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レミントン ローリング・ブロック {スパニッシュ・モデル} ライフル (無可動古式銃、#2227/1108) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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\330,000 |
商品番号
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【5275】 |
英 名
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Remington Rolling Block Spanish Model Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、長野倉庫在庫品 |
国 名
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アメリカ合衆国 / スペイン |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,293mm |
口 径
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11,2mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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非公開 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【レミントン ローリング・ブロック "スパニッシュ・モデル" ライフルについて】
レミントン ローリング・ブロック(ニュー・モデル)は、1867年から1896年までアメリカのレミントン社( E. Remington & Sons社、現在のRemington Arms Company)で、そしてその後も20世紀初頭まで海外でライセンス生産された当時最も成功した後装式単発小銃です。
南北戦争中の1863年にレオナルド・ガイガー (Leonard Geiger)が特許を取ったシステムにレミントン社のジョゼフ・ライダー(Joseph Rider)が再設計しスプリット・ブリーチ カービン (Split Breech Carbine)、またはオールド モデル カービン(Old Model Carbine)と呼ばれるローリング・ブロックの原型を1864年に完成させました。 1964年3月から12月に合衆国政府から合計5,000挺の.46口径リム・ファイア弾を使用する「Small Frame Model」の注文があり、最終的に1865年 4月までに全てが納品されました。 更に1864年10月にはの.より強力な.56-.50 スペンサー(リム・ファイア)弾を使用する15,000挺の「Large Frame Model」の注文が入りました。 しかしながら南北戦争は終結を迎えており、.50口径弾を使用するモデルの納品は最初の1,000挺が終戦後の1865年9月に、残りの14,000挺が1866年3月に合衆国政府に納品されました。 これらのオールド・モデル カービンは実際にはレミントン社で製造されたものではなく、サベージ・リピーティング・アームズ社によって行われました。 1870年には合衆国政府の要請で納品した全てのオールド・モデル カービンはレミントン社によって買い戻され、兵器不足に悩むフランスに売却されました。その為米国ではオールド・モデル カービンは実戦には使用されず、人々に知られることもなく終わりました。 レミントン社で新たに設計され1867年から生産が始まったニュー・モデルは反対に爆発的な人気を得ました。 外観には大きな相違はありませんが、右側面にレバー付いた大型のブリーチ・ブロックに変更し、ハンマーとブリーチ・ブロックのピンを巨大化させて耐久性を大幅に向上させた事が大きな理由となっています。
ローリング・ブロックの作動方法は機関部後部にあるハンマーを起こし、ブリーチ・ブロックのロックを解除します。 そして右側にレバー(取っ手)が付いたブリーチ・ブロックを後方に約45°回転させ、薬室を開き装填します。 その後レバーを親指で前方に押すことによってブリーチ・ブロックを前方に回転させて薬室を完全に閉鎖します。 発射後は再びハンマーを起こし、ブリーチ・ブロックを開くと連動したエキストラクターによって空薬莢が後方に引き出されます。 ここまでの工程を右手は射撃時と同じグリップしたままの状態で親指一本だけで操作を行えます。 空薬莢は完全には排出されないので指で取り出す必要がありますが、熟練した射手は一連の作動を親指一本で行いました。 特筆すべき点は発射時の後方にかかる圧力がブリーチ・ブロックにかかるにも拘らず、ブリーチ・ブロックの中央にある撃針を叩いたハンマーによって外部から、そしてローリングブロックの見えない特徴である内部で完全にハンマー基部とブリーチ・ブロック基部がロックして、ブリーチ・ブロックの破損とガス漏れを防ぎ閉鎖状態を完全に保ちます。 当然このような構造になるとブリーチ・ブロックとハンマー基部の両方に大きな負担がかかりますが直径が12mmもある太いピンによって固定されているため強度が保たれています。
当初は大口径の黒色火薬ブラック・パウダー用で設計されましたが、1880年以降にポピュラーになった高威力の無煙火薬でも十分な強度があった為、シングル・ショットでありながらも永く使用されました。 約半世紀の間に世界各国の軍隊と民間で使用されたため、多くの口径の品が存在します。 単発式ですが独特なローリング・ブロック・システムの耐久性は高く、構造上ゴミや砂塵の進入が少なく万が一入っても作動する事に加え、部品数が少なくシンプルな構造は軍用銃としての多くの長所を持っていました。
