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【TK栄追】スイス M1842/59/67 後装式歩兵銃 (無可動古式銃、#5289) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4304】 |
英 名
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Swiss M1842/59/67 Milbank-Amsler Conversion Infantry Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、一品物、無可動実銃買取品 2015年 冬、ガゼット Vol. 16、長野倉庫在庫品 |
国 名
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スイス / ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,470mm |
口 径
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18mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【M1842/59/67 後装式歩兵銃について】
スイス陸軍で1842年に制式になった固定照門(リアサイト)が付いた前装施条式のM1842歩兵銃をLeiervisierと呼ばれる起倒式の可変照門に改良した品がM1842/59となり、更に1867年にミルバンク・アムスラー・コンバージョン(Milbank-Amsler Conversion)システムを用いた後装単発縁打式に改良されました。改良後の名称はInfanteriegewehr Eidgenossisches Modell 1842, abgeandert 1859/67, grosskalibrig (スイス連邦モデル1842/59/67大口径歩兵銃)となっています。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンとはアメリカ人のIsaac Milbankが発明したシステムをスイス人のRudolf Amslerが完成させたスイス軍独自のコンバージョン・システムです。 同時期の多くの後装式と同じようにブリーチが前部を軸にして パドルを押しながら後部から上に持ち上げる方式です。 この丸みを帯びた平らなパドル・レバーの形状がビーバーの尾っぽに似ている事から「beaver tail」と呼ばれました。 ブリーチ・ブロックが他の後装式とは異なり、角張った形状がミルバンク・アムスラー・コンバージョンの特徴です。1867年に多くのスイス軍用前装式単発小銃はミルバンク・アムスラー・コンバージョンの後装式に改造されていますので、単にミルバンク・アムスラー後装式小銃と呼ばれる事もありますが、基となった小銃のモデルが判らなければ、外見上に大きな違いがあります。 多くのエンフィールド型小銃がスナイドル(スナイダー)システムの後装式小銃に改造された後、一まとめにされてスナイドル銃と呼ばれたのと同じですが、スイス軍の場合は基の銃の形状がかなり異なりますので、モデル名の最初の年号が重要になります。また基になった小銃は当時のスイスは州(Canton=カントン)単位で小銃を調達しており、その多くがベルギー製になっています。 ただしミルバンク・アムスラー・コンバージョンはスイス国内で行われたので、SIG社などのメーカー名も入っています。
ミルバンク・アムスラー・コンバージョンへ改造された銃はM1817/42/59、M1842/59、M1851 狙撃銃(スコープが付いたSniper 用ではなく、セット・トリガーが付いたStutzer [Sharpshooter]用)、M1856猟兵銃、M1856/59猟兵銃、M1863、M1864狙撃銃(Sharpshooter Rifle)などがあります。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンであるのは同じですが外見は全く異なります。 これらはスイス軍がその後ベテェーリ→シュミット・ルビンとボルト・アクション・ライフルに変換されるまでの過程に於いてとても重要な位置を占める小銃です。 スイス軍用小銃の歴史を語る上で欠かせない一挺です。
国内で唯一人19世紀のスイス軍用小銃のバリエーションを全てお持ちのコレクターがおられ、本品はそのコレクションの一挺です。
本モデル以外にスイス M1842 歩兵銃の在庫がございます。 詳しくはこちら
【本個体の説明】
本銃はM1863 歩兵銃の時から白磨き仕上げになっており、現在も当時と同じような状態 (当然150年以上昔の銃ですので磨き続けられてはいます) です。 本品のサイド・ロックには「BEURET FRERES LIEGE」の刻印及び王冠の下にBFの文字が入った同メーカーの刻印が入っています。 また、同様の王冠刻印がロア・タングやトリガー・ガード、サイド・プレートに見られます。 銃身上面にはシリアルNo.5289が入っており、これはブリーチ・ブロック、エキストラクター、銃床部分でマッチしています。 ブリーチ・ブロック上面にはやや判読し辛いものの「GEB. SULZER」の刻印が入っています。 また、バット・ストック下面には「ST. GALLEN.」の名前が入っています。
本品の金属部は全体に白磨き仕上げとなっており、一部にやや時代錆や若干の朽ち込み痕は見受けられるものの、大きな破損や欠損等は見受けられず、比較的良好な状態が保たれています。 木部についても同様に、全体にやや打ち傷は見受けられるものの、大きな割れ等は見受けられず、大部分に艶のある仕上げが大部分に残った比較的良好な状態が保たれています。 傷み易いバット・プレートについてもやや小傷や時代錆が表れているものの、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けについてもガタつきもなくしっかりとしています。 前後のスリング・スイベルについても変形や固着等は見受けられず、動きもスムーズです。 リア・サイトの調整についてもスムーズに行う事が可能です。 オリジナルのさく杖が付属致します。
後装縁打式でありながら18mmという大口径の品はスイス軍用としてだけでなく世界的に見ても非常に珍しい品です。 そのため全体的に大きく長い見栄えのする品です。 他のミルバンク・アムスラー・コンバージョンとは一線を画す、ゴツゴツとした形状で欧米では「ジャイアント」「モンスター」と呼ばれる存在感のある品です。 開発年代から日本国内には幕末には輸入されておらず、無可動実銃としても国内には本品1挺しか入荷していない品です。 スプリング・テンションはありませんがハンマーは前後に可動します。 シアは取り外されておりハンマーとトリガーとの連動はなく、トリガーテンションはありません。 無可動加工の為、撃針前部は切断されています。 珍しいミルバンク・アムスラー機能を残したメカニズム的にも非常に面白い一品で、価格もお手頃になっています。 (MM)(KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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