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ウィルソン 2 バンド ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃)*  
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価格(税込)
 \935,000
商品番号
 【6102】
英  名
 Wilson Capping Breech-loading 2 Band Rifle
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 17、東京店在庫品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,240mm
口  径
 15mm (.577in.)
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ウィルソン 2 バンド ライフル について】
ウィルソン2 バンド ライフルはトーマス・ウィルソン(Thomas Wilson)が1859年5月28日にパテントを取得した No.1318(Thomas Wilsons British Patent No. 1318)と1860年10月12日にパテントを取得した No.2488(Thomas Wilsons British Patent No. 2488)の後装装置を使った後装施条管打式銃です。 元になった銃は.577口径のエンフィールド小銃で、口径も同じで腔綫「ライフリング」は初期型と同じ5条となっています。 撃発装置もエンフィールド小銃と同じような、サイド・ロックの雷管外火式です。 後装式でも雷管外火式はCapping–Breech-loading systemと呼ばれています。 後装式の構造を除けばエンフィールド小銃とほぼ同じスペックです。 1850年後半から1860年代に前装式から後装式に改造する数多くのシステムが発明されましたが、十種類ほどの軍用として採用されたシステム以外は極僅かな例外を除き量産されずウィルソン小銃もその一つとなりました。 前装式から後装式に改造された正式採用軍用銃も、その後の専用後装式システムの出現によって完全に消え去りました。 この小銃の装填方法の大きな転換期に現れた品々を研究する事は後の(手動)連発銃から現代の自動小銃までの銃砲史を知る上で非常に重要になっています。
ウィルソン ライフルのような後装式は古くは直動鎖せん式と分類されました。 円柱游底が銃身と一直線に前後運動して薬室を開くもので、閉じてもそのままでは完全に閉鎖しないので、横から楔(くさび=Wedge)状の部品によって留めてあります。 この楔(Wedge)部品から横栓銃とも呼ばれました。
  ウィルソンは円柱游底の把手が海老の尻尾に似ていることから海老尻尾(英語では ‘Fish tail bolt end')とも呼ばれました。 海老尻尾の上部分にはチェッカーリングが入り握り易くなっています。 海老尻尾部分はスプリングのテンションによって遊底を閉じている場合は下方に押し下げられロックされています。

トリガー・ガード、バット・プレート、フロント・キャップが真鍮製の英国陸軍のエンフィールド Pattern 18562バンド 小銃をベースにしている事が判ります。 リア・サイトも典型的な射程が1,100ヤード(約1,000m)の軍用ラダー・サイトです。 フロント・サイトも典型的な軍用の'Block and blade' サイトです。

ウィルソン ライフルは前装式エンフィールド小銃の後継主力小銃のトライアルに提出されました。 1864年10月12日付の英軍兵器選定委員会の報告によると、ウィルソン ライフルは提出された47種類の中で、最終トライアルまで進んだ9挺に選ばれました。 最終トライアルには、ウィルソン以外にも、モント・ストーム、グリーン、ウエストリー・リチャーズ(モンキー・テイル)、ジョスリン、シェパード、スナイダーが選ばれました。 最終的にエンフィールド小銃からの改良コストが安く、操作が容易で堅牢性に長けたスナイドルが次期英国主力小銃となった為、ウィルソン ライフルは英軍には採用されず、少数が製造されただけの世界的に非常に珍しい品です。

弊社に入荷したウィルソン小銃は全て銃身長が33インチ(84cm)の2バンドで、他の海外に残る数少ない現存個体を確認しても2バンドが多く見られます。
トーマス・ウィルソンはその後のT. Wilson & Co, 社を設立し.50口径のストレート・プル ボルト・アクション ライフルを開発しましたが量産される事はなく、本品のパテントが彼の唯一の成功品と言えるでしょう。(MM)

