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エンフィールド P1842 海軍用 短小銃 (無可動古式銃、#無) |
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価格(税込)
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\330,000 |
商品番号
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【4402】 |
英 名
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English Pattern 1842 Short Sea Service Musket |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、一品物、無可動実銃買取品 2016年 冬 、ガゼット Vol. 15、ガゼット Vol.18、東京店在庫品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,080mm |
口 径
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20mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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限定1品 |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【エンフィールド Pattern 1842 海軍用管打式短小銃について】
通称タワー・ライフルとも呼ばれるエンフィールド型のサイド・ロックを持つ滑腔銃身 (ライフリングがない銃身) の前装管打式小銃のバリエーションの一つです。 1839年にフリント・ロックからパーカッション・ロックに改造したのがPattern 1839でサイド・プレートにフリント・ロックの名残がありました。 Pattern 1842は1842年に制式小銃になった英軍初の当初から前装管打モデルとして製造された銃でした。 滑腔銃身であったため、その後多くの品が施条(ライフリングがある銃)銃身に交換されました。 ライフリングが銃身内に入っただけなので外見は同じですが施条銃身に交換された銃は射程が伸びた事によって調整可能なラダー・リア・サイトが付いているのが特徴です。 ただし滑腔銃身のままのPattern 1842の中にはラダー・サイトを取り付けた個体もあるので、その場合は銃身内を見なければ改造型かどうかの区別がつきません。 1851年には.702in.のミニエー弾を使用するPattern 1851が採用され歩兵銃の場合は有効射程が300ヤード (約275m)、最大射程1,000ヤード (約900m) と桁外れに射程が伸びましたが、同じようなストックを使用したので外見上はPattern 1839と差はあまりありませんでした。 二年後には前装管打式施条銃のほぼ完成形ともなる英国でミニエー弾に改良を加えた.577in.のPattern 1853になると銃身はより近代的な3個のバンドで留められた日本でもお馴染みの形になります。 そして1856年には更に銃身を6インチ短くしたPattern 1856(通称2バンド)が後装式のスナイドル銃に変わる1866年まで本銃と同じサイド・ロックの小銃が英国陸軍で使われました。 その後のスナイドル銃も同じサイド・ロックが使用出来たので、実際は1871年にマルティニ・ヘンリー小銃が採用されるまで使われました。 当時 Pattern 1842は最新のパーカッション・ロックを使用可能だったにも拘らず、すぐに旧式化してしまいましたが、1838年にPattern 1842でも使用出来るPattern 1839用の銃身が30,000挺分注文されていたので、新しいサイド・プレートを付けて滑腔銃身のまま生産が続けられました。 主に最新式の陸上装備を必要としない海軍用として使用されました。 Pattern 1842が海軍用小銃 (Sea Service Model) として長らく使用されたのは 銃身下の銃口の近くに独特のレバー式着剣装置が付いているのが理由です。 このレバー式着剣装置は古いタイプのソケット型銃剣を取り付けるもので、海軍兵士が前世紀から使用した海賊の刀のような形状の銃剣もこのレバー式着剣装置でしか取り付けはできませんでした。 1853年から始まったクリミア戦争 (1853-56年) では小銃が不足したことから陸軍部隊でもミニエー弾を装備したのは3個師団のみで残りの多くの歩兵はPattern 1842などの滑腔銃身小銃を使用されました。 本品は1856年製のエンフィールド型サイド・ロックが付いたPattern 1842としては最も最後に作られた品です。 エンフィールド ライフルは銃身長が短い2バンド (Pattern 1856) と長い3バンド (Pattern 1853)、そしてカービンモデルなど多くのバリエーションが製造されました。 本品は2バンドとカービンモデルの中間サイズの海軍用ショート・マスケットと呼ばれる品で、この18世紀の名残を残すストックには銃身長に拘らず銃身を留めるバンドは付きませんでした。 フリント・ロック時代と同じようなストック側面からピン (目釘) で銃身を留める方法です。 射程の短い滑腔銃身なのでリアサイトはなく、散弾銃の様にフロント・サイトと銃身上の線でエイミングをしました。 エンフィールド型のサイド・ロックの前装管打式小銃のバリエーションを集める上で最初にくるモデルで現在ではその中で最も入手が難しい品です。
【本個体の説明】
ライフリングがない滑腔銃身にはブルー仕上げが多く残っており、通説通りの1838年に大量発注された未使用の銃身を使用した品と思われます。 機関部側面 (サイド・プレート部分) に「TOWER」の軍用刻印、そして1856年の製造年号が入っています。 「TOWER」軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です (a military arm of Ordnance Dept quality made for the War Department)。 同じエンフィールド型ロックでも「TOWER」の刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 またハンマーの後ろ部分には王冠「V.R」の刻印が入っています。 通常は王冠刻印のみの品は当初からの輸出用と言われています。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っているので、本品は英軍用である事が証明されています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員の会社で製造された品です。 反対にLondonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
サイド・プレートのブルー仕上げは多少落ちており部分的に時代錆がでていますが、その他の部分の状態がよいので全体的には美しい状態です。 木部も200年近く前に製造された事を考えると艶のある程度の良いものです。 しかし経年の小傷はございます。 前後のスリング・スイベルは付属していません。 真鍮製部品にはとても良い時代色が付いています。 さく杖は付属していません。 オリジナルの滑腔銃身のPattern 1842は海外でも珍しく、特に海軍用短小銃は国内にはこの一挺しかないと思われます。 (MM)
【その他の情報】
文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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