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スペイン M1854 {ルフォーショー} 将校用 リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#4006、ダミー薬莢付) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4168】 |
英 名
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Spanish M1854 Officers Pinfire Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 13 |
国 名
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スペイン / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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282mm |
口 径
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12mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スペイン M1854 将校用 リボルバー について】
ルフォーショー(ル・フォウショウ=Lefaucheux)はフランス人のカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーでフランス、ベルギーでパテントを取って1850-70年代に多種多様な品が製造されました。
ルフォーショー拳銃のパテントは、1854年6月10日にEugene Lefaucheuxによってフランスで取得されました(No.019083)。 このパテントの主な要点としては、回転式拳銃としては初めて金属製の一体型弾薬(ルフォーショー・カートリッジ)が使用できるようになった他、未使用の弾薬を安全かつ簡単に取り出す事が出来るようになった事等が含まれています。 薬莢の装填、排莢を容易にするためにローデング・ゲートも追加されました。 また、1854年のパテントでは、銃身とフレームが一体構造とはなっておらず、コルト社製リボルバーのようにフレーム下端の一カ所で銃身を固定する方式が用いられていました。
フランス軍によって1857年にM1854として採用されてから世界各国で軍用として採用されました。 特にM1854モデルはロシア軍、スウェーデン軍、スペイン軍等でも採用された、独特の形状をした品です。 本品はスペインのEibar(エイバル)にあったLARRAñAGA社製です。 エイバルはベルギーのリェージュ、フランスのサン・テティエンヌ、イギリスのバーミンガムに並ぶヨーロッパ有数の銃砲生産地です。 スペインのバスク地方に位置するエイバルは当時は鉄砲工の街(Ciudad Armera)と呼ばれ繁栄を極めました。 19世紀に武器の装飾用として金象嵌の技術も発展し、19世紀とは反対に現在は金象嵌がこの町の伝統産業となっています。 本品にも見事な金象嵌が施されています。
ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 銃身も3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 本品は150mmのオクタゴン・バレル・モデルです。 また用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは殆ど生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、ヨーロッパを始め、アメリカなど世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
薬室部分はオクタゴン(八角形)で上部とその両サイドにはスペインらしいアラベスク模様が金象嵌で入っています。 さらに丸銃身の上にも金象嵌で「LARRAñAGA y Cía. Eibar」の刻印が入っています。 「Eibar」は前述のバスク地方のエイバルの地名です。 「Cía」はスペイン語の「Compañía」の略で、英語の「Company」の意味です。 そして「LARRAñAGA」は銃工房名、「y]は「&」なので英語流にすると「LARRAñAGA & Co.」になります。
【本個体の説明】
本品は弊社が扱った古式拳銃の中では最高の状態で、銃身とフレームにはオリジナル・ブルー仕上げが殆ど残っています。 銃口部のみ僅かにブルー仕上げが落ちて錆と変色が見られますが、他があまりにも美しいのでそれほど気になりません。 フレームはケースハードン仕上げが良く残った極美品です。 あまりにも程度が良く古式銃とは思えませんが、再仕上されていないオリジナル状態の品です。 フレームと銃身基部には凝った深彫りの唐草模様のエングレービィングが入っています。 また銃身基部三面にはスペイン製独特のイスラムの影響を受けたアラベスク模様が金象嵌で入っています。 そして銃身上部には金象嵌で「LARRAñAGA y Cía. Eibar」のメーカーが入っており装飾性の高いものとなっています。 黒ニス仕上げの木製グリップには若干使用感がありますが、これも気になる程度ではありません。 本品はシングル・アクションのみで、その作動は外観と同じように完璧完全です。 ハンマーのハーフコック、フルコックの動きは非常にスムースで、コックの際にカキッ!カキッ!と他の古式銃には見られない小気味良い独特の機会音が新品のようにする程です。 程度は申し分のない一丁です。 M1854 モデルは軍用として幾つかの国で採用されただけありルフォーショーの中で最も人気のある品です。 更に深彫り彫刻と金象嵌が施された高級将校用と多くのプラス・ポイントがある弊社一押しの逸品です。
11mm口径ダミー薬莢付(新しく作られた真鍮製のケース下方側面にピンを装着しただけの品で、雷管薬や装薬は入っていない安全なダミー品です。 弾頭も付属していません。) 東京店在庫品。(YS)
【その他の情報】
昭和47年8月10日に愛知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 無可動実銃とは違い作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身でされることをお勧めします。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂き、またお電話で作動状態の説明を聞かれた上でご注文下さい。
詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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銃本体左側面画像。 両側面共に非常に美しい状態で古式銃とは思えません。 |
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銃身部の詳細画像、現物はこの画像ほど変色は気になりません。 |
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