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シャム モーゼル 45/66式 小銃 (#22824)  
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価格(税込)
 \297,000
商品番号
 【5854】
英  名
 Siamese Mauser Type 45/66 Rifle
種  類
 ボルト・アクション、動画有り、無可動実銃買取品 2019年 春、東京店在庫品
国  名
 タイ / 日本
時  代
 第一次大戦〜第二次大戦
全  長
 1,246mm(実測)
口  径
 8mm×52R
装 弾 数
 5発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【シャム モーゼル 45/66式 小銃 について】
シャム モーゼル 45式 (121式) 小銃を基に、1923年に制式となった新型の8mm×52R弾を使用できるよう改修されたモデルです。
ベースとなった45式小銃は、1902年にタイ (当時の制式な国名はシャム/サヤーム) で採用された日本製のモーゼル型小銃です。 採用当初はラッタナコーシン暦を用いた121式と呼称されていましたが、ラーマ6世 (1910年即位) の時代にタイ仏暦2445年を用いて45式と呼ばれるようになりました。 海外ではSiamese Mauser Type 45 Rifle (一部ではType 46の表記あり) や、M1902もしくはM1903とも呼ばれています。 45式 (121式) 小銃は、1903年から1908年にかけて、東京砲兵工廠小石川工場で約40万挺が生産され、20年間シャム王国陸軍で主力小銃として使用されました。 尚、45式にはバリエーションとして47式 (123式) と呼ばれる騎兵銃モデルも存在します。
19世紀末のシャム王国は、日本を除く東南アジアの国々の中で欧米の植民地化を逃れた唯一の独立国でしたが、英国とフランスの植民地に挟まれた状態で、ヨーロッパ帝国主義が間近に迫っていました。 そのため、チャックリー改革と呼ばれる近代化が19世紀初頭から始められました。 この改革でまず取り組んだのは小火器の近代化でした。 ラーマ5世 (在位1868-1910年、チュラロンコン王) は、欧米製の小火器をそのまま使用するのではなく、独自の小火器を装備する事が独立国の条件の一つという先進的な考えを持っていました。 また、英仏が他の欧米の小火器生産国に圧力をかけて、シャム王国に最新の小火器を販売しないようにしたのも大きな理由でした。 当時兵器の輸出に積極的であった日本は、欧米の国々に代わってシャム王国との繋がりを強いものとし、その関係は第二次世界大戦中まで続きました。
シャム王国は独自の小銃を採用するまで、オーストリア帝国のマンリッヒャー M1888及びM1888/90を主力小銃として使用していました。 1890年代に輸入されたそれらの小銃は、オーストリア帝国陸軍で使い古された品であり、20世紀に入ると旧式化していました。 しかしながら、M1888/90用の小銃弾である8mm×50R弾はシャム王国軍に強い印象を与え、1902年 (タイ仏暦の2445年) には独自の45式 8mm×50R弾を制式採用しました。 その後、多くの障害を乗り越え、ドイツのモーゼル社から最新のM1898型小銃の製造ライセンスを得る事に成功しました。 当時、多くの国 (特にモーゼル社から兵器の供給を受けていた国々) がM1898の一つ前のモデルであるM1896を使用していた事を考えると、最新小銃のライセンスが認められた事になります。 しかしながら、シャム王国には小銃の国産化を行う能力はなく、当時繋がりの深かった日本に生産を委ねました。 銃床と銃床金具はシャム王国で生産したとも言われていますが、現物を見る限り日本製のようにも思われます。 尚、後に制式小銃となった66式小銃のストックは明らかに日本製とは異なるものでした。 シャム王国では単にM1898小銃のライセンス生産を日本に委託したのではなく、1902年 (明治35年) に日本海軍で採用されていた最新兵器である三十五年式海軍銃の遊底覆を追加した他、バット・ストック内にクリーニング・キットを収納するスペースを追加するといった改良が加えられました。 尚、クリーニング・キット収納部の蓋は、右側面にスライドして開く構造となっています。 結果として、この新型小銃に残されたオーストリア軍小銃の影響は、使用弾薬である8mm×50R弾とマンリッヒャー M1888小銃型の銃剣のみとなりました。
タイでは、1923年に新しく尖頭弾である8mm×52R弾 (Type 66 8×52R弾) が制式となりました。 1902年から生産されていた従来の45式 (121式) 小銃は、円頭弾である8mm×50R弾を使用しましたが、新型弾はケース長 (薬莢長) が約2mm長かったため弾薬の互換性がなく、1923年 (タイ仏暦2466年) に、45式小銃を基に8mm×52R尖頭弾を使用出来るようにリチャンバーしたモデルが45/66式小銃として採用されました。 また、騎兵銃モデルである47式についても同様の改修が行われ47/66式と呼ばれました。
使用弾薬の変更に伴い、タンジェント型リア・サイトの射程を定める角度も変わったため、 45/66式ではリア・サイトの高さが46式に比べて低いものに変更されました。 尚、弾薬はケースが約2mm長いだけでほぼ同じサイズのため、45式と45/66式は装弾口の大きさに違いは見られず、このリア・サイトの違いで判別が可能となっています。 更に、より強力な新型弾に耐えられるよう、46/66式のレシーバー後部の上下タング部分には延長部品が追加されています。 アッパー・タングとロア・タングには、それぞれ約6,5cmと約5,0cmの延長部品が旧軍の三十年式や三十五年式小銃のロア・タング延長部と同様に追加されています。
タイでは1923年に8mm×52R尖頭弾を使用する三八式小銃型の66式小銃も採用されましたが、45式 (121式) 小銃が約40万挺も生産された事から、45/66式小銃も軍に数多く残っており、同年から二種類の新型小銃が混在して使用されました。

【本個体の説明】
本個体は機関部側面の旧軍小銃と同様の箇所に、東京砲兵工廠小石川小銃製造所の四つ輪刻印の他、二重丸にタイ文字と思われる文字が入った刻印が入っています。 薬室側面にはシリアルNo.の22824がケガキにより入っています。 薬室上部にはチャクリー王朝の象徴であるスダルシャナ・チャクラの紋章及びタイ文字により「ラッタナコーシン暦121年 (=タイ仏暦2445年=1902年)」を意味する刻印が入っている他、レシーバー後部上方にもタイ文字で刻印が入っています。
本品の機関部や銃身といった金属部はやや擦れ等が見受けられるものの、大部分にブルー仕上げが残っています。 ダスト・カバー表面やトリガー・ガード、弾倉底板、リア・サイト周辺にやや朽ち込み痕が見受けられるものの、現状では比較的目立たないレベルです。 木部は全体に艶のある仕上げ直しが行われており、アッパー・タング周辺やバット・プレート周辺にやや痩せが見受けられますが、丁寧な仕上げが行われているためあまり違和感はありません。 旧軍小銃と同様のバット・ストックの上下の継ぎ目についても隙間等はそれほど目立ちません。 バット・プレートは若干の朽ち込み痕や擦れが見受けられますが、大きな変形等は見られず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 スライド式のコンパートメントの蓋の開閉も問題なく行えます。 遊底覆のスライド操作や前後ポジションでのロックやリア・サイトの調整操作はスムーズに行う事が可能です。 リア・バンドやボルト・リリース・ラッチ、セーフティ・ノブにややガタつきが見られます。 弾倉底板の取り外しも可能で、マガジン・フォロアーやスプリングも入っています。
希少性がある品ですので、シャム王国 (タイ王国) の兵器や20世紀初頭のボルト・アクション、日本製の銃器にご興味がある方に是非お勧めしたい一挺です。 さく杖は付属していません。 トリガー・テンションのある、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。(KK)

シャム王国の日本製小銃に関する弊社ブログ記事 (Part1 Part2 Part3)
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【その他の情報】

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