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価格(税込)
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商品番号
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【4512】 |
英 名
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Type 2 Paratrooper Rifle |
種 類
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ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2016年 秋 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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mm |
口 径
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7.7mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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非公開 |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【二式小銃について】
二式小銃は通称「テラ銃」(テ=挺身)(ラ=落下傘の意味)と呼ばれる九九式短小銃を元に空挺部隊(挺身部隊、落下傘部隊)用に開発された特殊な小銃です。 銃本体を二分割出来るタイプとして、世界で唯一量産に成功しました。 原型の九九式短小銃にも劣らない性能で高い評価を受けています。
ドイツ空軍降下猟兵用に開発された小型になる小銃二種類の内、Kar.98k小銃を前後に分割にできる(テイク・ダウン式)試作品を元に国産化したのが二式小銃の原型となった試製百式小銃です。 もう一つはKar.98k小銃より短いGew.33/40小銃のストックに蝶番を付けて折り畳み式(フォールディング式)にしたものです。 後者も日本で試作品として三八式騎兵銃を改造した試製一式小銃を開発しましたが量産はされませんでした。
試製百式小銃の結合部分をより簡素化し、四四式騎兵銃の折りたたみ銃剣を付けた品は米国では通称「試製九九式テラ銃」と呼ばれ、これを更に実用的にしたのが二式小銃です。 空挺部隊用に開発された分割可能な小銃で、量産されたのは世界的に見ても二式小銃だけです。 空挺部隊用に開発された小銃ではドイツ空軍のFG42自動小銃などがありますが、これは小型に分解は可能であっても、二式小銃のようなワンタッチでの分離はできません。
二式小銃は九九式短小銃を元に簡単に分離/結合が出来るようになっているので、外見は結合部以外全く同じです。 バット・ストックのスリング・スイベルの上部に太い溝があるのが唯一の違いです。 九九式短小銃初期型がベースで対空表尺は標準装備されていますが、一脚が付属している個体はありません。 結合部分は薬質の上に削り出しの頑丈なスリーブが付いており、レシーバー径より一段高くなっています。 この部分に菊花御紋章と二式の刻印が打ってあります。 前後を留めるのは一本のボルト型の楔(クサビ)で、結合部右側面から抜き差しする構造で、楔は紛失防止のために完全に抜け落ちません。 楔の頭部分の根元にネジ山が切ってあります。 その楔の頭部分に半月状のリングが付いており、これをつまんで一回転半から二回転強させて右側に楔を抜きます。 本体の前後はこの楔だけで固定されおり、楔を抜くだけで前部を前に抜いて分離させます。
二式小銃は三十年式銃剣を短くした二式銃剣を使用します。(注) 三十年式銃剣と二式銃剣は完全に互換性があり刃渡りが短いだけで二式銃剣を三八式歩兵銃に付ける事も、三十年式銃剣を二式小銃に取り付ける事も可能でした。
二式小銃は皇紀2602年(昭和17年)に制式となり、部隊配備が始まったのは同年末頃で昭和17年(1942年) 2年14日に開始されたパレンバン空挺作戦には間に合いませんでした。 パレンバン空挺作戦の教訓から落下傘兵が身に着けて降下できる携帯型小銃の配備が急務となり、昭和18年には二式小銃は部隊配備され訓練等で使用されました。 その後、空挺作戦の機会が恵まれず陸軍高千穂空挺隊による昭和19年12月6日のレイテ島降下作戦で落下傘兵が二式小銃を使用した最初で最後の作戦であったと言われています。 陸軍挺進第一連隊の義烈空挺隊の一部も二式小銃を装備していたと思われますが、空挺作戦ではなかったので公式記録では二式小銃はありませんでした。
生産数は1942年から1944年の間に名古屋造兵廠で作られた約19,000挺だけです。 特殊用途として作られただけあって末期生産品の1944年製でも他の兵器のような簡略化はされませんでした。
【本個体の説明】
本品は名古屋造兵廠製で「二式」の刻印と菊花御紋章もはっきりと残っています。 残念な事に御紋章には鋭利な刃物で切り付けたような二重線が入っています。 これは日本軍が武装解除の際に御紋章が付いたままで敵軍に渡せないのでとっさに銃剣等で御紋章に付けたものと思われます。 しかし御紋章ははっきりと残っているので、これも歴史の一部と考えれば傷(欠点)にはなりません。 レシーバー左側面に名古屋造兵廠の刻印とシリアル No. が入っています。 トリガー・ガード前部の木部の小さな欠け、バット・ストックの小さな当り傷、バット・プレートの錆、フロント・バンドにブルーの仕上げ落ちがありますが極美品と言えます。 分解しなければ判りませんがハンドガードのセンター・バンドからフロント・バンドまで縦に長く細いヒビが入っています。 銃本体にハンドガードが付いている状態ですと殆ど判りません。
二式小銃だけに打たれている三桁のシリアル番号(管理番号?)は「784」で前部結合金具、後部結合金具、レシーバー、ボルト型の楔に打ってあり全てマッチしています。 フロント・バンドのシリアル No.はレシーバーと一致しています。
全長が54.2cmのオリジナルの二式小銃専用さく杖が付属しています。 トリガー・テンション、弾倉のスプリング、フォロワーもあります。 ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい
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