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スペンサー M1865 ライフル (無可動古式銃、陸軍用、#91564)  
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価格(税込)
 \990,000
商品番号
 【4308】
英  名
 Spencer M1865 Rifle、Army Model
種  類
 古式銃(無可動) 、レバー・アクション、一品物、無可動実銃買取品 2015年 冬、ガゼット Vol. 15、東京店在庫品
国  名
 アメリカ合衆国
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 1,195mm
口  径
 .56in.-56in.
装 弾 数
 7発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【スペンサー M1865 ライフル について】
スペンサー連発銃(Spencer repeating rifle)はクリストファー・スペンサー(Christopher Miner Spencer、1833年6月20日-1922年1月14日)が開発した後装内火式の7連発レバー・アクション ライフルで1860年から1869年の間に生産されました。 レバーを下方に引くことによってブリーチが下がりバット・ストック内の管状弾倉(Tube Magazine)から弾丸を薬質に送り込むと同時に空薬莢を上部から排莢します。 当時スペンサー ライフルに対抗できる連発銃はヘンリー ライフルのみでしたが、ヘンリー弾は.44RFという拳銃弾程度の威力しかなく、軍用としてのストッピング・パワーではスペンサーがヘンリーに勝っていました。 しかしながら13連発という装弾数と同じレバー操作ながら、ハンマーも同時に起すことのできるヘンリー ライフルの方に軍配があがりました。 スペンサーはレバー操作とは別にハンマーを親指で起す必要がありました。
  スペンサーの最初のモデルはM1860で南北戦争(1861年-1865年)において主に北軍によって使用されました。 M1860ライフルはカービンに先駆けて1862年のSharpsburgの戦いで始めて支給されました。 有名な1863 年のゲティスバーグの戦い(Battle of Gettysburg)ではカスター将軍(当時北軍騎兵旅団司令官)の配下のミシガン第5騎兵連隊の2個部隊もカービン(騎兵銃)ではなくライフル(歩兵銃)を使用し南軍を撃退しました。 M1860カービンは22インチ・バレルで、ライフルは30インチでした。
  弾薬は.52口径のスペンサー ライフル & カービン用に1860年に開発された.56-56in. Spencerでした。一般的にはスペンサー専用のイメージがありますバラード カービン(Ballard Carbine)とジョスリン カービン(Joslyn Carbine)も同じ弾薬を使用しました。 この当時の弾薬表示方法が現在とは異なり.56-56in. とは前の数は薬莢後部(リムの直前部分)直径値である.56インチ(14.2 mm)、後の数は薬莢前部直径値である.56インチ(14.2 mm)でした。 弾丸直径は.52インチの.52口径で、薬莢の長さは.875インチ(22.2 mm)でした。 後に50口径の.56-52in.または .56-50in. (この二つの弾薬は互換性あり)に変更されました。上記の弾薬表示から.56-52in.と.56-50in.は薬莢前部と後部の径が異なるテーパーのある薬莢を使用しました。 この三種のスペンサー弾は南北戦争の主要小銃であった.58in施条前装小銃(rifled musket)とほぼ同じ威力がありましたが、1866年に米軍標準軍用小銃弾となったスプリングフィールド トラップ・ドア ライフル用の.50-70 Government弾(Springfield M1866用)やその後の.45-70 Government弾(Springfield M1873用)に比べ威力が少なかったのが、南北戦争後スペンサーライフルが軍用として使用されなかった原因でした。 反対にスペンサーとよく比較されるシャープスが単発ながら口径を変更しつつも米軍用として残ったのは強力な弾薬を使用できるように改造できたからだと言われています。 
南北戦争中だけでも10万丁以上のスペンサー銃が製造され、戦後も生産が続けられましたが合衆国政府からの注文が途絶えた上に戦後の余剰火器が民間に溢れたため1868年にスペンサー社(Spencer Repeating Rifle Company)は倒産しました。 1889年にはスペンサー社の資産はウィンチェスター社のオリバー・ウィンチェスター(Oliver Fisher Winchester、サムエル・ウィンチェスターの息子)に20万ドルで売却されました。 戦後多くのスペンサー小銃は退役軍人に払い下げられ米国西部で使用され、1920年頃までスペンサー弾は製造が続けられました。 また合衆国政府造兵廠が戦後保管したスペンサー銃の多くは1870年に勃発した普仏戦争(プロシアーフランス戦争)や南米のパラグアイとアルゼンチン・ブラジル・ウルグアイの三国同盟軍との間で行なわれた南米史上最も大きな三国同盟戦争(1864年-1870年)時にブラジルに輸出され、日本でも戊申戦争(1868年-69年)において使用されました。 日本はフランス、ブラジルに次いで大量にスペンサー銃を使用した国です。(日本におけるスペンサー銃は下記を参考)
スペンサー弾が軍用として威力が弱かったのが戦後軍用銃として採用されなかった大きな要因ですが、他に当時の標準的な前装銃と比べ10倍近い発射速度が「兵による弾薬の無駄使い」や弾薬の補給の問題が軍首脳部において問題視されたのが原因とも言われています。 南北戦争開戦時にはすでにスペンサー銃は開発されていましたが、新型弾を大量に消費する新参であるスペンサー社の小銃を採用することは、当時の合衆国陸軍首脳部には抵抗がありました。 ヘンリー ライフルやウィンチェスター社のイエローボーイが軍用として採用されなかったのも弾薬の威力を含め同じ理由と言われています。 1863年当時30歳であったクリストファー・スペンサーがエイブラハム・リンカーン大統領に直談判を行い、大統領を始め陸軍省長官たちの前で試射会をしてリンカーン大統領からの直々の採用命令を得るという荒業を行いました。 リンカーン大統領亡き後(1865年暗殺)の南北戦争後の制式軍用銃の採用には多くの軍関係者とコネクションを持つスプリングフィールド国営造兵廠製のトラップ・ドア小銃が採用されたのは自然の成り行きだったでしょう。 スペンサー銃は南北戦争中にバーンサイト社が3条ライフリング(スペンサー社製は6条ライフリング)のM1863モデルをライセンス生産しており、1869年にスペンサー社の資産を引き継いだウィンチェスター社でも生産が行われたと言われています。 クリストファー・スペンサーは元々はコルト社の社員でそこで銃器の設計技術を学び、26歳の若さでスペンサー連発機構のパテントを取得しています。

本品は1865年にモデル・チェンジされた品です。 銃身後部上方にモデル名を意味する「1865」の刻印が打たれています。  Burnside社製のカービンをスプリングフィールド造兵廠でライフルに改造したモデルはハンドガードを留めるバンドが2個になっています。 Spencer社製のオリジナルのライフル・モデルはバンドが3個があり、本品もその3個のモデルです。また3 バンド・モデルの中にも着剣装置の有無で海軍用と陸軍用に分かれます。 海軍用は銃身の下(フロント・サイトの反対側)に着剣装置が付いてヤダカン式銃剣を装着するようになっています。 陸軍用は南北戦争当時の主力小銃のM1855やM1861と共用のスパイク銃剣を装着するため追加の着剣装置の必要はありませんでした。 本品はその銃身下着剣装置のない陸軍用です。(MM)

日本には幕末に佐賀藩によって約8,000挺が輸入されて戊辰戦争 (慶応4年/明治元年[1868年]〜明治2年[1869年]) 等で使用されました。 大河ドラマ【八重の桜】では主人公の「新島八重 (新島襄の妻)」がスペンサー連発銃を使用して会津若松城 (鶴ヶ城) 籠城戦で奮戦する場面が多くあります。 実際は会津藩にはスペンサーはその一挺しかなく、攻撃をした新政府軍に多くのスペンサーが支給されていました。 当時日本国内でもスペンサーは最新兵器で「元込め7連発」と呼ばれて恐れられました。

【本個体の説明】
本品は米国陸軍で使用されたオリジナルのスペンサー M1865 ライフルです。 陸軍用と呼ばれるように、ライフル・モデルでも着剣装置の出っ張りはありません。 本体(レシーバー)上部にはっきりとSENCER REPEATING(一行目) RIFLE CO. BOSTON MASS.(二行目) PATD MARCH 6, 1860(三行目)のメーカー刻印とパテント刻印が三行に刻まれています。 銃身後部上方(薬室上方)にモデル名のM1865を意味する「1865」の刻印が打たれています。 シリアル No.を含む全ての刻印は完全にハッキリと判読できるのは、刻印が比較的浅く打たれているスペンサーと考えればかなりのプラス条件になります。 銃身、機関部、サイドロックを始めとする全ての金属部のブルー仕上げはほぼ落ちて古式銃らしい表面的な時代黒錆が全体的に出ています(特に銃身は黒錆が多く黒々(茶々)としています。 時代が経たないと付かない古式銃のage patinaと呼ばれる黒錆は落とさずに、この状態で保存される事をお勧めします。 バットストック内に収納されている独特のチューブ・マガジンも使用感はありますが、完全品で作動も良好です。 木部はハンドガードとバットストック共に良いオリジナルの仕上げが残った非常に美しい状態です。 バット・ストックもハンドガードと色合いの合った美しい程度です。 バット・ストックとハンドガードには目立たない小傷はありますが約150年程前の品としては許容範囲で殆ど気にならない程度です。 前後に起倒式のラダー・サイトの作動も完全品です。 レバーを下げるとブリーチブロックは下方に下がり、薬室の溶接が確認出来ます。 リム・ファイアの撃針は取り外されていますが、スペンサー独特の構造が無可動実銃でも味わえます。 トリガーのテンションはありません。 ハンマーのスプリングは入っていませんが、前後(コック&リリース)に動きます。 スペンサー・ライフルは登録証付きの古式銃になると本品の3倍の価格になりますので、無可動実銃である本品はバリエーションを集めやすい価格帯になっています。 (MM)

【その他の情報】

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