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スミス M1861 カービン 1st モデル (無可動古式銃、Massachusetts Arms Co.製)* |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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\660,000 |
商品番号
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【6196】 |
英 名
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Smith M1861 Carbine, 1st Model by Massachusetts Arms Co. |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、無可動実銃買取品 2020年 秋、東京店在庫品、✕ |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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990mm |
口 径
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.50 in. (.50 Smith) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スミス M1861 カービン 1st モデル について】
スミス カービンは、1857年6月23日にニューヨーク州のバターミルク・フォールス (Buttermilk Falls) の医師であったギルバート・スミス (Gilbert Smith) によってパテントが取得された、.50口径の後装管打式騎兵銃です。 1850年代後半の米軍用小銃トライアルで成功を収め、南北戦争では様々な騎兵隊や砲兵隊で使用されました。 幾つかの文献ではM1857のモデル名で呼ばれますが、これは採用年ではなくパテントを所得した年号であり、あまり一般的ではありません。 また、軍に正式採用された1861年がモデル名とされる事もあります。 実際には1857年よりも後の1861年から1865年の南北戦争中だけ生産されました。 戦後は生産が中止されましたが、戦争中に配備された銃は、戦後も元兵士達に払い下げられて使用されました。
スミス カービンは、マサチューセッツ州のチコピー・フォールス (Chicopee Falls) にあったMassachusetts Arms CompanyとThe American Arms Company、同じくマサチューセッツ州のスプリングフィールド (Springfield) にあったThe American Machine Worksの三社で生産されました。 販売はメリーランド州のボルチモア (Baltimore) にあったPoultney & Trimble社が手掛け、製造会社名は必ずレシーバーに刻印が入っており、時には販売元の刻印もレシーバーに入っていました。 「SMITH'S PATENT, JUNE 23, 1857」のパテント取得年月日もレシーバーに入っています。
スミス カービンは、トリガー・ガード内のトリガー前方に設けられたリフター (Lifter) またはリフティング・レバー (Lifting Lever) と呼ばれる真鍮製のラッチ・レバーを上方に押し上げる事により、レシーバーと銃身を接続する上面のトップ・ストラップ (Top Strap) と呼ばれる棒状の部品の後部が持ち上がります。 これにより、トップ・ストラップによってロックされていたレシーバーと銃身が中折れ (ブレーク・オープン) し、レシーバー内のブリーチに前方から装填する事が可能となる、特殊な構造になっています。 また、弾薬についても非常に特殊で、ラバー・カートリッジ (Rubber Cartridge) と呼ばれる、ケース (薬莢) がゴム製となっており、ブリーチ内でガス圧によって密閉される.50 Smith弾を使用しました。 この弾薬は、不発の際に弾薬をブリーチ内から取り出すのが難しいという欠点がありました。 しかしながら、軽量でシンプルな構造から、上記3社で1861年から1865年の間に合計30,000挺強が生産され、その殆どが合衆国政府に納品されて南北戦争で使用されました。 スミス カービンには1st モデルと2nd モデルがあり、1st モデルはハンドガードを留めるバンドにスリング・スイベルが設けられており、バット・ストック下面にもスリング・スイベルを備えています。 これは銃を背負って携帯する騎兵隊を始めとする乗馬兵科だけではなく、砲兵など他の兵科でも使用出来る事を想定したものでした。 そのため、米国では1st モデルが「Artillery Models (砲兵モデル)」と呼ばれ、スリング・スイベルが付いていない2nd モデルが「Cavalry Models (騎兵モデル)」と呼ばれます。 1st モデルは、僅か約11,000挺のみが1863年8月までに生産され、殆どが南北戦中に消耗されました。 2nd モデルは、他の米国製カービン (騎兵銃) と同じように、レシーバー左側面にサドル・リングが装備され、前後のスリング・スイベルが廃されました。
スミス カービンを装備した北軍の騎兵隊は、マサチューセッツ第1騎兵隊、第6及び第9オハイオ騎兵隊、コネチカット第1騎兵隊、第7及び第17ペンシルベニア騎兵隊、第7及び第11イリノイ騎兵隊、第3ウェストバージニア騎兵隊でした。 特に1st モデルを装備した事で有名なのはコネチカット第1騎兵隊と第17ペンシルベニア騎兵隊でした。 南北戦争初期に優勢だった南軍が、北軍から捕獲したスミス カービン 1st モデルを騎兵隊用の制式兵器として使用したのは良く知られています。 1st モデルは南北戦争後期に生産された2nd モデルに比べて希少価値が高い物になっています。 本銃は南軍騎兵隊が制式に使用したカービンとして米国において特に人気の高い品です。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品は珍しい(軍用としては唯一)構造を持つスミス カービンの中でも1863年以前に製造された1st モデルでスリング・スイベルが前後に付いています。
販売元のPoultney & Trimble社の刻印「ADDRESS, POULTNEY &
TRIMBLE, BALTIMORE, U.S.A.」がレシーバー左側面上部に入っており、「SMITH'S PATENT , JUNE 23, 1857」のパテント刻印がその下にはっきりと入っています。 またそれらの刻印の前方にマサチューセッツ州のチコピー・フォールス(Chicopee Falls,)にあった製造会社であるMassachusetts Arms Companyの刻印「MANUFACTURED BY(一行目)、MASS. ARMS CO.(二行目)、CHICOPEE FALLS.(三行目)」も入っています。 前後にオープンする銃身の下部とレシーバー下部にマッチしたシリアル No.4316が入っています。
レシーバー部分は美しいオリジナルのケースハードン仕上げが良く残っていますが、銃身を含む他の金属部分は丁寧な仕上げ直しがされた非常に美しい品です。 銃身とトリガーガード等の一部の部品は再ブルー仕上げなっており、レシーバー部分のケースハードン仕上げとのコントラストが本銃の見栄えを良くしています。 ハンドガードとバット・ストックは同じ色合いで、後年のニス仕上げが行われていますが違和感はありません。 木部には僅かに経年の使用痕と小傷がありますが十分に許容範囲です。 バット・ストックの左側面に約15cmのヘアライン・クラックがありますがそれほど目立つものではありません。 また修理が施されているので強度的にも問題はありません。 銃身には外見からは全く分かりませんが僅かに表面上の凸凹が手でなぞった時に判ります。 ラダー・サイトの起倒とサイト・リーフの動きもスムーズです。
トリガーガード内の真鍮製のラッチを上方に押すと、レシーバーと銃身を接続する上面のバー後部を持ち上がり、レシーバー前部が折れて薬室が開きます。 無可動銃になっても水平二連ショットガンのような「Break Open」が楽しめます。 薬室(ブリーチ)部分溶接による無可動加工が施されて完全に埋めてあり装填は出来ませんが、スミス カービンだけの特殊な後装式機能を体験出来ます。 ハンマーのテンションはありますが、シアが取り除かれている為、コックしてもロックはされません。 トリガーのテンションはあります。
スミス M1861 カービン、1st モデルは南北戦争時の騎兵銃を集める上で欠かせられない一挺です。 見た目は素晴らしい品ですが再仕上されているのでお値打ち価格に設定されています。(MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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