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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4568】 |
英 名
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Japanese Wakizashi Style Percussion Pistol |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、Curio Magazine 掲載品、Curio Magazine、ガゼット Vol.19 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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335mm |
口 径
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8mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【脇差鉄砲について】
本品は幕末頃に製作されたと考えられる、刀剣の拵えに収められた珍しい構造の単発の管打ち式鉄砲です。 本品の鞘部分は銃身長が30cm未満の物に対応した作りとなっている為、厳密には短刀鉄砲と呼ぶのが相応しい品ですが、一般的に本品のような品は脇差鉄砲と呼ばれています。
従来、本品のような脇差鉄砲は、武士が相手に鉄砲以外の武器であると誤認させ、油断に乗じて用いる隠し武器であると考えられてきました。 しかしながら、名誉を重んじる武士の社会では、隠し武器を武士が所持するという行為自体が、武士にとって最大の不名誉である卑怯者としての扱いを受け、社会的な制裁を受ける恐れがありました。
この為、本品は隠し武器として製造された品ではなく、武士が滅多に使用する事のない脇差しの代わりに予備の武器として鉄砲を携帯する為、脇差しと同様の形状に拵えた鞘に鉄砲を収めた物であると考えられています。 また、旅行時の護身用として、脇差程度であれば携行が認められていた町人の道中差しとして製作された可能性も考えられます。
現行の銃刀法では、「杖その他の銃砲又は刀剣類以外の物と誤認させるような方法で変装された銃砲又は刀剣類」の所持が禁じられていますが、本品は元来刀剣類である脇差の拵えに収められた銃砲である為、合法的に所持する事が可能となっています。
一般的にこれらの脇差鉄砲には雷粒と遊離撃針を用いる単純な緩圧式と呼ばれる撃発機構の物が多く見られますが、本品は板バネと逆鉤を組み合わせた管打ち式となっており、やや高度な作りとなっています。 また、茎 (なかご) は刀剣と同様の作りとなっており、目釘穴まで設けられています。
当時どのような人々によって使用されたのか、想像が膨らむ逸品です。
【本個体の説明】
本品の鞘部分は黒漆に細かな螺鈿が散りばめた後、研ぎあげて仕上げられた豪華な作りとなっています。 柄についても黒漆仕上げとなっていますが、こちらには螺鈿細工は施されていません。 鞘の内部には全長約22cmの鉄製棒状のさく杖が収められています。 さく杖収納部分の最奥部には撥条 (ゼンマイ) が仕込まれており、さく杖を収納する際に鞘に余分な負荷が掛からないよう、細かな配慮がなされています。
縁金、柄頭及び鯉口は梨地仕上げの銀と思われる金属製となっており、細かな点状の表面加工が施されています。 鍔は鉄無地の短刀鍔です。 これらの金属部品も経年による変色が良い時代感を醸し出しています。
銃身は八角形のオクタゴン・バレルとなっており、鉄部は若干の時代錆や表面錆、朽ち込み痕が見受けられますが、大きな破損や等はなく、年代を考えると良好な状態といえます。 鉄地も良く、焼入れが入っている非常に剛性の高い品です。 銃身内はライフリングのないスムース・ボアで最後まで抜けており、こちらも大きな錆や凹凸等はなく良好な状態が保たれています。 カラクリは、銃身後端から柄にかけて伸びる厚さ約3mmの板状の部分に螺子によって固定されており、独特の構造となっています。
作動は良好で、ハンマーを手動で起こす事により、折り畳まれていたトリガーが連動して射撃位置まで持ち上がりロックされます。 この状態でトリガーを引くことにより、ハンマーの作動が確認出来ます。 雷管を叩くに十分に強力です。 パーカッション・ニップルには現状目立った欠け等は見受けられません。 銃身内は銃口から銃身後部まで抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。
黒漆仕上げの鞘は、全体的に僅かな塗装の擦れ等が見受けられ、先端側面付近に一部塗装が剥離している箇所がございますが、製造年代を考慮すると比較的良好な状態と言えます。 柄についても同様に、僅かな打ち傷は見受けられるものの、良好な状態が保たれています。
総じて作りの良い上品な品と言えるでしょう。(MM)(KK)
【その他の情報】
昭和56年6月11日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証が付いた可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上ご購入いただけますようお願いいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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