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トンプソン M1928 短機関銃 (#S-55079) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4581】 |
英 名
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Thompson Model 1928 Sub Machinegun |
種 類
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短機関銃 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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857mm |
口 径
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45in. |
装 弾
数
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20/30/50/100発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【トンプソン M1928 短機関銃 について】
トンプソン短機関銃は元々サブマシンガンというジャンルが生まれる前の「個人が携行可能で機関銃のように連射できる武器」というコンセプトから開発が始まりましたが、新たなコンセプトの兵器ゆえ、当初の軍などの評価は決して芳しいものではありませんでした。
そんなトンプソン短機関銃の有効性を最初に証明したのは、軍ではなく禁酒法時代の景気の良いギャング達であり、M1921やM1927といったモデルが犯罪や抗争に使用されました。 この為、オート・オードナンス社とトンプソン短機関銃は一時期社会的イメージを落とし、この時期にオート・オードナンス社は経営の最大の危機を迎えました。
ところが皮肉にもギャングたちの使用によりトンプソンの有効性は証明され、連邦捜査局(FBI)や各地方の治安当局でも、こうした犯罪組織に対抗するべくトンプソン(M1928)が採用されました。
その後米軍でもニカラグアでの使用で実戦での実績も作り、第二次世界大戦の幕開けと共にトンプソン短機関銃は本格的に各国軍に採用されるようになります。 イギリスでは「トミーガン」の名称でコマンドの象徴と言われました。
しかしながらトンプソンM1928A1短機関銃は製造に手間のかかる設計であり、大量の需要に応える事が出来なかった為、製造原価を下げる為にギリギリまでシェープ・アップしたM1やM1A1が開発される事になります。
しかしながら元々の基本設計が量産向きとは言えず、大戦での大量の需要を満たしきれなかった為、新たに登場したM3グリースガンにその座を明け渡す事になりました。
このような歴史から、ギャング映画や戦争映画でも目にする機会の多い短機関銃であり、弊社でも人気の高い銃の1つです。
【本個体の説明】
本品はシリアル・ナンバーの初めに「S」の接頭字が付いている事から、当時ニューヨークのUticaに工場があったサベージ社で製造された個体である事が確認できます。
第二次世界大戦勃発後、ヨーロッパではトンプソン短機関銃の需要が高まり、戦間期に製造されたトンプソン短機関銃の在庫が不足した為、1940年4月以降サベージ社でもトンプソンM1928の生産が開始されました。 サベージ社で生産されたトンプソンM1928短機関銃の殆どが英国向けに輸出されましたが、一部はアメリカ国内の警察向けに販売されました。 英国向けのM1928には英国の検査官刻印が見られますが、米国警察向けのモデルにはそのような刻印は見られません。 本個体にも英国の検査官刻印が見られない事から、アメリカで警察向けモデルとして販売された個体であると考えられます。 本品のような米国警察用モデルは弊社でも無可動実銃としての入荷が殆ど無い希少品となっています。
本品は光沢のあるブルーの仕上げや通常パテント番号が打刻されている場所に「AUTO-ORDNANCE CORPORATION NEW YORK,N.Y.U.S.A.」の刻印が打たれている(パテント刻印とオート・オードナンス刻印の打刻位置がサベージ製後期型と逆になっている)事から、サベージ社製の中でも初期に生産されたM1928である事が確認出来ます。 また、本体左側面にはオート・オードナンス社検査官のGEG(Geroge E.GOll)刻印が見られます。 オート・オードナンス社の住所が「NEW YORK,N.Y.U.S.A」になっているM1928短機関銃は、製造番号が80,000番代頃までの初期生産型となっています。 また、この時期のトンプソンM1928では、本個体のように2列に別れたパテント刻印の間隔が比較的広く取られた品も見られます。
コンディションはカッツ・コンペンセイターや、コッキング・ハンドルや、バレル・フィン、角ばった部分などに仕上げが薄れている部分が見受けられ、ストレート・フォア・グリップ基部の一部とバット・プレートの大半に地金が出ているが少々気になりますが、ガン・ブルーの仕上げを全体的によく残しており、時代相応の雰囲気と実際に使用されていた銃ならではの雰囲気が感じられます。ロア・レシーバーの方がやや傷が少なくブルーが良く残っている印象です。上下レシーバーのシリアルはマッチしています。
一方ストックやグリップ、ストレート・フォア・グリップ等の木部パーツは、いずれも小傷等が見受けられ、フォア・グリップの右側面に一ヶ所少しだけ目立つ欠けがありますが、傷口は古くなっており、最近数年についてものでは無いようです。どのパーツも色合いが整っています。 ストックは取り付けた際に僅かなガタがありますが、これは新品以外のトンプソンにはよく見られるもので、気になるほどではありません。
その他、ラダー・リアサイトはライマン社製のオリジナルが付属します。
そしてこの時期のM1928の特徴の一つでもある初期型のワンピース・タイプのエジェクターが装着されております。
無可動加工の為か、セイフティは若干遊びがありますが切り替えることが出来なくなっています。 セレクターについては途中若干の引っ掛かりが有るものの、回転させる事が可能です。 ロア・レシーバーは途中でピンが干渉するため、アッパー・レシーバーから完全に抜きだすことが出来なくなっています。
ボルトは前進した状態で固定されている、オリジナルのトリガー・テンションのある旧加工品です。本来ですとボルトが閉鎖した状態ではドラム・マガジンを取り付け事が出来ませんが、本品はボルトの下面の一部を削り取ってあるため、閉鎖状態でもドラム・マガジンを取り付けることが出来ます。
弊社でもアメリカ法執行機関用のM1928を見ることは少なく、現存数も大戦使用のものに比べると圧倒的に少ない大変珍しい個体です。
大阪店在庫品。(YS,KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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バット・プレートはブルーの落ちが目立ちます。 |
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別売のドラム・マガジンの装着例です。 |
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