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ベルギー製 単発 パーカッション ターゲット・ピストル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#32/93) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4641】 |
英 名
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Belgian Single Shot Percussion Target Pistol |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 14 |
国 名
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ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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270mm |
口 径
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8mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベルギー製 単発 パーカッション ターゲット・ピストル について】
1850年頃にベルギーで製造された中型サイズのパーカッション式(管打ち式)のシングル ・ショット ピストル(単発拳銃)です。 外見はスタンダードなTravel Pistolタイプですが、重厚な外形24mmもあるオクタゴン(八角形)のダマスカス・バレルにかかわらず、口径が僅か8mmの小口径Target Pistolになっています。 ライフリングの入っていない滑腔銃身です。 銃身の裏に「32」「93」の数字とベルギーのプルーフと思われる刻印が入っていますが、刻印が不鮮明のために刻印の種類が特定できません。 しかしながら銃の全体的な形状からベルギー製で間違いないと思われます。
ベルギーは1839年に独立し永久中立国となり、19世紀中頃から20世紀初頭まで他のヨーロッパ諸国の銃器産業は母国の軍用銃の生産に追われているのを尻目に世界各国に輸出し繁栄を極めました。 リェージュ製もしくはリェージュ・プルーフ刻印の入った銃器が19世紀の銃に多く見られるのはそのためです。
本品はバック・アクション パーカッション ロック(Back-Action Percussion Lock)と呼ばれるハンマーがサイド・ロック・プレートの最も前に位置する1850年代以降のスタイルです。 このタイプのロックは一見古いモデルと思われていますが、バック・アクションは1800年代中期頃の品に多く見られます。 フリント・ロックからパーカッション・ロックへの移行期(1800年前期)にはサイド・ロック・プレートは当り金があった名残りからハンマーがサイド・ロック・プレートの比較的後方にありました。 バック・アクション・ロックのハンマーは最も前方にあり鉄製のサイド・ロック・プレートが、木部に最も負担のかかるグリップ部分まで覆っており補強の意味でも優れていました。
近世のTarget Pistolはグリップやサイトに精密射撃専用のものを使い、実用銃とは外見が異なりますが、本品は当時の最もスタンダードなTravel Pistolの形状になっています。 これは普段使う銃と同じ外観/構造にしてTarget Pistolながら実際に使用する銃と同じ条件で射撃練習を行ったと思われます。 このような特殊な銃は余裕のある貴族たちによって使用されました。 小口径であることから屋敷内でも使用されたのかも知れません。 小口径と言えども口径8mmですので、通常の口径4-5mm程度のサルーン・ピストルやギャラリー・ピストルに比べ威力はあり、通常の館では使用はできないと思います。 そのような限られた階級の人達使われた品に相応しい手の凝った作りになっています。
【本個体の説明】
本品は経年の小傷は見られるものの全体的な程度は良い品です。 木部の一部に傷(ヒビ)を補修した後と木部左側面(ウェッジの上)に二ヶ所継木で補修した極小さな跡があります、それ自体時代が付いていますので外見からはあまり気になりません。 軽い当たり傷が数ヶ所あります。 しかしながら木部全体に見て古式銃としては良い状態です。 金属部全体的に薄い表面錆(ブラウン・パティーナ)がありますが、古式銃としては時代感が感じられる程度で全く気にならない自然な状態です。 サイド・ロック・プレート、ハンマー、トリガー・ガード、バレル・タング(ブリーチ・プラグと共)、フロント・キャップ(木部の先端)に上品な唐草模様の装飾が施されています。 全ての金具が揃った一作物です。 小さな小ネジまで装飾が入っています。 ダマスカス模様の美しい銃身は重厚なオクタゴン(8角形)バレルになっています。 銃身の一部に染みのような変色が見られます。 銃身には小型のフロント・サイト基部をアリ溝で固定し付いており、ブレード・タイプのサイト本体が極僅か浮いた状態で取り付けられている「あくまでも全体的には通常使用する銃と条件を同じにしつつも、目に見えない部分で手の凝った作り」にしてある特注品です。 バレル・タングにV字型のシンプルなリアサイトが付いています。 チェッカーリングが入ったウォルナット製グリップ/ストックは上記の小傷と補修以外は目立つ傷も殆どなく程度の良い状態です。 グリップの下方先端の鉄製グリップ・エンドには開閉式の蓋が付いており、内部に予備のパーカッション・キャップを入れる事が出来る直径約15mm、深さ約20mmのコンパートメントになっています。 一見、蓋が開くように見えないただの装飾(葉の模様)のようですが、それが蓋になってしっかりと開閉できる凝った作りです。 蓋の裏にはこの銃の金具一式の作者のイニシャルでしょうか「FL」の刻印が入っています。 全ての金具の装飾が揃っています。 ハンマーをハーフコックにして、バレル・タング上のネジとストック前部側面の楔(クサビ)を左から右に抜くことによって、銃身が簡単に外れます。 鉄製ラム・ロッドが付いています。 銃口から火門(ニップル)まで通っている事を確認済みです。 ハーフコック、フルコック共に非常に歯切れ良く掛かる作動の完全な品です。 東京店在庫品
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 昭和46年6月24日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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