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ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービン 2nd Model (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#18332) |
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価格(税込)
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\6,600,000 |
商品番号
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【5207】 |
英 名
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Winchester M1866 Yellow Boy Carbine, 2nd Model |
種 類
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古式銃(登録証付)、レバー・アクション、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 15、大阪店在庫品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,002mm |
口 径
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10,7mm |
装 弾
数
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13発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービンについて】
ウィンチェスター M1866 は西部開拓時代のアメリカにおける最も有名なライフルです。 1866年から98年まで1st〜4thの4つのモデルが生産されました。
ウィンチェスター社はオリバー・ウィンチェスターにより創業された元繊維会社で、1857年に独自のレバー・アクション構造のパテントを持っていたボルカニック リピーティング・アームズ社の武器製造工場を買収したのが銃器産業に参入する切っ掛けとなりました。 当初はニューヘイヴン・アームズ社として創業し、ヘンリー ライフルとして知られるボルカニックの進化型であるレバー・アクション ライフルの製造権を取得すると、オリバーの息子であるウィリアムにより全米で販売を開始しました。 そして1866年にウィンチェスター社として改名後は、工場長であったネルソン・キングのパテントによりヘンリー ライフルの欠点であったマガジンを改良し、フレーム右側面のローディング・ゲートから弾薬を装填出来るようにしました。 更にハンド・ガードを追加する事により、連続射撃による銃身の過熱から手を守る工夫などの改良を施した「M1866」を発売しました。 この銃はフレーム全体が真鍮(砲金)製であることから「イエローボーイ」と一般的に呼ばれています。 レバー・アクションとは広義には銃の機関部下方に付いた用心鉄兼用のレバーを下に引き、それをまた戻す事により薬室から空薬莢を排除すると同時に次弾を装填するという仕組みを持った銃を指します。 しかしながら通常は銃身の下に平行して付けられたチューブ・マガジン (管状弾倉) を備えたボルカニックやヘンリー、ウィンチェスターの製品を指し、特にウィンチェスター社の商品の代名詞にもなっています。
M1866には銃身長が27インチのマスケット、24インチのライフル、20インチのカービンがありました。 本品はそのカービン (騎兵銃) ・モデルです。 特にフレームの左側面に鞍 (サドル) に銃を固定するリング (環) が付いているため「サドル・リング・カービン (Saddle Ring Carbine)」と呼ばれました。
本銃は幕末に日本にも少数が輸入されました。 日本語では「直動鎖閂式(ささんしき)銃」と呼び、同じレバー・アクション式の「底碪式(ていがんしき)銃」と混同されやすいが、遊底(ボルト)が(回転することなく)前後するので「直動鎖閂式」になり、ブリーチが上下する「底碪式」とは構造的には全く異なるものです。(MM)
【本個体の説明】
本品は米国ウィンチェスター社製のオリジナル品で、製造時の状態が非常に良好に保たれた品です。 通常、ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービンの銃身上面にはメーカー刻印が入っていますが、本品にはそのような刻印が元々入っておらず、アッパー・タング上面に「敦賀縣」の刻印が入っています。 (敦賀縣は現在の福井県嶺南および嶺北の南部を指します)。 福井酒井家から出たお品です。当時の幕府や藩への献上品にはこのようにメーカー刻印等が入っていない場合があった事から、本品も同様に献上品として特別に製造された品であると考えられます。 本品はウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービン 2ndモデルで、シリアル No.「18332」はバット・ストックを取り外したロアー・タング側面に刻印されており、これはシリアルNo.が約19,000台以前の品に見られる特徴となっています。 また、フレームとの勘合部の、丁度アッパー・タングの下に隠れる箇所にも「18332」のシリアルNo.が打刻されている他、ロアー・タングのシリアルNo,のやや左寄りには「OO」という二桁の英字検査刻印が打たれています。 シリアル No.から1868年に製造された初期生産品です。 ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービンは1stモデルから4thモデルへと改良されるに従って、ハンマー前方のフレーム後部のカーブの傾斜がなだらかな形状となりますが、本品のフレーム後部の形状は2ndモデルのやや傾斜の付いたカーブとなっており、シリアルNo.から判る製造時期ともマッチしています。 フロント・サイトについては初期型のカービンの特徴であるフロント・バンドと一体型のタイプとなっています。 装弾レバーで通常は隠れている部分には「30222D09387」の番号が入っていますが、これは明治時代に猟銃として登録されていた際の管理番号のようなものと考えられます。
本品は約160年前に製造されたのにも拘らず、レバーを下げると装弾エレベーターが上昇し、同時にボルトが後退してハンマーをコックさせます。 このレバーを下げて、ハンマーがコックされる一連の動きはスムーズに行う事が可能で、とても気持ちの良いアクションが確認できます。 本品の銃身やアンダー・レバーといった鉄部については、僅かに表面錆が見られるものの、全体にオリジナルのブルー仕上げが非常に良好に残っており、目立った朽ち込み等も見受けられず、製造された時代を考慮すると奇跡的に良好な状態が保たれています。 イエローボーイの特徴でもある真鍮製 (実際は砲金製) の機関部やバット・プレートについても150年以上経った時代感の付いた風格の有る色合いとなっており、こちらも目立った破損等の見られない極めて良好な状態が保たれています。 傷み易いバット・プレートについても極僅かな打ち傷が見られるのみで、目立った破損や変形も見られず良好なコンディションとなっています。
木部はオリジナルのウォールナット製で、バット・ストックとハンドガード共にオリジナルの仕上げを良く残しており、バット・ストックとハンドガードの色合いも良くマッチしています。 木部は極僅かな当たり傷が見受けられるものの十分許容範囲で、目立った破損や欠損などは見受けられず、非常に良好な状態が保たれています。 本品は精度に自信が有ったためか、ライフル用のリア・サイトが取り付けられています。 Winchesterの専門書でもカービン・モデルにライフル・リア・サイトを特別注文品に取り付けたと記載されています。 本品の銃身内は銃口から薬室まで完全に通っており綺麗な状態で、ライフリングもはっきりと確認出来ます。 チューブ型弾倉内のスプリングについても完全です。 100から900ヤードまでのフリップ・タイプの("Sporting Reaf Sight"と1878年のWinchester社カタログに掲載)リア・サイトも、左付け根にひび割れが見受けられるものの、全体的にはとてもしっかりしており完全に可動します。
幕末の日本でイエローボーイは最新型であり、非常に高価であったため他の後装式銃に比べ遥かに国内での現存数が少ない品です。 特に本個体は、敦賀のお殿様が大切に所有していたものだそうで、廃藩置県の際に東北の没落大名家から刀剣などを買い取ったことで有名な名家から弊社が買取した品です。 これは、その保存状態の良さもさることながら、元々銃身上部に刻印が無いという、献上品として生産された個体の特徴を有するという点からも、事実と考えて差し支えない事と思われます。 弊社で入荷した古式銃中、最高額となるのも頷ける品と言えるでしょう。 弊社では複数挺のウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービンを扱っていますが、弊社の企業努力によるもので、通常では入手が非常に困難な品です。 本品のように完全な形で残っている品は非常に希少価値があります。 また、本品はウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービンとしては極めて良好な状態が保たれており、海外において高価で取引されている品と比べてもコンディション的に遜色のない品です。(Я)(KK)(MM)
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。平成3年3月14日に愛知県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。
古式銃は160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でご購入される際は、以下の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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