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エンフィールド P1853 砲兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、セカンド・モデル、TOWER1867) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6134】 |
英 名
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Enfield P1853 Artillery Carbine, Second Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 17 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,020mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【エンフィールド P1853 砲兵銃 (セカンド・モデル) について】
イギリスのエンフィールド造兵廠で開発された前装式の小銃(施条銃)で、エンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から通称タワー・ライフルとも呼ばれました。 また日本では漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。 Tower軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です (a military arm of Ordnance Dept quality made for the War Department)。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 反対にLondonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド ライフルは用途に応じて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルなど多くのバリエーションが製造されました。 本品は主に砲兵連隊向けに製造された砲兵銃モデルで、騎兵突撃からの自衛用や、敵歩兵が接近した際に砲を移動する際の制圧射撃用として軽量に設計されていました。
1853年に採用されたP1853砲兵銃のファースト・モデルではライフル連隊モデルのヤタガン銃剣を着剣するため、銃身右側面の着剣ラグの前部が延長されたデザインとなっているのが特徴です。 砲兵が携行していたヤタガン銃剣は鉄製の鞘に収めて携行されました。 騎兵銃に見られるスイベル式のラム・ロッドは砲兵には不要であったため、砲兵銃では歩兵銃と同様の着脱式のラム・ロッドが装備されています。 リア・サイトには2枚の起倒式のリーフが取り付けられており、100, 200, 300ヤードに対応していました。 通常、極初期のファースト・モデル P1853歩兵銃及び砲兵銃では軽量でカーブの強い形状のハンマーが装備されていた他、先端がボタン型となったラム・ロッドが装備されていました。 フロント・バンド及びストック下部にはスイベルが取り付けられており、砲兵が背負って携行するデザインとなっていましたが、自衛用には取り回しが容易な構造となっていました。
歩兵銃と同様に、1858年にはクリミア戦争での実戦に基づき、P1853砲兵銃についても改良型であるセカンド・モデルが登場しました。 セカンド・モデルでは弾丸とライフリングの噛み合いがより大きくなるよう、ライフリングの深さが薬室から銃口に向かうに従って浅くなった銃身に変更されました。 また、ハンマーはパーカッション・キャップをより確実に撃発できるようより重量のある物へと変更されており、バレル・バンドも強化されました。 この他、ラム・ロッドがクリーニング用のパッチを通す穴の開いた形状となっており、ファースト・モデルで着剣ラグの前部に設けられていた延長部分については、セカンド・モデルでは当時の短小銃と同様に省略されました。 尚、起倒式のリア・サイトについてはファースト・モデルと同様に300ヤードまで対応した物が取り付けられていました。 セカンド・モデルのP1853砲兵銃はロンドン及びバーミンガムの他、リェージュのメーカーによって1859年から1862年頃にかけて製造され、王立砲兵連隊及び要塞駐屯部隊により使用されました。(KK)
【本個体の説明】
本品の銃本体はハンマーや着剣装置の形状、ラム・ロッド先端の形状等から、1859年から1862年頃にかけて製造されたセカンド・モデルと考えられます。 リア・サイトについても、100, 200, 300ヤードに対応した2枚の起倒式のリーフが付いたP1853砲兵銃独特の物が取り付けられています。 サイド・ロックについては1867年製で、サイド・プレートには「TOWER 1867」の刻印に加えて、Birmingham銃器製造協会会員のメーカーで製造された事を示す王冠の刻印が入っています。 銃身左側面後方に打たれている刻印は銃口側から最終検査刻印 (Definitive Proof Mark)、ゲージ刻印 (25は.577口径を表します)、製造所検査刻印 (View Mark)、ゲージ・テスト刻印 (25は.577口径を表します)、暫定検査刻印 (1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスで行われたライフリングを切る前の銃身の検査、Provisonal Proof Mark) で、典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印です。
本品の金属部は銃身前部やサイド・プレート等を中心にやや朽ち込み痕や荒れが見受けられますが、全体としては大きな破損や欠損は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 トリガー・ガードやバット・プレートといった真鍮部はやや磨かれてはいるものの、現状では色味は比較的落ち着いており、大きな破損や変形等も見られず、概ね良好な状態が保たれています。 バット・プレート取り付け部上部に僅かに欠けが見られますが、バット・プレートの取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 木製銃床については、全体にやや打ち傷や線傷が散見される他、銃床下部のラム・ロッド取り付け部周辺やアッパー・タング基部付近に僅かに欠けが見られるものの、全体としては大きな破損や欠損等は見受けられず、オリジナルの艶のある仕上げも比較的残っています。 起倒式のリア・サイトはやや固定が甘いものの、各リーフをスムーズに起倒せる事が可能です。 撃発機構の作動については完全で、ハンマーのハーフ・コック及びフル・コック共にしっかりと掛かり、フル・コック状態でトリガーを引くとハンマーがスムーズに落ちます。 パーカッション・ニップルは目立った変形や欠けも見られず、しっかりとした状態が保たれています。 ラム・ロッドの着脱についてもスムーズに行う事が可能です。 銃身内は銃口から火穴まで完全に抜けており、銃身内のライフリングも比較的良好に残っています。 パーカッション・ニップル・ガード及びチェーンが付属致します。
銃砲刀剣類登録証付古式銃のエンフィールド P1853 砲兵銃としては非常にお値打ちな価格となっています。 大阪店在庫品 (KK)
【その他の情報】
昭和46年5月20日発行の香川県教育委員会の銃砲刀剣類登録証が付いた可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクに追加予定の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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