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スナイドル-エンフィールド 紙薬莢後装式小銃 初期型 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無、1865年製)  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【4986】
英  名
 Snider-Enfield Breech-loading Rifle, Early Type
種  類
 古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品
国  名
 イギリス
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,234mm
口  径
 .577in.
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【スナイドル-エンフィールド 紙薬莢後装式小銃 について】
スナイドルまたはスナイダーと呼ばれるボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー(Jacob Snider)の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部(薬室)の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構でした。 可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩くようになっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる事が長所となっています。 このスナイドル式への改造はエンフィールド小銃だけではなく、同じ様な構造の前装式小銃に施されました。
ちなみにスナイドルはスナイダーのオランダ語読みです。 英語圏ではスナイダーと呼ばれています。 スナイドル小銃を使用したのは薩摩藩が最初と言われていますが、多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争でスナイドル小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また会津戦争では僅か10挺のスナイドル小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 新生日本陸軍の誕生とともに、信頼性の高いスナイドル小銃が主力装備となり十三年式村田銃が採用されるまで使用されました。 1894年の日清戦争まで第二線兵器として残されました。

【本個体の説明】
本品はエンフィールド銃を改修してスナイドル銃のブリーチ・メカニズムを組み込んだ品です。 ブリーチ・メカニズムが一体型となっている量産型のスナイドル銃とは異なり、本品ではボルト・アッセンブリーが銃身の薬室後部上方を切除して直接取り付けられており、蝶番機構が銃身の右側面に溶接固定されている事から、ガンスミスによる手作業でエンフィールド銃を改造して組み立てられた品である事が分かります。 ブリーチ・ブロックにはMk I以降のスナイドルに見られる指掛けが無く、代わりにベルギーで開発されたPoilvacheシステムと呼ばれるロッキング・ラッチが組み込まれています。 同時期のスナイドル Mk IIIにもブリーチ左側面にロック機構が装備されていますが、こちらは側面からボタンを押し込んでブリーチのロックを解除する方式となっているのに対し、Poilvacheシステムではレバーを上方に回転させる事によりロックを解除する構造となっているのが特徴です。 このPoilvache式のロッキング・ラッチ機構を持つスナイドル銃はベルギー以外にトルコのトプハーネ造兵廠でも製造され、後に露土戦争 (1877-1878) で使用された他、第一次世界大戦終結頃まで現役であったと言われています。
機関部側面(サイド・プレート部分)には「TOWER」の軍用刻印、そして製造年号の1865が入っています。 「TOWER」軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です(a military arm of Ordnance Dept quality made for the War Department)。 同じスナイドル 小銃でも「TOWER」の刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみの品は輸出用と言われています。 本品は「VR」の刻印が無いので輸出用と思われます。
当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員の会社で製造された品です。 反対にLondonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
ブリーチ内部にはカタカナの「ク」の様な文字に加えて、漢字を意匠化したと思われる刻印が非常に小さく2箇所に打たれています。 また、薬室前方の銃身左側面には直径4mmほどの〇に「本」のような文字が入った刻印が確認できます。
スナイドル銃には全長が55インチ (1,397mm) の3バンド型と49インチ (1,240mm) の2バンド型があり、本品は短い方の2バンド型です。 現状ではいずれのバンドもにはガタつきなどは見られません。 金属部は全体的に朽ち込み錆が見受けられますが、目立った破損等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 木部については、全体に使用感が見受けられ、打ち傷や擦れが散見されます。 銃把右側面の木部には長さ2cmほど木部表面が剥がれている箇所が見受けられます。 また、銃床の頬当て部周辺には、極小の針孔のような穴が数カ所見られます。 銃床後端のバット・プレート取り付け部分周辺には長さ8cmほどのV字状のヒビが見受けられますが、現状では強度的にしっかりとした状態が保たれています。 同様にバット・プレート取り付け部周辺の木部にはヘアライン・クラックが数カ所見受けられますが、いずれも強度的には影響の無いレベルです。 バット・ストック後端はやや痩せが見られ、バット・プレートとの取り付け下部に段差が見られます。 トリガー・ガードにニップル・カバーとそれに繋がるチェーンが取り付けられています。 ハンマーにより撃発されるスプリング内蔵の撃針部分は修復が施されています。 リア・サイトの板バネもしっかりとしたテンションが保たれています。 オリジナルのさく杖が付属しています。 機関部はハーフコック、フルコック共に問題なく作動する他、スナイドル銃の特徴である蝶番式の銃尾装置についても作動は完全です。
本品の銃床(バット・ストック)左側面に「壬申 千二百六番 伊万里縣」の壬申刻印が入っています。

壬申(じんしん)とは干支の一つで明治5年(1872年)を表します。 明治5年(1872年)一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一丁の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁(東京と大阪は武庫司)に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける(これが明治5年度であれば壬申刻印と番号)ことを義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。 本品には「伊万里縣」の刻印があるので明治5年(1872年)に伊万里縣で登録された銃と言えます。 伊万里縣(いまりけん)は江戸時代の肥前国の一部で、現在の佐賀県伊万里市を含む地域です。 1871年(明治4)の廃藩置県で11月佐賀県と厳原(いづはら)県が合併して伊万里県となり翌1872年5月に佐賀県となったので廃止されました。 僅か半年の間のみ存在した縣で壬申刻印の年度(1872年)と一致しています。 東京店在庫品 (KK)

【その他の情報】
昭和54年5月14日発行の岩手県教育委員会の銃砲刀剣類登録証が付いている可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、後日下記にリンクされる詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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