このニュー・モデルは明治初期に兵器貿易会社「大倉組商会」によって日本にも輸入されました。 同時期に日本国内でも鉄砲鍛冶によって少数が模製されました。
南北戦争後の小火器メーカーの多くは縮小した米国内市場で生き残る為に軍に対して終戦後でありながらも壮絶な売り込み競争が繰り広げられていました。 結果一部の大手小火器メーカーを残し多くの中小銃器メーカーはこの時期に倒産しています。 大手であったレミントン社も熱心に米陸海軍に売り込みをしたのにも拘らず、大きな需要となる米陸軍主力小銃は前装式を安価に後方装式に改造できるスプリングフィールド造兵廠のトラップ・ドア ライフルに奪われました。 1867年のフランスで開催されたパリ万博においてヨーロッパ諸国の注目を浴びましたが、依然として米国ではスプリングフィールド造兵廠の力が強く主力兵器にはなりませんでした。 その為レミントン社は海外に積極的に市場を求め、ロイヤリティ(特許使用使用料)を得るために海外の多くの銃器メーカーや造兵廠にライセンス生産権を与えました。
最初に主力小銃として採用した軍隊は北欧のスウェーデンとノルウェー両軍のM1867 歩兵銃でした。 米軍ではM1867 海軍銃とM1867海軍キャデット用小銃が少数採用されましたが、現存数している完全品が殆ど無いほど少ないものでした。 1870年に海軍がM1870 海軍銃を、翌1871年に陸軍がM1871 歩兵銃の合計10,000挺を採用しましたが製造はレミントン社ではなくスプリングフィールド造兵廠で行いました。 レミントン社では輸出用に大量のローリング・ブロックを生産しましたが、供給が需要に追いつかず、例えばスウェーデンにおいては総生産数の80%がスウェーデンの国営造兵廠と民間企業一社によって生産されました。
ローリング・ブロック 小銃をコレクションする魅力の一つとして、レミントン社製の品については製造時期によってハンマー後方のアッパー・タングにあるパテント刻印から製造時期が特定できたり、輸出モデルにはその国の特徴ある刻印のバリエーションを集められる楽しみがあります。南米諸国は当時ライセンス生産を行える技術がなかったので全てレミントン社製の品が輸出されました。
フルサイズのライフルとカービンの他にキャデット・ライフルと呼ばれるスケールダウンしたモデルも少数ながら作られました。ライセンス生産を行ったのはスウェーデンが最も多く占めましたが、ベルギー製も少なからず存在しました。
実包は初期はリム・ファイアでしたが、すぐに旧式ですがセンター・ファイアになったので、海外ではアンティーク・ガンのカテゴリーに入っても、日本の基準では古式銃になりません。 ニュー・モデルは無可動銃としてしかコレクション出来ない品です。
本品はレミントン社が「スパニッシュ・モデル」と呼ぶスペイン軍に納入したモデルですが、同じモデルを南米諸国にも輸出しています。 刻印が消えていますので詳細は不明ですが、軍用の歩兵銃モデルです。(MM)
【本個体の説明】
本品は、レミントン・ボタン(Remington Button)」と呼ばれるローリング・ブロックらしい機関部の構造となっており、ブリーチ・ブロックとハンマーを支えている2本のピンを機関部左側面から1本のバーで固定する方法がとられています。 ストックに複数の刻印が見られ、右側面グリップ周辺にシリアルNo.2227、そして中央に大きく「12B 1108」と焼印が押されています。 また左側面グリップ周辺には、判読し辛くなっていますが「II 1782」と思われる刻印が見受けられます。 またバット・プレート上部には#2227の刻印が入っており、ストックのシリアルとマッチしています。 また、機関部右側面に「2」の刻印が見受けられ、ブリーチ・ブロックにも同様の「2」の刻印が打たれています。 加えて3つのバンドの左側面に王冠の刻印が打たれています。 リア・サイトには元々打たれていたと思われる「14 12 10 8」の表記が打ち消され、その下に「300 240 180 120」と打たれています。 リア・サイト・リーフにはシリアルと思われる「58 SL」の刻印が見受けられます。
金属部は、その殆どが白磨きとなっており鮮明な光沢を持っています。 錆の跡も多少散見されますが、現状では落ち着いたコンディションとなっており劣化が進行している様子はありません。 3つのバンドは、オリジナルの仕上げと黒錆によって安定しています。 フロント・スリング・スイベルの輪に刻印が打たれており、やや判読しづらいですが。「PAT□FER□□1888」と読めます。
木部は、ストックとハンド・ガードで色味が異なりストックの方が明るい色味となっています。 とは言えどちらも仕上げの艶は鮮やかで、しっとりとした肌触りです。 若干の小傷こそ見受けられますが、どの傷も時代が付いており周囲と馴染んでいます。 またひびや割れと言った破損に繋がるようなダメージも見受けられず、本体への組み付けもがたつきはなくしっかりとしています。
リア・サイトの起倒はスプリングがしっかりと効いており、リア・サイト・リーフはスムーズに可動します。 トリガーとの連動は有りませんがハンマーにはテンションがあり、ブリーチ・ブロックも開放して薬室の溶接を確認する事が出来ます。 またトリガー・テンションがあります。 オリジナルのさく杖が付属し、先端の一部が折損しているため若干丈が短くなっており、本体から抜けやすくなっています。
本品はハンド・ガードとバット・ストックの色合いが異なるのと刻印の少なさから詳細が不明な点があるため、その分お値打ち価格に設定してあります。 銃本体は非常にしっかりとしておりローリング・ブロックの構造が良く分かる非常に興味深い品です。(YS)(MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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