|
|
|
|
|
クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 歩兵用短小銃 (#F.3119) |
|
|
|
|
|
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【501】 |
英 名
|
Danish Krag-Jørgensen M1889/24 Infantry Carbine |
種 類
|
ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2017年 秋 |
国 名
|
デンマーク |
時 代
|
第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
|
1,105mm (実測) |
口 径
|
8mm (8mm x 58R弾) |
装 弾
数
|
5発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【クラグ・ヨルゲンセン M1889/24 歩兵用短小銃について】
1877年の露土戦争でトルコ軍の使用したウィンチェスターM1866 ライフルの持つ連発性は各国の軍隊に連発銃の有効性をつよく認識させました。 しかしウィンチェスター ライフルは威力的にも強度的にも軍用に向いておらず、列強各国はより信頼性高い連発式のボルト・アクション ライフルの開発に力を注ぎました。 デンマークのオレ・ヘルマン・クラグとエリック・ヨルゲンセンが開発した特殊な装弾装置を持つボルト・アクション・ライフルであるクラグ・ヨルゲンセンライフルもその一つです。
最初にデンマーク軍でも8x58R弾を使用するM1889小銃を採用し、続いて米軍によってM1892小銃として制式採用しました。 米軍では初めて無煙火薬の.30-40クラグ弾を使用した外国製の主力小銃として米軍兵器の中では異色の存在でした。その後ノルウェー軍が6,5x55 rimless弾を使用するM1894小銃として採用しました。 300挺と少数ですがボーア戦争時の南アフリカ共和国にも輸出されました。
弾薬はレシーバー右側面にある大型ハッチを開け、一発ずつ装填しました。 ボルトを閉鎖した状態でも装填出来る長所もありましたが、戦場での一発ずつの装填には手間とミスが起こる可能性がありました。 ボルトのリコイル・ラグが1個だけ(普通は2個)だったため、強装弾が使用出来ない欠点があり、米軍では僅か10年でスプリングフィールド M1903 小銃に置き換えられました。
デンマークはクラグ ライフルの開発国でもあり、最初に軍用として採用してから1924年に最終的な改良を加え第二次世界中の1940年にドイツ軍占領下に置かれるまでクラグ ライフルを第一線で使用しました。 デンマーク軍のクラグ ライフルの特徴はGew.88と同じく銃身の外側に鉄製のチューブ・カバーを装着し、バレル・フローティングをして命中率を高めました。デンマーク軍用としてM1889 歩兵銃が採用され、1910年にボルト後方右側にセーフティが追加されM1889/10 歩兵銃となりました。 1913年にバレル・カバー(ジャケット)と着剣装置がないで、スリング・スイベルも側面い移動させたM1889/13 騎兵銃が加わり、1917年にはM1889/17 工兵銃としてM1889/13 騎兵銃に着剣装置を付け、フロント・バンドをキャップ型に変更し、スリング・スイベルを歩兵銃と同じ下側に移したモデルが採用されました。 1923年にはM1889/13 騎兵銃に工兵銃と同じように着剣装置を付け、フロント・バンドをキャップ型に変更したM1889/23 騎兵銃が採用されました。 1924年にM1889/10 歩兵銃を短縮したM1889/24 砲兵短小銃が採用されました。 基本的にはM1889/23 騎兵銃と同じですが、歩兵銃を改造しているので刻印等はM1889 歩兵銃と同じで、ストックの一部に歩兵銃の名残り(銃口付近に着剣装置が下部に付いた特徴的なバレル・カバーのキャップの追加、木部の埋木など)があります。 スリング・スイベルは騎兵銃と同じ左側面でボルト・ハンドルは曲がっています。 そして同年(1924年)に砲兵用と同じ方法で歩兵銃を短縮した歩兵用短小銃もM1889/24として採用されました。 砲兵用との違いは銃を背負う必要のない歩兵用はスリング・スイベルの位置が下部に付いたままで、ボルト・ハンドルもM1889 歩兵銃と同じくストレートのままになっています。
本品はこの最後にデンマーク軍で制式となったM1889/24 歩兵用短小銃です。
【本個体の説明】
本品は現在でもそのオリジナルのコンディションを残している素晴らしい品です。外見上確認できる薬室、機関部、ストック、ボルト後端、固定式マガジン、マガジン・フォロアー、マガジン・ラッチそしてバット・プレートの全てが「F.3119」「3119」もしくは「119」で一致しており、非常にオリジナル性の高い品と言えます。 その他、薬室上の「C」や王冠に40、王冠にDKのプルーフ・マークが見受けられ、機関部上面には「GEVAERFABRIKEN KJøBENHAVEN 1890. M.89.」刻印が見受けられます。 加えてストック右側面には支給された部隊を示す真鍮製のディスク「1R408」が埋め込まれており、この銃の足跡を示しています。
金属部は、適度な経年を感じさせる雰囲気の良い状態です。 ブルーイングに多少の退色がありますが、処理自体はしっかりと残っており、外見を損なうような錆は出ていません。 バンドやリア・サイトの角など一部擦れによって銀地っぽくなっていますが微々たる物です。 バレル・ジャケットの中頃に極小さなへこみが2ヶ所見受けられますが、注目して初めて気づく程度のもので、全体のシルエットは崩れていません。 特徴的なマガジン・ラッチは横向きに開くことが出来、小気味よくロックが外れ、バネのテンションと共にフォロアーが連動して開く仕組みを楽しむことができます。 バット・プレートのみ、白磨きとなっており表面錆の跡が散見されますが、刻印は非常に鮮明でストックのとの合わせもピッタリとしており、がたつきは全くありません。
木部は、仕上げの艶を鮮やかに残したしっとりした状態です。 やはり僅かな小傷は見受けられますが、経年をふまえれば申し分の無いコンディションです。 リア・バンドとフロント・バンドの中間に溝を埋めた跡がありますが、これは歩兵銃からコンバートした際のもので、オリジナル性を損なうものではありません。 リア・サイト・リーフはスムーズに動作しロックもしっかりと掛かります。 セーフティも可動し、セーフティ・ポジションでトリガーをロックします。 トリガー・テンションのある、ボルトが完全に閉鎖した状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品(YS)(Я)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |