 |
|
|
|
 |
シャープス M1865 カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#C46253) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【5657】 |
英 名
|
Sharps M1865 Carbine with Lawrence Pellet Primer System |
種 類
|
古式銃(登録証付)、レバー・アクション、登録証付古式銃買取品 |
国 名
|
アメリカ合衆国 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
988mm |
口 径
|
14mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【シャープス M1865 カービン について】
シャープス ライフル/カービン(騎兵銃)は、クリスティアン シャープスによって1840年代に設計された南北戦争時の代表的なライフルの一つです。 当時、シャープス銃のシンプルで堅牢なメカニズムは高い命中精度を誇り、非常に高い信頼性を得ていました。 後にバファロー・ライフルと呼ばれるほどビッグゲーム・ハンティングでも通用する大口径の弾薬も使用可能な丈夫なシステムとして有名です。 西部開拓時代を代表する銃としてスペンサーと並び現在でも人気の非常に高い銃の1つです。 アンダー・レバー式でレバーを下方に引くことによって、ブリーチ・ブロックが垂直に下降して薬室が開きます。 その状態で後部より紙薬莢またはリネン薬莢を装填し、右側面に付いたハンマーがブリーチ・ブロックの右上のニップルに載った雷管を叩いて発火させる後装外火式管打銃です。 19世紀中期から用いられた初期の後装式で、ハンマーはこのアンダー・レバーとは連動しておらず独立しており、レバーを下げる動作とは別に行います。
日本でも幕末にシャープス銃が輸入されており古くは「底碪式」と呼ばれました。 用心鉄が「槓桿」と兼用になっており「底碪」とはブリーチ・ブロックで用心鉄は英語でアンダー・レバーと呼ばれます。
連発銃以前の銃でありながら、金属薬莢への換装が行われ使用し続けられた19世紀後半のアメリカ製銃器を象徴する銃でもありました。 特に騎兵銃はアメリカの南北両陣営の騎兵隊で使用された事から非常に人気も高い銃です。 また金属薬莢時代にも使用されためバリエーションの多いのも特徴です。
シャープス M1865 カービンは、1865年から1866年にかけて製造されたシャープス・カービンの最終モデルで、概ねシリアルNo.がC40000〜C50000までの個体が該当します。 M1865カービンは、モデル名刻印以外は銃床にパッチ・ボックスのない1863カービンとほぼ同じ仕様となっています。 シャープスM1865カービンは、製造開始とほぼ同時期に南北戦争が終結した事や、スペンサー銃が台頭してきた事から、その生産数は約5,000挺と非常に少数に留まり、北軍 (合衆国軍) のみが使用しました。 シャープス カービンの多くは、その後金属薬莢が登場すると、それらを使用できるように改修 (コンバージョン) された為、パーカッション式として現存しているM1865カービンは世界的に見ても極めて希少です。 (KK)
【本個体の説明】
本品は、ローレンス・ペレット・システム (Lawrence Pellet Primer System) と呼ばれる、ペレット・プライマーがハンマーと連動して自動的にセットされるシステムがオリジナルのまま完全に残った極めて希少な品です。 1859年に特許が取得されたローレンス・ペレット・システムは、通常のパーカッション・キャップに比べて発火が不確実であり、またプライマーの装填操作も煩雑であった事から、大半が取り外されてしまいました。 その為、国内外に現存するシャープス銃において、このシステムが残っている個体は殆ど見られません。 本品はローレンス・ペレット・システムの部品が完全に残っており、ハンマーと連動してペレット・プライマーを送り出す機構や、装填したペレット・プライマーが本体から飛び出さないようロックするレバーについても完全に機能します。