【本個体の説明】
本品の特徴である機関部の楔(くさび)状の部品のスライドの動き、游底の前後動は問題ありません。ハンマーのハーフコック、フルコックの動きも完全でスムースです。 傷み易いニップルも完全です。サイド・ロックに「PARKERFIELD & SONS, LONDON」と二行でメーカー刻印が鮮明に入っています。PARKERFIELD & SONS社は当時(1841-1876年)ロンドンの 233 HIGH HOLBORNに店舗のあった高級銃砲メーカーで軍用銃の製造も行っており当時の広告に「For Her Majesty's War Department」と軍需省(War Department)からの注文もあるように記載されています。 工場は58 Mansell Street, Minories, Londonにありました。

鉄部(銃身、機関部など)は表面錆が全体にあり、朽込錆もほぼ全体にありますが国内で発見される当時の小銃に比べて平均的なものです。 トリガー・ガード、バット・プレート、ストック先端のフロント・キャップなどの真鍮部分の表面は黒っぽい時代色に覆われており、僅かに角の金色に光る部分をみて真鍮製と確認できます。 トリガー・ガードの極一部に欠け(それ程目立ちません)がある以外は状態が良い感じです。

口径は英国流で表せば25ボアの.577インチで.銃身後部左側面には.577口径を表す25の口径(ボア)表示である’25'とBirminghamプルーフ・ハウスの刻印が何とか確認されます。 また銃身上部(リア・サイト後方)に ‘ T. Wilson Patent’ のパテント刻印の一部も何とか確認できます。 木部はストック部後(バット・ストック部分全体)に後世の修理跡がありますが、画像では判別がつかない程上手に修理してあるため目立ちませんので、現物を見てご確認下さい。 サイド・ロック後部上方の木部にヒビがあります。 その他の部分、特にハンドガード部(サイド・ロックより前方)は小傷を除けばオリジナルの艶も残っており木目の美しい綺麗な状態です。
鉄製のオリジナルさく杖が付属しており、表面に錆が出ている以外、状態は良好です。全体的に見ればまとまったオリジナルな感じの程度の良い品に見えますが、細部を見れば160年以上経た時代(錆)が判ります。 非常に珍しい品ですがお値打ち価格に設定されています。(MM)

本品のサイド・ロックには「PARKERFIELD&SONS LONDON」の刻印が入っています。 Parker Field & Sonsは18世紀末にウィリアム・パーカー (William Parker) が創業した銃器業者で、ロンドンのHigh Holborn 223に所在していました。 同社はウィリアム・パーカーの没後、1847年から1877年にかけてParker Field & Sonsの社名を使用し、その後Lehman Street 59に移転し、同地で1883年頃に閉業するまでField&Sonsの名前で営業を続けていました。
本品の金属部は全体に時代錆や朽ち込み痕等が見受けられますが、大きな欠損等は見受けられず、現状では比較的しっかりとした状態が保たれています。 真鍮製トリガー・ガード下部右側に若干の欠けが見受けられます。 銃床については、バット・ストック表面全体に茶色の樹脂による補修痕が見受けられる他、機関部左右の側面に亀裂を補修した痕跡が見受けられます。 リア・スリング・スイベルの取り付け穴がやや広がっており、取り付け穴周辺部の木部に荒れが見受けられます。 バット・プレートは取り付けネジに腐食が見受けられるものの、バット・プレート自体は大きな破損や変形もなく、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 特徴的な楔による横栓の操作や遊底の開閉については問題なく行う事が可能です。 また、リア・サイトの起倒や調整操作も問題ありません。 銃身内は銃口から薬室まで通っており、表面錆や朽ち込み痕は見受けられるもののライフリングも一部が確認できます。 ハンマー (撃鉄) はフルコック、ハーフコック共に問題なく掛かり、ハンマーはフルコック状態でトリガーを引くとスムーズに落ちます。 オリジナルの鉄製さく杖が付属致します。

【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成8年9月24日に三重県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。銃口から火門まで通っている事を確認済みです。

160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクに追加予定の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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