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ウエストリー・リチャーズ 後装管打式騎兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無、1867年製)  
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価格(税込)
 \880,000
商品番号
 【5980】
英  名
 Westley Richards Breech-loading Carbine
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 17、大阪店在庫品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,037mm
口  径
 12mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ウエストリー・リチャーズ 後装管打式騎兵銃 について】
ウェストリー・リチャーズ 小銃は「モンキーテイル」と呼ばれる一種のブリーチ・ブロックの指掛けを持ち上げてブリーチ(遊底)を開放して装弾する特殊な後装管打ち式小銃です。 イギリス陸軍で前装式のエンフィールド小銃を後装式に改良するトライアルに出された銃の一つです。 結果的には改良が容易で安価な事からスナイドル小銃が採用されましたが、その過渡期には砲兵・騎兵用に英軍で採用されました。 スナイドルに比べると構造が複雑で単価が高い高級な銃でした。
Westley Richards(ウェストリー・リチャーズ)社は1812年にWilliam Westley Richardsによってバーミンガムで設立され、今日でも高級狩猟用銃砲製造で有名な会社です。 Westley Richardsが彼の父親からビジネスを受け継いだのは1840年で1872年に彼がリタイアするまで英国で最も成功したガン・メーカーであり発明者でした。 1840年にアルバート皇子がRoyal Warrantを与えたの初めて、ビクトリア女王、エドワード7世、ジョージ5世などの王族からRoyal Warrantを与えられました。 同社は19世紀後半に最盛期を迎え1852年から1872年の間に17以上の大きな銃砲パテントを取っています。 その中の1858年に取った第633番パテントが、本銃で使用されている「モンキーテイル」と呼ばれている後装式機構です。 capping breech loaderと呼ばれる後装式は後の金属製薬莢を使用するまでの過渡期の構造で「モンキーテイル」の言われとなった「猿の尻尾」にも似たツマミを引き上げることによってブリーチが開きそこから紙に包まれた弾薬を装填します。 発火方式は相変わらず従来の管打ち式で、装填の操作とは別にハーフコック状態でニップルにパーカッション・キャップを被せてからハンマーをフル・コック状態に起こさなければなりませんでした。 1864年にウエストリー・リチャーズ小銃は前装式エンフィールド小銃の後継主力小銃のトライアルに提出されました。 1864年10月12日付の英軍兵器選定委員会の報告によると、ウエストリー・リチャーズ小銃は提出された47種類の中で、最終トライアルまで進んだ9挺に選ばれました。 最終トライアルには、ウエストリー・リチャーズ以外にも、ウィルソン、モント・ストーム、グリーン、ジョスリン、シェパード、スナイダーが選ばれました。 最終的にエンフィールド小銃からの改良コストが安く、操作が容易で堅牢性に長けたスナイドルが次期英国主力小銃となりました。 しかしながらスナイダー小銃が英軍で制式採用されるまで、ウエストリー・リチャーズ小銃はモント・ストーム小銃に並び有力な次期英軍制式小銃候補であった為、英国陸軍省(British War Office)が制式採用に先立ち2,000挺をウエストリー・リチャーズ社から直接購入し騎兵用に支給しました。 その後エンフィールド造兵厰 (Royal Small Arms Factory Enfield) で1,900挺がライセンス生産されました。 英軍の次期制式小銃の座を逃した後でもウエストリー・リチャーズは精力的に販売網を広げ諸外国の軍隊で採用されました。 ポルトガル軍が1867年に8,000挺を採用したのを初め、日本にも輸出されました。 1880年台まで生産が続き、南アフリカのボーア軍によっても相当数がボーア戦争(1881年)で使用されました。 金属製薬莢が主流になった当時でも使用され続けられたのは、金属製薬莢が高価であり供給面に問題があったのに対してモンキーテイルは従来の前装式と同じように弾薬を作る事が可能であった利点がありました。
