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コルト M1849 ポケット リボルバー、6“ 銃身モデル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#62794)* |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6067】 |
英 名
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Colt M1849 Pocket Revolver, 6 inch/5 shot Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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293mm |
口 径
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8mm (.31in) |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【コルト M1849 ポケット リボルバー 6インチ・モデルについて】
コルト M1849 ポケット リボルバーは、サミュエル・コルト社 (Samuel Colt、現在のColt Firearms社) で1850年より1873年まで製造されました。 南北戦争 (1861年-1865年) で主要拳銃として使用されたコルト M1851 ネービー・リボルバーよりも先に生産が始められました。 構造的には51 ネービーと全く同じで一回り以上コンパクトになって、非常に引き締まった形をしています。 M1849 ポケット リボルバーは全て .31 口径ですが5連発と6連発のモデルがあります。 更にオクタゴン銃身の銃身長が3、4、5、6インチ の異なるバリエーションがあります。 コルト M1849 ポケット リボルバーは51 ネービーが軍用として採用されたのに対して民間用として販売されました。 当時コルト社が生産したパーカッション・リボルバーの中で最も商業的に成功した品で、23年の間に約34万挺も製造されました。 コルト社のパーカッション・リボルバーの特徴として銃身部分とフレーム部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造になっています。 バレル・ウェッジと呼ばれる「楔(くさび)」のような小さな部品を右から左に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。 4インチ以上のバレルの下にはローディング・レバーが付いています。
銃身長と装弾数以外にも簡単に見分けがつく以下の四つのバリエーションがあります。
#1 Two Line Hartford Address
#2 Two Line New York City Address
#3 One Line New York Address
#4 London Made Pocket
銃身上の刻印の違いが大きなポイントで、本品は#2の「Two Line New York City Address」になります。 尚、#2の中にも部品の多くに小差があります。 四つのバリエーションには特徴 (掟) があり、それがどれだけ特徴に沿ったものであるかがその個体の価値を決めるものになっています。 (MM)
【本個体の説明】
本品はシリアルNo.62794の品で銃身(バレル基部下部)、フレーム下前方、トリガー・ガード下前方、バック・ストラップ下前方、ローディング・レバー基部上方、シリンダー・シャフト(前方下部)、シリンダー側面、ウェッジ下部などのシリアル No.があるべき部分にあるシリアル No.が全てマッチしているオリジナル性の高い貴重な品です。 本品はシリアル No.から1853年製の比較的初期生産型であることが判ります。「COLTS PATENT」の文字と銃本体及びフレームとマッチしたシリアル No.も確認出来ます。 銃身の上には細かい文字で「ADDRESS COL. SAML COLT /NEW-YORK CITY」とニ行の刻印が入っているのがハッキリと確認出来ます。 フレームの左側面には「COLTS PATENT」の刻印が入っています。 トリガー・ガードには口径表示はありません。
鉄部分については全体的に見事な彫刻が施されています。 この彫刻はコルト社のFactory Engravingではありませんが違和感はありません。 アメリカの銃器に施された彫刻の専門書(写真集)である「Steel Canvas ⋆The Art of American Arms⋆」のP.131に全く同じではありませんが非常に近い品が掲載されています。 P.131の品はコルト社が国際的な博覧会に出品した特別仕上げの品です。 また1855–58年の間、コルト社の「primary engraving contractor」であったCustave Youngの作品に非常に近い出来です。 同書に掲載されている銃も全てがFactory Engravingではありません。
本品の作動は完全良好で、ハンマーを起こすとシリンダーが歯切れ良く回転する他、ハーフ・コックもしっかりとかかります。 また、フル・コック状態ではシリンダーが定位置(前方)でしっかりとロックされます。 ハンマー・スプリングはオリジナルの為、撃鉄がやや重くなっています。 破損や部品欠損などは見受けられず、全体的にしっかりとした完全な状態が保たれています。 ステイン仕上げのオリジナル木製(ウォルナット製)のワンピース・グリップは極僅かに使用感がありますが、傷も無く美しい銃本体にマッチしています。 フレームとの取り付け部分の角(エッジ)もほぼ立っており、時代的古さもあまり感じられませんがオリジナルが持つ雰囲気は十二分にあります。僅かに経年の使用感はあるものの、美しいオリジナルのステイン仕上げが残っています。 コルト社製品の特徴で経年使用の為ローディング・レバーが左右に若干動く遊びがある場合もございますが、本品は新品のようにしっかりと固定されておりガタツキが一切ありません。 銃身とフレームも非常にしっかりとタイトに固定されています。
