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英国製 ペッパーボックス (Cooper社製、銃砲刀剣類登録証付古式銃、#無) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4980】 |
英 名
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English Cooper Pepparbox |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 14 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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193mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【英国製 ペッパーボックス (Cooper社製) について】
ペッパーボックス ピストル(Pepper box pistol)とは、シリンダー(回転式弾倉)とバレル(銃身)が一体化(銃身と薬室が一体化)になった黎明期のリボルバー拳銃です。 形状が「コショウ挽き」に似ていることから単にペッパーボックスと呼ばれています。
狭義には1837年にイーサン・アレンがパテントを取った管打ダブル・アクション・オンリーの回転拳銃を指しますが、広義には銃身を3本以上束ねて、それを回転させることによって連射を可能とする銃器(カービンやライフル等の長物も含む)を指します。 形状が「コショウ挽き」に似ている事からペッパーボックスの名称が付いた、西部開拓時代初期の米国で大流行した拳銃の一種です。 一般的には、薬室と一体化した銃身を複数本束ねたものを回転させる事で、装填動作を省略し連射を可能とした銃器の事を指しますが、特にサミュエル・コルトが特許を持っていた、引き金を引くだけで回転連射が可能な「ダブル・アクション機構」を持つ護身用の小型拳銃を指していました。 米国では1830年代後半から1850年代に普及しました。
このペッパーボックスは、複数の独立した銃身を束ねるのではなく、レンコンのような穴を銃身とする一つの塊を鋳造したので頑丈で大量生産が可能でした。
シリンダーとバレルが一体鋳造型である為、口径を大型化すると重心が前方に偏る欠点がありました。 また、シリンダーと一緒に銃身も回転する事から、固定銃身に比較すると命中精度が劣ってしまう点も有り、1850年代後半にはそのほとんどがその姿を消す事になりました。 その他、一発発射すると装填された弾が全弾暴発して発射されてしまう「チェーン・ファイア」を引き起こすと言った問題もペッパーボックスの欠点と言われていました。 しかしながら、この問題はペッパーボックスに限らず、当時のパーカッション式回転拳銃全般が抱えていた不具合でした。 また前方に銃身のないペッパーボックスでは、「チェーン・ファイア」が発生した場合にも全弾が飛び出すだけで、銃本体にはダメージを引き起こさないといった利点もありました。 固定銃身の拳銃で「チェーン・ファイア」を起こすと致命的なダメージを銃本体と射手に及ぼしました。
本品は英国のジョセフ・ロック・クーパー (Joseph Rock Cooper) によって開発されたリング・トリガーと本体下部のアンダー・ハンマーを組み合わせた特殊なペッパーボックス・ピストルです。
殆どのクーパー製のペッパーボックスの本体には「J.R. Cooper Co」や「J.R. Cooper Patent」、「J.R. Cooper Patentee」等といった様々な形でクーパーの名前が入っていますが、実際にはリング・トリガーとアンダー・ハンマーを組み合わせたクーパーのシステムが英国内でクーパーによりパテント登録される事はありませんでした。 しかしながら、本体下部に設けられた独特のハンマーについては、クーパーが1849年に取得したパテントに記述が見られ、パテント文中ではアンダー・ハンマーのペッパーボックスへの応用についても言及が見られます。
クーパー製ペッパーボックスの一部にはディーラーの名称が入った個体も存在しますが、これらの個体も大半がクーパーの刻印が入っており、クーパーの刻印が入っていない製品はごく一部の例外を除き殆ど製造されませんでした。 クーパー・パテント・ペッパーボックスはクーパー以外のメーカーによっても少数が製造され、ベントレー・リボルバーで有名なジョセフ・ベントレー等もクーパー・パテント・ペッパーボックスの製造を行っていた事が知られています。
クーパー・パテント・ペッパーボックスは一般的に6連発のシリンダーを装備していましたが、5連発のモデルもごく少数が製造されました。 また、クーパー・パテント・ペッパーボックスの殆どが洋白 (German Silver) 製のフレームを装備していましたが、一部には鉄製のフレームを持つ個体も確認されています。 グリップ形状については殆どのクーパー・パテント・ペッパーボックスにおいて「バグ・タイプ」と呼ばれる形状のグリップが装備されています。 オリジナルのクーパー製ペッパーボックスでは、バレルを兼ねたシリンダー上のリブ(凸部分)とフルート(凹部分)の幅が等間隔となっているのが特徴ですが、ごく稀にリブ部分の幅がフルート部分に比べて広い個体も確認されています。
【本個体の説明】
本品は本体の左側面に「J. R. COOPERS. PATENT」の刻印が入っている他、シリンダー表面の溝(フルート)には2種類のバーミンガムのプルーフ刻印が交互に合計6箇所入っています。 本体両面及びバック・ストラップには植物をあしらった模様が彫刻が施されています。 シリンダー上のリブ及びフルートの幅については、オリジナルのクーパー製ペッパーボックスで一般的な等間隔のデザインとなっています。 またグリップについても、クーパー・ペッパーボックスで一般的に見られる「バグ・タイプ」と呼ばれる形状となっています。
本品の金属部分はクーパー・ペッパーボックスとしては非常に珍しい鉄製となっています。 金属部は全体的にグレイ・パティナと呼ばれる薄い黒錆が出ており、トリガー・ガードやシリンダーの一部に表面錆が見受けられますが、一部にオリジナルの仕上げが残っている箇所も見られ、製造年代を考慮すると比較的良好な状態と言えます。 バック・ストラップには鋳造時に出来たと思われる巣が数カ所確認出来ますが、ほとんど目立たないレベルの小さな物です。
木製グリップは、美しい艶の有る仕上げとなっており、若干の打ち傷や擦れは見受けられるものの、目立った破損等は見受けられず良好な状態が保たれています。
作動については完全で、リング・トリガーを引くとシリンダーが連動して回転し、トリガーを最後まで引く事により本体下部に配置されたハンマーがしっかりと落ちます。 シリンダー後部のパーカッション・ニップルが2箇所変形してニップル中心部の穴が塞がっており、各ニップル間に設けられた隔壁にも一部に若干の欠け及び変形が見られますが、作動自体には影響のないレベルです。 東京店在庫品。 (KK)
【その他の情報】
昭和46年7月20日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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