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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5085】 |
英 名
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Japanese Tanegashima Style Percussion Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,145mm |
口 径
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14mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【管打式 番筒について】
戦国期から江戸期に渡って作られていた火縄銃と同じ伝統的な和銃の形状でありながら、撃発機構が「火縄式」ではなく、幕末期の時流に乗った「管打式」となっている品です。 それまで火縄銃を製作していた銃工が作った品ですので、銃身や銃床は火縄銃とほぼ同じ造りです。 管打ち式の為、火皿の代わりにニップルと呼ばれる雷管を被せる管の台座が付いており、火縄銃より打力の強い撃鉄(火縄銃は火鋏と呼ばれる力の弱いものです)が備わっています。 射撃方法も伝統的な火縄銃と同じ頬付射撃を想定している為、銃床の形状や装飾は和銃独特の物となっています。 洋式の肩付射撃が一般的になってからは頬付射撃の銃は廃れてしまった為、幕末の一時期に日本だけに存在した特殊な形状をした管打ち式銃です。 番筒とは足軽の鉄砲隊に持たせた軍用銃で、本来はお貸し具足と同じ様に主君が用意した品で番号が打ってあった事から「番筒」と呼ばれました。 細く装飾性の高い細筒が標的射撃や趣味の狩猟など現在における余暇的な用途で使用されたのに対し、全体的に短く若干太め(口径も大きめ)な実用的な品です。 本品の様な管打式の番筒は幕末の動乱時に使われて、実戦には使われなかった細筒に比べて現存数が少ないものです。 簡素な品ですが歴史的な価値がある品です。 また本品は銃本体右側に和式式のパーカッション ロック(Percussion Lock)と呼ばれる鉄製の機関部(火縄銃で言うカラクリ)とゲベール銃と同じようなハンマー(撃鉄)が付いている比較的火縄銃の面影を残した品です。 真鍮製の火縄銃から改造した品ではなく、製造された当初から管打ち式になっている品です。 明らかに様式銃を意識して作られた幕末の作品です。 このような点から1850年代頃の品と製造時期が推測できる興味深いものです。 幕末の動乱時にも使用された可能性がある実戦向きの品です。
【本個体について】
本品は銃身長が849mmで、銃身形状は銃口から約15cmまでが丸銃身ですが、それ以外の部分は上面のみが平坦な形状となった表一角銃身となっています。 銃口部分はストレートな柑子のない形状です。 尾栓も火縄銃式ですが固着して着脱ができません。 雷管から銃口までは完全に抜けています。 目当ては照門が筋割で照星は杉形です。 照星の先端後部には光沢の有る銀色の金属が点状に埋め込まれており、良いアクセントとなっています。 銃身には火縄銃と同じように製造された時点から表面錆仕上げが施された日本製独特の時代錆がありますが、それには後世の磨きなどの手は加えられておらずオリジナルの状態を残しています。 撃鉄や機関部にも黒色の時代錆が付いており、若干の朽ち込み痕は見受けられるものの目立った破損等は見られず、しっかりとした状態が保たれています。 ニップルの周辺には朽ち込み錆が見受けられます。 木部については全体に擦れや小傷は見受けられるものの、艶の有る仕上げが比較的良好に残っています。 機関部右側面上部の木部には接ぎ木と膠のような黒色の接着剤による時代の付いた補修痕が見受けられます。 銃把から床尾にかけての木部両面には長さ3〜5cm程のヘアライン・クラックが複数見られますが、現状では表面的な物で強度的には問題のないレベルです。 床尾板に僅かに欠けが見られます。
機関部(カラクリ)は火縄銃の構造を踏襲した和製管打式銃に多く見られる独特な構造で、ハンマー・スプリングが撃鉄にテンションをかけると同時に、もう一方の端が極端に長いシアーの根本を押し下げる事でシアー・スプリングとしても機能しており、本体への固定も銃床を貫通する後端のネジ一本で実現していたりと、西洋式のサイドロックと比べて大幅に部品点数が少なく作られているのが特徴的です。
銃身とパーカッション・ロック一式以外の銃床の金具は真鍮製で銃床下部 (トリガーの前部分) には銀杏の葉を模った飾り金具、目釘穴の飾り金具左右合計6ヶ所は全て桜花になっており、欠損等はありません。 真鍮製の金具 (引金、胴金、左右の目釘穴金具、銃床の飾り金具) は適度に時代感の付いた雰囲気の良い状態となっています。 胴金にややガタつきが見られます。
機関部の作動についても完全で、フル・コック状態から引金を引く事により、撃鉄が力強く落ちます。 さく杖は付属致しません。 上述した通り番筒の現存数が少ない品ですがお値打ちな価格になっています。 古式銃コレクションの最初の一挺に如何でしょうか? 東京店在庫品。 (MM)(KK)
【その他の情報】
昭和60年9月19日に香川県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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