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管打式 稚児銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、[池田]美登作) ■ |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6236】 |
英 名
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Japanese made Percussion Youth Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,115mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【管打式 稚児銃 ([池田]美登作) について】
全長は1,115mmとフルサイズの管打式ゲベール銃に比べて3/4程で、重量も1/3以下となっており、非常に小振りと言うよりも、ゲベール銃を完全にスケール・ダウンした幼年者用に特別に作られた品です。 江戸時代では元服したら帯刀 (二本差し) が許され、砲術家の家系や財力がある武士はその頃より射撃も嗜みとして行い、体格に併せて小型の銃が作られました。 火縄銃ではこのような小型の品を「御座敷銃」と呼んだりします。 洋式銃ではとても珍しいです。 作りは完全に洋風ですが、唯一リア・サイトが火縄銃の元目当の作りと同じになっています。 本品は和製の品で、「明治二己己○○○(烝) 美登作」と銘が入っていますので、判読できない部分もありますが名鑑に載っている「土州住池田]美登」の作と思われます。 尚、パーカッション・ニップルはかなり小型になっています。
弊社に今まで入荷した洋式稚児銃は三挺とも「土州」「土佐」又は「土州銃工の美登」と銘が切られており、現在の高知県で作られた品です。 全国的にみても珍しい洋式稚児銃の三挺ともが土佐藩で作られたのはオランダ式の高島流砲術が早い時期 (1840年台前半) から伝わったからでしょうか? それとも土佐藩は、上士と郷士の身分差別が厳しかったことで知られているので、幼少の頃からの差別が徹底されていた結果でしょうか? 洋式稚児銃という特殊な銃が規格品として土佐藩で作られたのであれば、今後の研究が期待される分野です。 (MM)
【本個体の説明】
本品の銃身上面には「精一」の文字が銀と思われる象嵌によりはっきりと入っており、銃床下部には福禄寿を象った飾りが取り付けられています。
本品の銃身を含む鉄部は火縄銃と同様に黒錆に覆われていますが、これは当時の日本における防錆方法であった錆付けと考えられ、欧米のようにブルー仕上げがなかった日本では一般的なものでした。 銃身は銃床に対して二つのバンドで留まっており、このバンドと銃身後部のタングと呼ばれる部分のネジを外すことにより銃身が外れます。 前部のバンドはバネやネジなどによる固定は行われない構造ですが、後方のバンドはネジによる締め込みで固定される構造となっています。 尚、前部のバンドはやや取り付けが甘くなっています。 また、後部のバンドはネジ部分に変形が見られるため取り外しが難しくなっています。 木製銃床については美しい虎目の模様が入った上質な品で、やや打ち傷や擦れは見られるものの、大きな割れ等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 銃床右側面のサイド・ロック前方に3,5cm程度のひびが見られるものの、強度的に影響のないレベルのものです。 傷み易い床尾板については、やや表面錆や若干の朽ち込み痕が見られるものの、大きな変形等は見られず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 作動については完全で、ハンマーを起こすとフルコック位置で固定され、トリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 尚、ハーフコック位置は元々設けられていない構造となっています。 トリガーは完全に引き切った際の戻りがやや甘くなっていますが、ハンマーが落ちるポジションまでの軽い引きしろであればトリガーが問題なく前方に復帰します。 ハンマー先端の縁に僅かに欠けが見受けられるものの、撃発自体は問題なく行う事が可能です。 パーカッション・ニップルについても大きな変形や欠け等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 銃身内はライフリングのない滑腔銃身で、銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 また、尾栓の取り外しについても問題なく行う事が可能です。 先端が円柱状となった真鍮製の細いさく杖 (ラム・ロッド) が付属致します。
管打ち式 (パーカッション) のスケール・ダウン・モデルは世界的にみても少なく珍しいものです。 20世紀に入ってから幼少者から軍事教練を行ったり組織的にスケール・ダウン・モデルを作ったのは欧米では20世紀初頭からで、全てボルト・アクションになってからです。 飾ったり手に取ってみるのも容易なスケール・ダウン・モデルは専門のコレクターも存在する面白い分野です。(MM)(KK)
【その他の情報】
昭和62年1月6日に高知県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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