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ボーモント・アダムス M1856 リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#B16181/31854R) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5151】 |
英 名
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Beaumont-Adams M1856 Double Action Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、Curio Magazine |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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302mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ボーモント・アダムス M1856 ダブル・アクション・リボルバー について】
ボーモント・アダムス M1856 リボルバーは、1856年に英国陸軍に採用された.442口径 (54-bore、約11,2mm) の軍用大型ダブル・アクション・リボルバーです。 ロバート・アダムス (Robert Adams) が設計したAdams-Deane社のアダムス M1851 リボルバーのハンマーにはスパーがなく、現代で言う所の「ダブル・アクション・オンリー (DAO)」で作動するリボルバーでした。 1856年2月20日に英国工兵士官フレデリック・ボーモント (Frederick E.B. Beaumont) 中尉がアダムス リボルバーのダブル・アクション機能にシングル・アクションのメカニズムを加えた英国でのパテントを収得しました。 ボーモントのパテントは本当の意味でのダブル・アクション機構で、ダブル・アクションとシングル・アクションの両方が可能でした。 それまでのアダムス リボルバーはダブル・アクションだけであったため、「ダブル・アクション・リボルバー」とは呼ばれずに「セルフコッキング・リボルバー」と呼ばれていました。 ボーモント中尉は同年6月3日に米国でのパテントも収得しました。 1856年にロバート・アダムスはAdams & Deane社を離れLondon Armoury社に移りました。 そしてそこでボーモント・アダムス M1856 リボルバーが英国陸軍用に製造されましたが、英国のいくつかのメーカーでもライセンス生産がされました。 本品はオリジナルのLondon Armoury Company社製の品です。
ボーモント・アダムス M1856 リボルバーの多くは1868年には英軍初のセンターファイア・カートリッジである.450 Adams弾仕様に改修されたので、管打ち式の状態のまま後世に残った軍用モデルは製造数に比べて意外と少ないものでした。 そしてアダムス M1878 リボルバー (British Army Mark III) を経て、エンフィールド Mk I (.476 Enfield弾) と新しい英軍用拳銃と続きました。
フレームの前に出たシリンダー・バーは右側面からネジ (指で回せるタイプ) で固定されており、このバーを前に抜くとシリンダーが簡単に外れます。 英国製管打ち式拳銃の特徴でもあるKerrパテントのローディング・レバーが銃身に左側面に付いており、このレバーを引き上げる事によりラマーがシリンダーの中に入って弾丸をシリンダー内に押し込みます。 本品は最もスタンダードなKerrパテントローディング・レバーが付属していますが、このレバーには各種のバリエーションがあり、それぞれにパテントが付いていました。
本銃は1856年に採用されてからズール戦争、第一次ボーア戦争で使用されました。 英国陸軍では1880年に.476 エンフィールド Mk I リボルバーが採用されるまで、ボーモント・アダムス M1856 リボルバーの改良型を使用しました。 そして英国連邦各国や英国植民地では更に長い期間ボーモント・アダムス M1856 リボルバーを使用しました。 米国南北戦争時には南北両軍によって大量に使用され、幕末には日本にも輸入されました。
【本個体の説明】
本品は本体 (フレーム) の上面に「ROBERT ADAMS. 76, KING WILLIAM STREET, LONDON」のRobert Adams直営店 (元パートナーであったAdams & Deane社の小売店所在地) の刻印に加えて、米国におけるアダムスの主要な代理店である「FRANCIS TOMES & SONS」及び「AGENTS. NEW YORK.」の刻印が入っています。 米国に輸出されたアダムス・リボルバーの大半がこのFRANCIS TOMES & SONS社を通して販売されました。 また、フレームの右側面下部には「ADAMS PATENT No.31854R」の刻印が入っていますが、これはパテントNo.ではなく製造番号を示しており、その上のBから始まる「B16181」の数字と組み合わせた物がシリアルNo.に相当します。 (このBから始まる番号は初期のボーモント・アダムスでは打たれていません)。 ボーモント・アダムスはシリアルNo.によっていくつかのバリエーションに分類する事が出来、本品を含むB3600/19000RからB20000/36000Rまでの個体は、ロバート・アダムスがDean&Adams社からLondon Armoury Company (L.A.C.) 社に移籍後の1857年から1860年にかけて製造された品です。 L.A.C社では約17,000挺のボーモント・アダムス・リボルバーが製造されたと言われています。 L.A.C社で製造されたボーモント・アダムスは、これより前に製造されたシリアルNo.が14000RからB3600/19000Rの個体とフレームの改良以外に大きな違いは見られません。 また、L.A.C.社製の大半の個体においてKerr型ローディング・レバーが装備されているのも特徴となっています。
本品のフレームの右側面前方には「London Armoury Company社」の「L.A.C.」ロゴが見られ、これはL.A.C.時代に製造された事を示すシリアルNo.とも辻褄が合っています。 オクタゴン・バレルの左上面にはロンドン・プルーフ・ハウスのプルーフ刻印及びL.A.Cの文字がハッキリと入っています。 また、シリンダー表面にも同じくロンドン・プルーフ・ハウスの刻印が交互に打たれている他、シリンダーのシリアルNo.と同じ「31819R」の番号が打刻されています。 全体的にとても丁寧な仕上げが施されており、フレームや銃身表面には英国製独特の鏡のようなオリジナルのブルー仕上げがほぼ完全に残っています。 一部に経年の使用痕や擦れが見られる他、トリガー・ガード及びグリップ・エンドにはやや時代錆が表れていますが、目立った朽ち込み痕は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 尚、トリガー上部のフレーム両側面にひびとフレームの僅かな歪みが見受けられますが、強度的にはしっかりとした状態が保たれています。 緻密なチェッカリングが施された木製グリップについても一部に僅かな打ち傷が見受けられるのみで、目立った破損等は見受けられず、適度な時代感の付いた良好な状態が保たれています。 作動は完全良好で、ハンマーを起こしてシングル・アクションとして、またそのままトリガーを引いてダブル・アクションとしても、どちらもシリンダーが非常に歯切れ良く回転します。 また、銃身内は銃口から薬室まで完全に抜けて (通って) おり、ライフリングについても良好に残っています。 パーカッション・ニップルの穴も全て通っています。
古いカトラリー用の木箱を改造して銃本体がぴったりと収まるように拵えられた木箱が付属致します。 木箱の内部は銃本体の他、各種アクセサリー類が収まるよう複数のコンパートメントに分かれています。 木箱は全体に適度な時代が付いており、外観にやや打ち傷や線傷が散見されるものの、大きな破損や欠損などは見られず、蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 内張りについても若干の汚れや擦れが見られますが、現状目立った破れは見られません。 尚、木箱の鍵やアクセサリー類は付属いたしません。
フレームや銃身にオリジナルのブルー仕上げが良好に残っており、全ての刻印がはっきりと読み取れるのが魅力の品です。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和45年1月22日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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