第一次ボーア戦争では500名のボーア兵が当時最新式であったマルティニ・ヘンリー小銃で武装した647名の英軍を破ったのは有名な話です。 モンキーテイル・システムは管打ち式だけではなく、リム・ファイアやセンター・ファイアまで続けられました。
幕末には管打ち式のウェストリー・リチャーズ 小銃 (日本人が使いやすい短い砲兵銃) が日本に輸入されました。 しかしながら、当時でも高級だった本銃は大量には輸入されませんでした。 薩摩藩でも高価なウェストリー・リチャーズ 小銃 (正式には短い砲兵銃) は数挺しかなく、戊辰戦争で小隊指揮官以上にウェストリー・リチャーズ小銃を支給したと言われています。 明治時代になってからは明治新政府軍はスナイダー小銃を制式小銃としたため、リム・ファイアやセンター・ファイアのモデルは日本には輸入されませんでした。 最も初期の管打ち式モデルが日本にも輸入された記録はあるものの極少数でした。

【本個体の説明】
本品は一見するとエンフィールド 管打式砲兵銃のようにも見えますが、前述のように特殊な後装式になっているだけではなくサイド・ロック・プレートの形状から全体的にスマートな(細身な)全く別のものであることが判ります。 全ての部品が量産品のエンフィールド ライフルより丁寧に作られています。 全体的に金属部分の仕上げが落ちて表面サビが出ている部分もありますが国内に残っていた長物 (砲兵銃) と考えれば許容範囲内の状態です。 通常は最近発見された長物は長年 (一世紀以上) の間、屋根裏などに隠されていた品が殆どですが、本品は実用にも耐えれそうなしっかりとした状態です。 本品の特徴である「モンキー・テイル」の後装部分も状態の良く完全に作動します。 「モンキー・テイル」と呼ばれる所以になった部分の上方にはハッキリと「WESTLEY RICHARDS PATENNT」の刻印が入っています。 ブリーチを開くにはハンマーを起こさないで「モンキー・テイル」部分を持ち上げるだけで特にロック等はなく、前部にある強力なスプリング・テンションによってロックされます。 射撃時発生するプレシャーは「モンキー・テイル」の下部に取り付けられた前後にスライドするプランジャー・ロッキング・システムによって反動でブリーチが開かないようになっています。 これはブリーチを開くのにハンマーをフル・コックしてブリーチ・ブロックを回転させなければならないモント・ストーム小銃や、楔をサイドから抜かなければならないウィルソン小銃とは異なる点で、「モンキー・テイル」がスナイダー小銃が一般的になってからも使われ続けた一因だったのではないでしょうか? また「モンキー・テイル」部分はハンマーが完全に落ちた状態 (ニップルに触れている状態) でしか開く事の出来ない二重安全構造になっています。 本品の木製ストックはオリジナルですが黒っぽい仕上げになっており、小傷はありますが気になる傷や補修もありません。 バット・プレート上部に僅かに朽ち込み錆が見られる程度で、他のストック部品は非常に健全な状態です。 バット・ストック内にはクリーニング・キットを収納するコンパートメントが付いており、バット・プレートにその蓋が付いています。 内部にはオリジナルの手入れ用具が入っています。 精密な調整式リア・サイトのすぐ後ろに「WHITWORTH PATENT」の刻印が綺麗に入っています。 これはホイットワースが当初銃を製造する工場を保有しておらず、ウエストリー・リチャーズ社がホイットワース社の銃を製造しており、その後技術提携していた名残りです。 また、その両サイドには口径表示である「.483/.451」が刻印されています。 ブリーチの左側面にシリアル No.といくつかのバーミンガム・プルーフ・ハウスの刻印が入っています。 さらにサイド・ロック・プレートに「WESTLEY RICHARDS &Co.」の刻印と三角形の中に製造年である1867の年号がハッキリと入っているのが確認できます。 ハンマー(撃鉄)はフルコック、ハーフコック共に完全に作動します。 銃口から薬室まで銃身内は完全に通っており、ライフリングも残っています。 リアサイトのリーフ部分も完全に作動します。 部品の欠損がない完全品で、欧米の古式銃市 (イベント) ではスナイドル銃の数倍の価格で取引されるのにもかかわらず、売り物が殆ど出ない希少価値のある品です。 オリジナルのさく杖が付属致します。

【その他の情報】
平成7年12月21日に兵庫県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約160年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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