなっています。弊社での中期型定義は床尾板がプレート型を中期型としております。
その他の三八式歩兵銃の特色や、弊社での分類を説明したブログがございますので、詳しくはこちらをご覧下さい。
【本個体の説明】
本品は三八式騎兵銃 中期型の小倉製です。 機関部側面にはシリアルNo.に加え小倉工廠製を示す刻印、及びシリーズ<ロ>が打たれており、昭和8年〜15年頃の生産品である事が判ります。 薬室上部の三八式の刻印ははっきりと残っており、若干薄くなっているものの菊花紋章もしっかり残っています。 金属部は経年に伴う擦れや表面錆痕、表面処理の退色が見られますが、全体的に大きな腐食や欠損は見られず、一部にオリジナルのブルー仕上げも確認できるなど概ねしっかりとした状態が保たれています。 表尺については起倒・調整は問題なく行う事が可能です。 出っ張りが凹み型になった後期型の安全子には美しいローレットが施されています。 尚、さく杖は付属致しませんが、さく杖止めの作動に問題はありません。 弾倉底板の着脱についても問題なく行う事が可能ですが、弾倉内の弾受け (フォロワー) 及びバネは入っておりません。 薬室部付近や上/下帯、弾倉底板、床尾板には朽ち込み痕が見られるものの、現状状態は安定しています。
木被 (ハンドガード) は木目の入った樹脂製の代用品が取り付けられていますが、一見すると木製に見える精巧な造りで、取り付けにガタつきは見られません。 銃床はやや小傷や打ち傷が散見されますが、指掛けの溝付近や銃床両側面には旧軍特有の赤系の表面仕上げが残っています。 また、銃床下部には「セ」の刻印が見られます。 旧軍小銃特有の銃床の合わせ目には僅かに隙間が見られるものの、ガタは無く前中期の特徴でもあるプレート型床尾板もしっかりと固定されています。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。(RF)(TK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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