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和製管打式 ゲベール銃 (#無、銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6153】 |
英 名
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Japanese made Percussion Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、無可動実銃買取品 2018年 冬 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,375mm |
口 径
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17mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【和製管打式ゲベール銃 について】
和製ゲベール小銃とは、幕末に日本で倣作された前装滑腔銃を示します。 古い物では火打ち式 (フリント・ロック=燧石式) の撃発装置が付いた品もありましたが、日本で倣作された品の多くは本品と同じ管打ち式 (パーカッション・ロック) です。 ゲベールとはオランダ語で小銃を意味し、幕末では洋式前装式小銃の固有名詞になっていました。 フランス軍が1670年に採用したフリント・ロック式小銃を改良した小銃を1777年にオランダ軍も採用し、そのタイプの銃を天保二年 (1832年) に長崎の高島秋帆が輸入したのが始まりです。 そのタイプと言うのは当時ヨーロッパ諸国は概ね同じようなタイプの小銃を制式化しており、M○○○○を輸入したとモデル名までは断定できません。 当時欧米諸国で唯一日本と貿易ができたオランダが輸出したので、その際の言葉 (オランダ語) のゲベール (小銃) が一般化しました。 従って、当時輸入されたゲベール銃は必ずしもオランダ製小銃であったとは言えません。
NHK大河ドラマ「八重の桜 (一巻)」で幼少の八重が兄の使うフリント・ロック式小銃を見て何かと聞いたときに、兄が「ゲベール (銃) だ」と答えたように使われていました。 あくまでもドラマの中でのやり取りですが洋式小銃=ゲベール銃というのが一般的だったのではないでしょうか。
弘化年間 (1844ー47年) に雷管式が日本に伝わると、従来のフリント・ロックはパーカッション式に改造されました。 また、日本で倣作された品の殆どがこのパーカッション式で、本銃もその内の一挺です。 同じパーカッション式でも、ライフリングのない前装滑腔銃をゲベールと呼び、ライフリングのある前装施条銃は使用弾薬によって当時はミニエー銃、またはエンピール銃 (=エンフィールド銃)、鳥羽銃 (鳥羽=タワー、タワー刻印が入ったエンフィールド銃) と呼ばれました。 これらの銃は文久年間 (1861-64年) 頃に輸入されましたが、形状が良く似ていたので日本では混同されており、はっきりとエンフィールドとミニエーの違いを区別するようになったのは慶応三年 (1867年) 頃と言われています。
日本製のゲベール銃は日本各地の (火縄銃を作っていた) 銃工によって作られたので一挺毎に小差があります。 しかしながら原型となったのは1840年頃に作られたオランダ製コロニアル マスケットではないかと言われています。
【本個体の説明】
本品は銃身の長い歩兵銃タイプで通称「3 バンド」と呼ばれ、19世紀前半における列強の主力小銃と同じ長さの品です。 その後ライフリングのある「前装施条銃」となり銃身が短くなっても命中率が上がったので少し短い「2 バンド」と呼ばれる短小銃も欧米諸国で採用され始めました。 体格に劣る当時の日本人は「3 バンド」より「2 バンド」を多く輸入しました。 しかしながら幕末期に日本国内で製造された小銃は「前装滑腔銃」であった為、命中率を確保するためには「3 バンド」の銃身長が必要でした。
本品の銃身裏面には「四」の刻印の他、後端に「改手」、ニップル付近に「極」、一部判読し辛くなっていますが「三千七百」と打刻されています。 また、ロック・プレートには「正」の刻印も見られます。 銃身左上部分には「大塚吉□」と読める刻印が入っている事から、本品が大塚吉重によって製作された事が伺えます。 その他、銃床下面に丸の中に漢字で「一」と入った刻印が見られる他、バット・ストック左側面には「弾薬方御預」の文字が彫られています。
本品の銃身や機関部といった金属部は全体に時代錆が表れ、一部に朽ち込み痕等が見受けられるものの、大きな破損や欠損等は見受けられず、全体にしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷やさく杖通し孔周辺に若干の木部の欠けが見られるものの、全体としては比較的しっかりとした強度が保たれています。 銃床左側面のサイド・プレート前方に長さ約8cmのひびが見られますが、現状では強度的に影響のないレベルのものです。
アッパー・タング取り付け部の左右の木部にやや欠けが見られます。 センター・バンド及びリア・バンドはややガタつきが見られるものの、銃身の取り付け自体はしっかりとしています。 傷み易いバット・プレート部についても、やや表面錆や朽ち込み痕は見られるものの、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。
ハンマーのハーフ・コック及びフル・コックについては問題なく掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 パーカッション・ニップルは目立った欠け等も見られずしっかりとしています。 オリジナルのさく杖が付属致します。
東京店在庫品 (YS)(KK)
【その他の情報】
昭和61年7月8日に三重県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から火穴まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは異なり、作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただき、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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