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ルフォーショー・フランコット 6連発 リボルバー 短銃身モデル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#7228、ダミー薬莢付) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4539】 |
英 名
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Lefaucheux-Francotte 6 shot Pinfire Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 14 |
国 名
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ベルギー / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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210mm |
口 径
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9mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ルフォーショー・フランコット 6連発 リボルバー 短銃身モデルについて】 j
ルフォーショー(ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーはフランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーです。
ルフォーショー・リボルバーは、主にフランスやベルギーで1850-70年代に多種多数製造されました。 また、ドイツや英国でも極少数が製造され、1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。
ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションが作られ、長さが3cmほどのラウンド・バレルから18cm以上もあるオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に見事な彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。
当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
ルフォーショー・リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。
ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション(菅打ち式)に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかし現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用する為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本品はベルギーのリェージュ(Liege)で1810年にRue Mont Saint Martin 61, Liegeで創業した有名なオーガスト・フランコット社(August Francotte社)製です。 フランコット社はルフォーショーのピンファイアに改良を加えルフォーショー・フランコット (Lefaucheux-Francotte)として売り出しました。 フランコット社はスウェーデン軍用の11mm口径 M1871 騎兵拳銃、デンマーク軍用の10mm口径 M1882 騎兵拳銃も製造しました。 フランコット社は1850年頃から第一次大戦前まで非常に手広くビジネスをしていました。 小売業にも力を入れており1890年頃までに150種類以上のリボルバーを販売していました。フランコット社が小売りをした銃には「王冠にAF」のプルーフ刻印を打ってあり、いくつかのベルギー製ルフォーショー・リボルバーに、その刻印が見られます。
本品は口径が9mmの中型6連発です。 銃身長が91mmの短銃身モデルで、シリンダーやフレーム、トリガー・ガードには植物を描いた彫刻が施されています。 時代的には1850年後半から1860年初頭の製造と思われますが、1865年にフランコットがパテントを取ったセーフティが追加されています。 グリップ形状はルフォーショー・フランコットで一般的なサード・タイプと呼ばれる精巧な物で、掌にフィットし易いようにグリップ上部に突起が追加されています。
シリアル・ナンバー No.7228がフレーム左側面に入っています。 また、銃身上面中央には非常に薄くなっているものの「A. FRANCOTTE A LIEGE」の刻印が確認出来る他、銃身の薬室左側面にフランス語でE.LEFAUCHEUX, INVR BREVETE(=Lefaucheux Patent=ルフォーショー・パテント)とルフォーショーの正式ライセンス生産品である事を表す刻印が打たれています。 さらに、フレーム右側面やシリンダー表面には王冠に「AF」のイニシャルが入ったフランコット社(AF=A. Francott)のプルーフ刻印が入っています。 また、ヨークに相当する部分の左側面には「入間縣」の刻印が入っている他、シリンダーの周囲には「五千百二十番」と読み取れる漢数字の刻印が打刻されています。 「入間縣」とは1871年(明治4年)の廃藩置県によって生まれた武蔵国北部の県です。 現在の埼玉県の大半、東京都多摩地方の一部にあたります。
右側面の装弾孔にはピースメーカーような蓋(Loading Gate)が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。 エジェクション・ロッド基部は固定式で、ロッドを固定する(不用意にシリンダーに入らないようにする)バネも正常な働きをしています。 フロント・サイト及びリア・サイトはアリ溝によってそれぞれ銃身先端付近及び薬室上部に取り付けられています。
表面仕上げの多くに経年の時代感が有り、シリンダーやハンマー、銃身先端等の一部に朽ち込み痕が見受けられます。 シリンダーの気になる朽ち込み錆は一ヶ所に集中していますので、その部分を回転させてフレームの上(シリンダー位置は下)にセットすれば外見からは殆ど判りません。 銃そのものはしっかりとしており、ガタツキの無いキッチリとした造りとなっています。 総じて歴史を感じさせる古式銃独特の味わいになっています。 木製グリップも同様に良い時代感が出ており、グリップ右側面上部にごく僅かな欠けが見られる他、グリップ左側面の取り付け金具周辺に僅かなひび割れが見受けられるものの、目立った破損等は見受けられずしっかりとした状態が保たれています。
作動はハーフ・コック及びフル・コック位置ともにハンマーがしっかりとコックされ、フル・コック状態からトリガーを引く事により、シリンダーが僅かに回転してピンの位置が撃発位置へと微調整された後でハンマーが落ちる精巧な作動を確認する事が出来ます。 これは携帯時にシリンダーから出た薬莢のピン(撃発ピン)を避けてハンマーをセットすることによって暴発を防ぐことが出来る特殊な構造になっています。 また、ハンマーが落ちた状態からトリガーを引く事により、しっかりとしたダブル・アクションの作動も確認する事が出来ます。 しかし古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 銃身内はライフリングが深く刻まれており最後まで(全て)抜けています。 また銃把下部には二十六年式拳銃と同じような落下/紛失防止のランヤード(吊り紐)を取り付けるリングが付いています。 9mm 口径の短銃身モデルは珍しく、弊社でもこのようなミディアム・サイズのピン打式リボルバーは始めての入荷です。 フランコット・パテントのセーフティに加えハンマーを薬莢のピンを避けてセットする二重の安全構造を持った特殊な品で、当時の護身用としては非常に実用的だったと思います。 バリエーションの一つとして大変興味深い稀少品です。
9mm口径ダミー薬莢付(新しく作られた真鍮製のケース下方側面にピンを装着しただけの品で、雷管薬や装薬は入っていない安全なダミー品です。 弾頭も付属していません。) 東京店在庫品。(KK)(MM)
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成28年6月17日に東京都教育委員会で交付されたばかりの銃砲刀剣類登録証付きです。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像はこちら |
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