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ピン・ファイア フィスト・ピストル (J. Chaineux パテント、桐箱付、銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5197】 |
英 名
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Belgian made Pinfire Fist Pistol by J. Chaineux |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 15 |
国 名
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ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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135mm |
口 径
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7mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベルギー製 ピンファイア フィスト・ピストル (J. Chaineux社製) について】
フィスト・ピストルはペッパーボックスから発展した特殊な形状の一種のリボルバーです。
ペッパーボックス ピストル(Pepper box pistol)とは、シリンダー(回転式弾倉)とバレル(銃身)が一体化(銃身と薬室が一体化)になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取った管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器(カービンやライフル等の長物も含む)を指します。 西部開拓時代初期の米国で大流行した拳銃の一種です。シリンダーとバレルが一体鋳造型である為、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはそのほとんどがその姿を消す事になりました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。
しかしながら、ヨーロッパでは金属薬莢を使用したフィスト・ピストル(Fist Pistol=鉄拳拳銃)として独自の発展を遂げました。 ルフォーショーがパテントを取ったピンファイア・カートリッジからリム・ファイア、センター・ファイアの金属製薬莢とトリガーの位置がこれまでのペッパーボックスと大きく異なりフィスト・ピストルと呼ばれる新たなカテゴリーの拳銃が登場しました。 「チェーン・ファイア」の問題は金属製薬莢を使用することにより解消され、バランスの取れたトリガーの位置の変更によって実用的となり、リボルバーの構造が完成した19世紀末まで製造されました。 フィスト・ピストル(Fist Pistol=鉄拳拳銃)と呼ばれるように鉄拳に似た形状ですが、実際にナックルとナイフが付いた文字通りの「鉄拳拳銃」も作られました。
フィスト・ピストルは使用弾薬による違いよりも装弾方法による違いでバリエーションがいくつかありました。 フィスト・ピストル自体は特許は取られておらず、ヨーロッパの国々で生産され、装弾方法によって多くの特許が取られました。
本品はベルギーのJ. シャヌゥー (J. Chaineux)製によって製造されたフィスト・ピストルです。Joseph Lambert Chaineuxは銃砲メーカーとしてLiege Proof Houseに 1864年から1884年まで登録しており「26 Place des Carmes, Liege」に工房(工場)を構えていました。 J. Chaineuxは1863-4年に「breech loading pistol-revolver」のパテントを二つ収得しており、本品の特殊な後装式システム(本体前方左側面のレバーを90度回転させる事によってシリンダーのロックが解除されるシステム)がその一つと考えられます。 刻印とパテントから日本国内の古式銃としての登録対象年代(概ね1868年以前)にギリギリ含まれれる1865年頃に製造された品で貴重な品と言えます。(MM)
【本個体の説明】
本品は本体(シリンダーの下側)の前方下面に「J. CHAINEUX BREVETE(シャヌー・パテント)」の刻印が入っています。 全体的にとても丁寧な彫刻が施されており、フレームは金鍍金がされている非常に装飾製の高い品です。 また、シリンダーに壬申の刻印「壬申 四○八ニ 武庫司」が小さく入っています。
本品は全体に古式銃としては非常に良好な状態が保たれており、フレーム側面の金鍍金も良好に残っています。 フレームやハンマー、トリガー、ピン・シールドなどの金属部分には一部時代錆が見受けられるものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、適度な時代感のある良い雰囲気となっています。 シリンダーについても彫刻がはっきりと残っており、全体的にオリジナルの表面仕上げも残った良好な状態が保たれています。 シリンダー表面には王冠の下にGの文字が入ったプルーフ刻印も確認出来ます。 黒色の木製グリップについても目立った破損や欠損等は見受けられず、良好な状態が保たれています。 僅かにグリップ左側面の基部付近に長さ8mm程度のヘアライン・クラックが見受けられますが、強度的には影響の無いレベルです。 本品の作動方式はダブルアクションのみとなっており、作動についても完全です。
フィスト・ピストルはペッパーボックスに比べ生産数が少なく、また開発された時期が幕末間際であったことから当時日本に輸入された数は極僅かであったと考えられます。 また昭和40年代後半に海外から古式銃が輸入出来た時期にも殆ど入っておらず、 国内の現存数はペッパーボックスの1/100(100挺の中で1挺)ほどではないかと思われます。東京店在庫品 (KK)(MM)
銃の形に落とし込んだ上等な桐箱(刀剣の小道具を入れる桐箱を大きくしたもの)に入っています。
【その他の情報】
平成7年6月13日に大阪府教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 銃口から薬室まで通っている事を確認済みです。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像はこちら
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