本品の機関部右側面にはローレンス・ペレット・システムのパテントを示す「R.S.LAWRENCE PAT APRIL 12TH 1859」及び「C.SHARPS' PAT OCT.5TH 1852」のシャープスのパテント刻印がはっきりと判読できます。 また、機関部左側面にも「C.SHARPS' PAT SEPT. 12TH 1848」のシャープスのパテント刻印が入っています。 この他、銃身上面には「SHARPS RIFLE MANUFG. CO HARTFORD CONN」のメーカー刻印及び「NEW MODEL 1865」のモデル名刻印が見られます。 また、リア・サイト基部にはやや薄くなっているものの、「R.S.LAWRENCE PATENTED FEB 15TH 1859」の刻印も確認出来ます。 尚、アッパー・タング上面にはシリアルNo.C46253が入っている他、ハンドガードを外した銃身下面にも同じシリアルNo.が入っています。 このシリアルNo.は、M1865カービンのシリアルNo.の範囲 (概ねC40000〜C50000) の間に収まっている事から、銃身、機関部共にオリジナルのM1865カービンの物である事が分かります。ここまで多くのパテント刻印が入った古式銃は他にはありません。
尚、本品の薬室上面及びバット・ストック右側面には菊花紋章が入っている事から、本品が明治陸軍によって使用されていた事も判ります。 また、バット・ストック左側面には「シヤルプ #一」と読める日本語の管理番号が朱色で入っています。 この"シヤルプ"は、当時の明治政府軍内でのシャープスの呼称であると考えられます。 明治政府軍は維新後にスペンサー、スタール、シャープス等の騎兵銃を制式採用しましたが、それらの大半はその後中国へと売却された為、国内の現存数は非常に少なくなっています。
本品の機関部は全体的に元々のケースハードン仕上げが落ちて金属の地肌が表れている部分や一部に時代錆が表れているものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 銃身については全体にブルー仕上げが比較的良好に残っており、良好な状態が保たれています。 傷み易いバット・プレートについては全体に時代錆が表れているものの、目立った変形や朽ち込み等は見受けられず、比較的良好な状態が保たれています。
本品の木製ハンドガード及びストックについては、全体にやや打ち傷は見受けられるものの、大きな破損や欠損等は見受けられず、オリジナルの光沢の有る仕上げも比較的残っています。 バット・ストック基部右側面のサイド・プレートとの境界付近に若干の欠けが見受けられますが、殆ど気にならないレベルです。
本品はレバーによるブリーチ・ブロックの開閉についても完全で、「Breech Block Opening Lever」とも呼ばれるアンダー・レバーを引き下ろす事によりブリーチが下降し、戻せばブリーチがスムーズに上昇します。 アンダー・レバーを固定する「レバー・ロック」は、後方にをそのままスライドさせるだけで解除できます。 また、アンダー・レバーをロックする場合はロック後部の突起を押しながら前身させます。 この機構もオリジナル通り完全に作動します。 撃発機構の作動も完全で、フル・コック及びハーフ・コックはしっかりと掛かり、フルコックの状態で引金を引くとスムーズにハンマーがリリースされます。 銃身内はライフリングが良好に残っており、銃口から薬室まで完全に抜けている事を確認済みです。
シャープス系小銃は有名な割には国内現存数が少なく、弊社でも全般的に入荷の極端に少ない品です。 その中でも本銃は元々製造数が少ないM1865カービンと完全に残ったオリジナルのローレンス・ペレット・システムが残った組み合わせはシャープス社製品で最も多くのパテントが使用された同社の頂点とも言えるモデルです。 さらに明治政府軍が使用した証である菊花紋章が入った歴史的価値の高い品です。
本品は「製造数が少ないモデル」「保存程度の良さ」「完璧な作動」「完全に残ったローレンス・システム」「非常に多くの米国のオリジナル(パテント、メーカー、モデル)刻印」「旧日本帝国使用を表す菊の御紋章」と特筆すべき点が多数ある逸品です。 日本国内ではこれ以上の品は二度と入手が不可能と言っても良い、弊社が自身を持ってお勧め出来る最高のお品です。 価格以上の値打ちのある品ですので、ぜひ手に取ってその違いをお確かめください。(KK)(MM)
【その他の情報】
昭和63年8月18日に福岡県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
古式銃の返品についてはこちら
詳細画像はこちら
ローレンス・ペレット・システムに関するブログはこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |