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スイス M1856/59/67 後装式猟兵銃 (アウトレット品、無可動古式銃)* |
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価格(税込)
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\275,000 |
商品番号
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【5257】 |
英 名
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Swiss M1856/59/67 Milbank-Amsler Conversion Jäger Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、アウトレット、無可動実銃買取品 2020年 夏、大阪店在庫品 |
国 名
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スイス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,325mm (実測) |
口 径
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10,5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【スイス M1856/59/67 後装式猟兵銃について】
スイス陸軍で1859年に制式になった前装式のM1856/59 猟兵銃を1867年にミルバンク・アムスラー・コンバージョン(Milbank-Amsler Conversion)システムを用いて後送式に改良したモデルで、1856/59/67 後装式猟兵銃の名称で新たに制式採用されました。 スイス軍では「Jagergewehr Eidgenossisches Modelle 1856/59,abgeandert 1867,kleinkalibrig, Milbank-Amsler, Transformation(独語)」が制式名称で、「Jagergewehr(猟兵銃)」の分類になっていますが歩兵銃と全長は殆ど変わりません。 トリガー・ガードの形状が歩兵銃が楕円形になっているのに対して、猟兵銃のトリガー・ガードの後部に指が掛けられるような突起が付いており、これはヨーロッパ諸国に通じる猟兵銃の特徴です。 但し、歩兵銃の一部や猟兵銃以外にもこの突起が付いている銃もあります。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンとはアメリカ人のIsaac Milbankが1863年に発明したシステムをスイス人のRudolf Amslerが改良し完成したスイス軍独自のコンバージョン・システムです。 同時期の多くの後装式と同じようにブリーチが前部を軸にして パドルを押しながら後部から上に持ち上げる方式です。 この丸みを帯びた平らなパドルの形状がビーバーの尾っぽに似ている事から「beaver tail」と呼ばれ、ブリーチ・ブロックが他の後装式とは異なり、角張った形状がミルバンク・アムスラー・コンバージョンの特徴です。 1867年に多くのスイス軍用前装式小銃はこのコンバージョンで後装式に改造されて、元のモデル名にabgeandert 1867 (1867年改良型) と書き足されました。 単にミルバンク・アムスラー後装式小銃と呼ばれる事もありますが、元となった小銃のモデルが判らなければ、外見上に大きな違いがあります。 多くのエンフィールド型小銃がスナイドル (スナイダー) システムの後装式小銃に改造された後、一まとめにされてスナイドル銃と呼ばれたのと同じですが、スイス軍の場合は元の銃の形状がかなり異なりますので、モデル名の最初の年号が重要になります。 また、元になった小銃は当時のスイスは州 (Canton=カントン) 単位で小銃を調達しており、その多くがベルギー製になっています。 本品もベルギー製です。 但し、ミルバンク・アムスラー・コンバージョンはスイス国内で行われたので、アールガウにあったRychner & Keller社、SIG社、ZOLLER社などのメーカー名も入っています。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンであるのは同じですが外見は全く異なります。
ミルバンク・アムスラー・コンバージョンの主な種類はM1856/59/67 猟兵銃の他にM1842/59/67 歩兵銃、M1851/67 狙撃銃(スコープが付いたSniper 用ではなく、セット・トリガーが付いたStutzer [Sharpshooter]用)、M1856/67 猟兵銃、M1863/67 歩兵銃、 M1864/67 狙撃銃(Sharpshooter Rifle)などがあります。 国内で唯一人これらのバリエーションを全てお持ちのコレクターがおられ、弊社ではそれらを全て譲り受けました。 本品はその内の一挺です。
これらはスイス軍がその後ベテェーリからシュミット・ルビンとボルト・アクション・ライフルに変換される前過程於いてとても重要な位置を占める小銃です。 スイス軍用小銃の歴史を語る上で欠かせない銃です。
【本個体の説明】
本銃はM1856/59歩兵銃であった時から白磨き仕上げになっており、現在も当時の同じような状態 (当然150年以上昔の銃ですので磨き続けられてはいます) です。 リア・サイトと全体的に白磨きされたサイド・プレート全体的にに朽ち込み錆があるのが多少気になります。 他の部分については150年以上前の古式銃としては十分許容範囲の表面上の黒錆と僅かな朽ち込み錆程度で、全体的な程度と価格で考えるとお値打ちの品と考えられます。 木部は150年以上前に作られたアンティーク ライフル独特の艶と時代感があり、仕上げ直しがされていないオリジナルのとても美しい程度の良い品です。 小さな打ち傷や引っ掻き傷など多少使用感はありますが全く気にならない状態です。 銃身上部にリア・バンドを無理に外そうとした際に付いたと思われる小さな傷がいくつかあります。 リア・サイトは300-800mの調整式で、両側からリア・サイトを挟む特殊な構造で固定されており、リア・サイト自体を持ち上げるだけで最大800mまでの調整が可能な完全品です。 フロント・サイトはオーソドックスな固定式になっています。
本銃には下記の刻印が各所に打たれています。
タング=136、1299d、15
サイド・ロック=16OLM、GB(縦)、1
フロント・バンド=○にW
センター・バンド=○にW、15、W
リア・バンド=W
ハンマー=16
トリガー・ガード=15、W
トリガー・フレーム=○にW、15、○にW、M、2
ストック下部=十字にW、W ZUG129
ストック左側面=盾
ストック右側面=プルーフ・マーク
トリガー=15、○にW
バレル上部=W ZUG129、W、楕円にS+P
リア・サイト上部=○に十字にW
リア・サイト下部=○にB、129
リア・サイト基部=B
ブリーチ=ZOLLER、楕円にS+P
薬室内部=B
薬室下部=129
ミルバンク・アムスラー・コンバージョン・ブリーチの上に「ZOLLER」の刻印が入っており、これはスイスの銃器メーカーで後装式に改良した際に打たれた刻印です。 銃身上に本銃のシリアルNo.である「ZUG129」の刻印が入っている他、そしてサブ・コントラクト No.と思われる「15」の刻印が見られ、木製銃床や金属部各部に「129」と「15」に関係する刻印が入っている事から、それらの部分がマッチしている事が窺えます。
ハンマーは加工の為コック位置で固定できずテンションもありませんが、フル・コックの位置まで可動しミルバンク・アムスラー後装式システム独特のブリーチを前方に開くことが可能でロックも完全に作動します。 ブリーチの下部 (外からは見えない場所) で一部が切除されています。 尚、本品はハンマーとブリーチ・レバーにやや干渉が見られます。
この時期のスイス軍小銃は弊社のみで入荷した品で国内には殆ど入っていない非常に珍しい品です。 オリジナルの鉄製の専用さく杖が付属致します。 トリガーテンションはありません。 (MM)
【その他の情報】
アウトレット品のためお値打ち価格に設定してあります。 尚、本商品につきましては原則として返品・交換はお受け致しかねます。 アウトレット品は何かしらの問題点がございますので、その点をご了承いただき、必ず下記の詳細画像 (Detailed Photos) で商品のコンディションをご確認いただいた上でご注文をお願い致します。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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