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ヴェルンドル M1877 狩猟用騎兵銃 (セット・トリガー付、無可動古式銃、#3215H)*  
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価格(税込)
 \330,000
商品番号
 【4562】
英  名
 Werndl M1877 Custom Hunting Carbine with Double Set Trigger
種  類
 古式銃(無可動) 、単発、一品物、ガゼット Vol. 15、東京店在庫品
国  名
 オーストリア
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 955mm
口  径
 8mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【ヴェルンドル M1877 騎兵銃について】
前装式のローレンツ小銃から、それを後装式に改造したヴェルツェル(Wanzl)小銃の後にオーストリア軍に正式採用された主力小銃です。 当時の後装式は薬室部分が前または側面に開く構造でした。 しかしヴェルンドル小銃の特徴であるドラム式ブリーチはシンプルかつ堅牢であり、腔圧によってブリーチが吹き飛ぶ心配もない優れた構造でした。 またドラム式ブリーチを回転させて開く際にエキストラクターが、これも非常にシンプルな構造によって連動し自動的に排莢する事が可能でした。 撃発機構は当時の一般的なバックロックのサイドロックシステムを用いていました。
M1867、M1867/77、M1873、M1873/77、M1877の基本的な歩兵銃モデルに加え全長が異なるバリエーションがあります。 銃身が僅かに短くトリガー・ガードに指掛けが付いた猟兵銃、乗馬部隊用に短い銃身を備えた騎兵銃などがその代表的なものです。 本品は1867年オーストリア軍に採用された最初の制式モデルです。 それ以降改良が繰り返されM1877を最後にKropatschek M1881小銃を経てマンリッカー M1895小銃へとオーストリア軍の正式小銃が引き継がれました。 もう数年ヴェルンドル M1867 歩兵銃の登場が早かったら1866年の普墺戦争(プロイセン=オーストリア戦争)でプロイセン軍に惨敗する事はなかったと言われるほど優れた小銃でした。

ステアー生まれのヨーゼフ・ヴェルンドル(Josef Werndl,1831–1889) とカレル・ホーラブ(Karel Holub,1830–1903) の共同設計でしたが、後にヴェルンドルが全ての権利を買取って、ヴェルンドルが経営するステアー社" Osterreichische Waffenfabriksgesellschaft " (OWG、オーストリアン武器製造会社)で独占的に製造し後のステアー・マンリヒャー社をオーストリア最大の銃器メーカーにしました。 元々ステアーの街はオーストリアのErzberg炭鉱から伸びる「鉄の道」に位置し兵器の生産が盛んな地域でした。 そこで鍛冶屋をしていたヨーゼフの父のレオパルド・ヴェルンドル(Leopold Werndl,1797-1855年)が1821年より銃の部品を作り始めました。 父の他界後に25歳のジョゼフが家督を継ぎ、1867年のヴェルンドル小銃の開発で事業を広げた後にヨーロッパで最も大きな銃器製造会社と言われるまでに発展しました。 約50万丁とも言われるオーストリア帝国主力小銃を独占的製造の利権がこの一丁のシンプルなドラム式ブリーチの発明によって得られた事は非常に興味深い事です。

本品は1877年にオーストリア軍制式小銃となったM1877の騎兵銃モデルをベースにセット・トリガーを追加し狩猟用に改造された品です。ストックも高級な素材を使ったピストル・グリップ&ハーフ・ストックとなっています。 リア・サイトも精密射撃に向いた微調整が出来るものです。 オーストリアでは同じステアー製のライフルでもマンリッヒャー ライフルを狩猟用に改造された品は時々見かけますが、ヴェルンドルをカスタマイズした品は弊社でもこの一丁しか見た事がありません。
M1877は1877年から1885年の間に約20万丁が生産されました。 M1873はM1867の改良型で外見上の違いはドラム式ブリーチを回転させて薬室を開くためのノブの形状が変わり、より使用し易くなっています。 レシーバー右側面が下方に広くなっている点の方が見分けがつき易くなっています。 また構造的にもM1867ではサイド・ロック方式でハンマーがサイド・プレートの外側に付いていたのが内部に収まっています。 それによって内部構造も近代的になっています。 口径は11mmでリムドの11x42mm センター・ファイア弾を使用します。 1877年に多くがリムドの11x58mm弾を使用出来るように改造されM1873/77となりました。 そしてM1877は当初から11x58mm弾用として生産された最終型です。 本品は更に8mm マンリッヒャー弾にリチャンバー/リバレルされています。

【本個体の説明】
20世紀に入ってからカスタマイズされたと思われる非常に繊細な作りになっています。 前述したように機関部の構造はそのままですが、ストック、セット・トリガー、前後サイトを新しく精密射撃用に改造してあり、その仕上げの良さと程度の良さは弊社の折り紙付です。 リバレルされた銃身のブルーイングがほぼ完全に残っています。 木部のごく僅かな当たり傷と銃身下部の一部変色を除けば極美品です。 ピストル・グリップ部分には緻密なチェッカーリングが入っています。 約140年前の古式銃とは思えない素晴らしい状態です。 セット・トリガーの機能とトリガー・テンションがありますが、ハンマーとは連動していません。 ハンマーにはスプリング・テンションはありませんが前後に動きます。 国内では登録証交付の対象外となるため無可動実銃とでしか所持はできませんが、無可動であるが故にお値打ち価格になっています。 19世紀のオーストリア軍を語る上で欠かせないモデルで、ヴェルンドルのバリエーションとして貴重な一挺です。

【その他の情報】

無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

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