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マルティニ・ヘンリー M1887 MKIV 歩兵銃 (無可動古式銃、#無) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5284】 |
英 名
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Martini-Henry M1887 MKIV Infantry Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,242mm(実測) |
口 径
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.45in |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【マルティ二-ヘンリー 歩兵銃について】
主に19世紀後半に、イギリスとその植民地で使用された、単発式のレバー・アクション・ライフルです。レバーを押し下げるとブリーチ・ブロックが下がって装填と排莢を行います。 1860年代初頭にアメリカで考案されたピーボディ・アクションを基に、スイス人のフレデリック・フォン・マルティニが、外装式ハンマーを廃してストライカー方式に改めるなどしたマルティニ・アクションを考案しました。 一方で、イギリス人のアレクサンダー・ヘンリーによって角ばった7条のヘンリー・ライフリングが考案されると、このヘンリー・ライフリングとマルティニ・アクションを組み合わせてマルティニ・ヘンリー銃が開発されました。 イギリス軍では初となる金属製薬莢の実包を用いたこの銃は、最盛期を誇っていたイギリスの植民地支配のその終焉まで活躍を続ける事となります。 1870年に設計され、翌1871年より最初のモデルであるMKI 小銃の生産が開始されるようになりましたが、その後幾度にわたる小改良を経て、1886年より生産されたのがMKIV 小銃となります。 セイフティの大型化、装填レバーの延長、機関部の強化などマルティニ・ヘンリーの完成形と言えます。 MKIV小銃は、当初新型弾薬の模索のため.402口径で生産されていましたが、性能がいまひとつだった為運用が取り止めれられると、それまでの.577/450口径で生産が再開されました。
各部の形状の差からA,B,Cの3パターンに分けて分類されているのもこのMKIV 小銃の特徴です。A,B,Cパターンの違いは小さなものですが、それぞれ一部で共通の、あるいは異なる仕様の部品が用いられており、当時のイギリス軍の試行錯誤を見て取ることができます。特にCパターンは多くがインドへと送られた為、ストック側面にインドで使用された際の刻印が打たれている個体がよく見受けられます。
一方で同時期の欧米列強では、既により小口径の高速弾を用いる小銃を採用するようになっていました。イギリス軍でも従来より小口径となる.303口径の弾薬が段階的に採用されており、.577/450口径と言う大口径の弾頭を用いるマルティニ・ヘンリーは、もはや時代遅れとなりつつありました。 その為MKIV 小銃は1889年には新規の生産が終了されましたが、リバレルやリチャンバリングによって使用弾薬を変えながら、長らく使用され続けました。
【本個体の説明】
本品は、全体が経年からやや暗みがかった色合いとなって、雰囲気の良い品です。 機関部右側面には大型王冠の下に「V.R. (一行目)、ENFIELD (二行目)、1887 (三行目)、王冠V刻印(四行目)、I.V. (五行目)、1(六行目)」の刻印があり金属部にはトリガーなどの小部品から銃身、機関部に至るまでブロード・アローの英軍の刻印多数あります。 機関部右側面の刻印には多くの情報が詰まっています。 「王冠とV.R.(ヴィクトリア・レジーナ)」の刻印は英国政府の所有物(Royal device and cypher, indicating government ownership)であることを表しています。「ENFIELD」はエンフィールド造兵廠(Royal Small Arms Factory, Enfield)と「1887」は製造年を示します。 その下のモデル(MK)名を表す「MKIV」と「1」は前線用の意味の刻印です。 加えて、銃身根元のノックフォームの左右に各種プルーフ・マークと、ストックにインドで打たれたと思われる刻印が多数見受けられます。またノックフォームとフロント・サイトの形状からCパターンであることが判ります。
金属部は、表面処理が退色し落ち着いた色合いとなっています。 角張った部分の小傷や薄っすらとした表面錆が一部に見受けられますが、状態は安定しておりオリジナルのブルーの雰囲気も感じ取ることが出来ます。 また錆などで劣化しやすいバット・プレートは、ニッケル・プレートで鏡面のようになっており、やはり若干の表面錆は見受けられますが製造からの年月を考えれば充分に良い状態であると言えます。
木部も同様に暗めの落ち着いた色合いとなっており、ストックとフォア・エンドで僅かに色味が異なりフォア・エンドの方がわずかに暗い印象ですが、大きな違和感はありません。どちらも相応の経年が感じられ、多少の小傷は見受けられますが仕上げの艶はまだまだしっかりと残っています。バット・プレートの取り付け部1ヵ所3cmほどのクラックが見受けられますが、バット・プレートにグラつきはなく、すぐさま破損に繋がる心配はありません。 また下面に補修された跡がありますが、これも経年によってストックになじんでいます。
トリガーとの連動はありませんが、レバーを上下することが可能で、エキストラクターは連動します。 トリガー・テンションのある、外見からは分かりませんがブリーチ・ブロックが切除された加工です。 オリジナルのさく杖が付属します。 東京店在庫品(YS)(MM)
【その他の情報】 1
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
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