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スタール M1865 カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#37651) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5208】 |
英 名
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Starr M1865 Carbine |
種 類
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古式銃(登録証付)、ガゼット Vol. 15 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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960mm |
口 径
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13mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スタール M1865 カービンについて】
1858年1月にエベンザー スタール (=Ebenzer Starr) は単発後装式カービンの設計図を陸軍造兵廠に提出しました。 スタール カービンは陸軍造兵廠でのテストで不発が少なく、精度においても当時の平均を上回っていると評価されました。 造兵廠の試験官達はガス漏れの欠点もガス・シールが改良されれば当時のライバルであったシャープス・カービンにも勝ると評価しました。 そしてスタール カービンはModel 1858として正式に採用されることになり1861年から1864年の間に20,000丁以上がNew York州Yonkersのスタール・アームズ・カンパニー(Starr Arms Company)によって生産されました。 M1858は紙薬莢またはリネン薬莢を使用する管打ち式として初めは生産されました。 1865年には3,000丁の初期金属製薬莢を用いるスタール M1865 カービンが米国政府から発注を受け、更に追加で2,000丁の受注がありました。 スタール・カービン銃が南北戦争中の消耗戦の中では効果的であることを証明しましたが、1865年の米陸軍武器試験委員会(=U.S. Army trials board)の審査では必ずしも成功を収めたとは言えず合計約5,000丁だけが納入されただけで、その後の追加注文がないまま南北戦争が終結しました。 それでもスタール・アームズ社は南北戦争中は5番目に大きな騎兵銃の納入元でした。 44口径の軍用銃についてはコルト、レミントンに次いで3番目の大きな納入元であったのにもかかわらず、南北戦争終結と同時に米国政府からの発注もなくなり、早くも終結二年後の1867年にスタール・アームズ社は倒産しました。 スタール・カービンは南北戦争後には製造されなかったので、現存数がシャープス・カービンやスペンサー・カービンに比べ遥かに少なく日本国内にある数も限られています。 弊社では毎月欧米の古式銃のイベントに行ってますが、スタール・カービンを見かけることはまずありません。 それだけ希少価値のある品です。
【本個体の説明】
本銃は古式銃としてはとても良い保存状態で、本銃独特のガッチリとした剛性感も健在です。 また各部の動作は完璧で、ブリーチ・ブロックの昇降、エキストラクター、ハンマーのハーフ・フルコックともに歯切れよくスムーズに動作します。独特のアンダー・レバーのロックも健在です。
金属部は、部分によってコンディションが異なります。 銃身はオリジナルのブルーをしっかりと確認する事ができますが全体に朽ち込み錆に移行しかけている表面錆が広がっています。 とは言えあくまで表面的なもので状態も落ち着いているため、手入れによってはこれ以上の進行は抑えられるものと思われます。 また銃身内のライフリングは大変はっきりとしており、ブルーイングと併せてまだまだオリジナルの雰囲気を残しています。バンドの前辺りに細かな打ち傷が若干ありますが、これもあまり目立つものではありません。 バンド、機関部は表面処理の退色が感じられますが、一方で目立つような錆は銃身に比べて少ない印象です。ブリーチ・ブロックの底面など、薄っすら地金っぽくなっていますが、こちらも今すぐ劣化が進行していくような心配は少ない状態です。 傷の付きやすいバット・プレートは少々表面錆が目立ちますが、角は立っておりストックとの隙間も無くしっかりと固定されています。
木部は僅かなうち傷を除けば大変良い状態で、経年を踏まえれば申し分のないコンディションと言えます。 割れ、欠けはほぼ見受けられず角張った部分もシャープなシルエットを保っています。 ストック、ハンド・ガードともにガタつきなくしっかりと固定されています。 関部後部上方に「STARR’S PATENT, SEPT. 14TH 1858の刻印が二行で入っており、少々薄れていますが判読が可能です。 同じくサイド・プレートにも「STARR ARMS CO., YONKERS, N.Y.」と刻印が二行で入っており、こちらははっきりと判読することが出来ます。 銃身の上に「STARR ARMS Co YONKERS, N.Y.」の刻印が入っていますが少々判読し辛くなっています。 シリアル No.37651は銃身の薬室右側面に入っており左側面には「S.T.B」の刻印が打たれています。 面のサドル・リングのすぐ後ろに米陸軍兵器廠検査官であったE. S. Allinの検査刻印(ESA Cartouche、1850年から1865年)が入っています。 またリア・サイトの付け根辺りには「壬申二八四三 長野縣」の刻印が見られるため、明治以前に日本国内に入ってきていた事がわかります。 壬申(じんしん)とは干支の一つで明治5年(1872年)を表します。 明治5年(1872年)一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一丁の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁(東京と大阪は武庫司)に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける(これが明治5年度であれば壬申刻印と番号)ことを義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。
その他ストックや、銃身のバンドに隠れた位置などに「JH」の刻印が見受けられます。(YS)
【その他の情報】
平成2年5月29日に岐阜県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から薬室まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像はこちら
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