本品はオクタゴン(八角形)銃身の八面の内、下部の一面を除き七面に緻密な彫刻が銃身全体の9割近くまで及ぶ素晴らしいものです。 1853年製に合ったシリンダーには「駅馬車(Stagecoach)が強盗に襲撃されているシーン」の彫刻がハッキリと確認出来きます。 銃身の銃口近くに金帯象嵌が施されています。 また銃身基部左右に金帯象嵌で枠が装飾され、その中に左には兎の金高彫象嵌、右側にも同じく金帯象嵌で枠が装飾され、その中に虎の金高彫象嵌がアクセントとして施されています。 フレーム両側面には銃身とマッチした唐草模様の深彫の彫刻が入りそのフレーム全体に外周に金帯象嵌で枠が装飾されています。 シリンダーの左側面の後ろ(Recoil Shieldと呼ばれるフレームの後ろ上部)にも金帯象嵌で枠が装飾され、その中に左にはコルト社の象徴である跳ね馬(Lampang Horse) が金高彫象嵌で施されています。 同じように深彫の唐草模様彫刻と金帯象嵌で枠の装飾がローディング・レバー基部とハンマーにも施されています。 また真鍮製のトリガー・ガードとバック・ストラップ、鉄製のウェッジ、そして小さなネジに至るまで銃身やフレームと同じ緻密な深彫の彫刻が施されています。 金帯象嵌で枠を装飾したCustave Youngの作品を彷彿させるような掟に沿った彫刻です。
本品は19世紀には実際に使用されていた形跡がありますが、メンテナンスも良くされていたので、保存状態が良いものです。 ライフリングもハッキリと残っています。
本品の銃身左側面に「壬申三十 柏崎縣」の刻印が入っています。 柏崎縣は明治元年/慶応4年(1868年)に越後国内の幕府領/旗本領を管轄するために明治政府によって設置された県です。 現在の新潟県上越地方、中越地方にあたります。 幕末に何らかの理由で越後国/越中国に入り、その後廃藩置県によって柏崎縣となって明治8年(1872年)の壬申調査の際は柏崎縣で調査登録された歴史的背景が判ります。 「壬申刻印」は1872年に日本国内に本銃があった事を裏付ける銃砲調査の際の一種の登録番号です。 「壬申三十」は柏崎縣で明治8年に30番目に登録された銃である事を示します。
コルト M1849 ポケット リボルバーは合計約34万挺が生産されましたが、その中でも6 インチ・モデルの生産数は少数にととどまり、現在ではプレミアが付いています。 また6 インチ・モデルは.51 ネービーをそのままコンパクトにした形状からも人気の高い製品です。5連発と6連発のモデルがあり、本品は6インチの5連発モデルです。 6インチ/5連発モデルは弊社でも過去に本品を含め2挺しか入荷していません。
6インチ・モデルの本銃が丁度収まるサイズの、オリジナルの木箱が付属しております。 また、木箱内に収納可能なクリーニング・ロッド、「COLT'S PATENT」刻印入りのオリジナルの.31口径モールダー、フラスコ(JAMES DIXON & SONS製)、ニップル・レンチ、ELEY BROS製のパーカッション・キャップ缶、鉛製球形弾11発が付属しております。 木箱の外装は全体に仕上げ直しが施されており、蓋中央の真鍮製の飾り板の取り付けにやや浮きが見られ、蓋や底面に複数のひびが見受けられる他、蓋前面のロック周辺等に僅かな欠けが見られますが、強度的には概ねしっかりとした状態が保たれています。 専用の鍵が付属しており、蓋を締めた状態でロックを掛ける事が可能です。 木箱内部は若干の内張りの傷みは見られますが、大きなダメージは見られず、概ね良好な状態が保たれています。(MM)
本個体の "COLT M1849 POCKET REVOLVER CHART"
Address Stamp: Two Line New-York City Address
Hammer Knurling: Standard Diamond Pattern
Hammer Roller:
Cylinder Ratchets: Type 3 Ratchets
Bolster: Thick Style
Barrel Lug Cutout: Type 1 Vee Lug Cutout
Loading Lever Catch: Normal on Two Line New York Address
Loading Lever Latch: Mid Style
"Colts/Patent" Stamp: Small Stamp
Trigger: Long Slender Trigger
Trigger Guard: Small Square
Rammer Screw Head: Outie Head
Front Sight: Brass Pin
"31 CAL" Present on Left Side of Trigger Guard: Not Present
【その他の情報】
平成3年12月17日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 銘文欄には「ADDRESS SAM.L COLT/NEW-YORK CITY」「壬申三十柏崎縣」と記載されています。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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