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ホイットワース 3 バンド 管打式小銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5979】 |
英 名
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Whitworth 3 band Percussion Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,235mm |
口 径
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16mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【ホイットワース 3 バンド 管打式小銃 について】
ホイットワース (Whitworth) 小銃は、英国の優秀なエンジニアであり著名な実業家であったジョセフ・ホイットワース準男爵 (Sir Joseph Whitworth) によって設計されました。 ホイットワース準男爵は、ホイットワース小銃の設計者としてよりも、その他の工業製品の発明者として有名で、特に世界で始めて工業ネジ規格を作った人物として今でもその業界に名前を残しています。 ホイットワース準男爵は、従来の丸い銃身内にライフリングを彫った形状よりも螺旋状に掘られた六角形のライフリングの方が小さな口径でより正確な射撃が可能であるという実証を行い、1854年にはそのパテントを所得しています。 このコンセプトに基づき、1856年には真鍮製の榴弾砲の公開試験を行っています。
1853年から1856年まで行われたクリミア戦争では、当時最新式と言われたエンフィールドP1853小銃の命中精度に関する問題が露見しましたが、ホイットワース準男爵は自身のシステムを使用して命中率を高めた小銃がエンフィールドP1853小銃を置き換えられるのではないかと考えていました。 1857年にはホイットワース小銃とエンフィールド小銃と比較するためのトライアルが行われ、ホイットワース小銃がエンフィールド小銃より命中率が優れている事が証明されました。 特に有効射程距離は、ホイットワース小銃が2,000ヤードであったのに対して、エンフィールド小銃は1,400ヤードしかありませんでした。 トライアルでは全般的にホイットワース小銃がエンフィールド小銃よりも性能的には上回っている事が証明されたにも拘らず、銃身内の摩耗が激しく汚れが溜まりやすい傾向があり、エンフィールド小銃の4倍もの製造コストがかかった為、英国政府はホイットワース小銃を選考から除外しました。 英軍に採用されなかったホイットワース小銃は、その後英国の宿敵でもあったフランス軍用として販売されました。 また、米国の南北戦争では南軍によって使用された事でも有名ですが、南軍 (CSA) が正規に装備したのは記録では僅か250挺のみでした。 銃器産業の最も大きな供給先であった米国南北戦争の終結によって、他の軍用小銃と同じように1865年にホイットワース小銃の生産は終了する事となりました。 その生産数は約13,400挺 (13,700挺説もあり) しかなく、多くの品は実戦で使用され銃身の摩耗によって廃棄されました。 その為、有名な割には現存数が少ない英国製の軍用銃です。
【本個体の説明】
本品はライフリング以外はエンフィールドP1853 3バンド小銃と同じように見えますが、作りが遥かに上等です。 金属部は全体にやや表面錆や若干の朽ち込み痕が見受けられますが、目立った破損や欠損等は見受けられず、一部に表面仕上げの残った比較的しっかりとした状態が保たれています。
バット・ストック右側面には二つの刻印がはっきりと綺麗に入っています。 一つは製造者の刻印で「UNVERSAL FIRE ARM WORKS, BIRMINGHAM, ROBt HUGHES」とあります。 これは英国第二の都市であり銃産業の中心地であったBirminghamでライフルやピストルを製造していた著名なガン・メーカー、ロバート・ヒュー (Robert Hughes,1855年-1900年) の製品である事を示しています。 彼は1868年にバーミンガムでUniversal Firearms Worksと言う工房を開き、その製品は当時ロンドンの銃器愛好家の中でも貴族などアフリカやアジアでの狩猟旅行を行う人々の間で高い評価を得ていました。 本品はホイットワースの優れた特殊ライフリングにロバート・ヒューの製造技術が加わった、実用的にも非常にクオリティの高い品であることが証明されています。 バット・ストックに入っているもう一つの刻印は、英国エンフィールド造兵廠の検査刻印で、円の中に「ENFIELD」の文字の他、王冠と「R M」の文字を組み合わせた刻印、そして王冠の上下に「E」の文字と「15」の数字を組み合わせたマークが入っています。 また、サイド・ロック・プレートには、「ENFIELD 1863」の刻印と王冠の下に「V.R.」のアルファベット入った刻印が見られます。 銃身後部左側面にはやや見え辛くなっているものの、VRの刻印を始め、いくつかのプルーフ刻印が打たれています。 銃身上面のホイットワースのパテント刻印は、表面錆によって非常に見え辛くなっているものの、最初の「WHIT」の4文字は辛うじて判読可能です。 木部については、バット・ストック後端に接ぎ木によるやや大きな補修痕が見られるものの、それ以外は大きな破損や欠損は見受けられず、オリジナルの艶のある仕上げも大部分に残った比較的良好な状態が保たれています。 鉄製バット・プレートは全体にやや腐食に伴う荒れが見受けられますが、銃床への取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。
ハンマー (撃鉄) は、フルコック、ハーフコック共に完全に作動し、フルコック状態でトリガーを引く事により、ハンマーがスムーズに落ちます。 パーカッション・ニップルには変形や欠け等は見受けられず、銃身からの火穴も通っています。 銃身内は銃口から薬室まで完全に通っており、やや表面錆は見られるものの最大の特徴でもある六角形のライフリングも良好に残っています。 銃身内部に小型のライトを入れて照らすと、銃身先端から奥へ進むに従って銃身内面が綺麗な六角形に回転しながら彫り進められている様子がはっきりと確認できます。 オリジナルの鉄製さく杖が付属しています。 東京店在庫品 (KK)
【その他の情報】
昭和47年11月30日に京都府教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
古式銃の返品についてはこちら
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