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ウエブリー・ベントレー タイプ ダブル・アクション リボルバー (木箱&付属品付、銃砲刀剣類登録証付古式銃、#6579) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3987】 |
英 名
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Webley-Bentley Type Double Action Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 13、ガゼット Vol. 14、大阪店在庫品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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328mm |
口 径
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12mm |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ウエブリー・ベントレー タイプ ダブル・アクション リボルバー について】
ウエブリー・ベントレー タイプ ダブル・アクション リボルバーは英国人ジョセフ・ベントレー(Joseph Bentley)が1857年に取得したダブル・アクションのパテントを基に、バーミンガムの銃器メーカーで製造された管打式拳銃の総称です。
ジョセフ・ベントレーは1861年にちょっとしたミスにより自身のパテントを失ってしまい、Bentleyの名前で製造された品は極少数に留まりました。 しかしその後、Bentleyは英国のバーミンガム銃砲協会 (Birmingham Gunmakers Group) と契約を結び、その協会に製造権と販売権を与えました。 このようなベントレーのパテントを使用してバーミンガムのガンメーカーが製造した品は、一般的にウェブリー・ベントレー・リボルバーと呼ばれています。 これらの通奏ウェブリー・ベントレー・リボルバーは、オリジナルのベントレー・リボルバーとは異なり、フレームの左側面に取り外し可能なロック・プレートが設けられているのが特徴ですが、銃身長や口径をはじめ、フレームの構造など様々なバリエーションが存在します。 また、ウェブリー・ベントレー・リボルバーのグリップは左右2枚のグリップ・パネルの中心部を一本の螺子により固定しており、これは当時バーミンガムで製造されたリボルバーに多く見られる構造となっています。
本品の口径は英国陸軍で採用された54 Bore (.442 calibre=.44口径相当) の6 1/4インチ (約16cm) のオクタゴン (八角形ですが上面のみ幅が他の面の1/3ほどになった珍しい形状です) バレルを備えた大型リボルバーです。 当時英国ではコルト社 (英国工場製) の品とアダムス社などの英国メーカーの間で熾烈な競争が行われていました。 AdamsやTranterのソリッド・フレームは製造コストが高く、反対に大量生産のコルト社の2 ピース ウェッジ・フレームは強度的に問題があったのに着目した英国バーミンガムの銃工であったPhilip Webleyがその折衷案を発案しました。 それはフレームをシリンダーの上まで延ばした(Top Strapと呼びます) トップ・ストラップ ウェッジ・フレーム(Top Strap Wedge Frame )と呼ばれる頑丈でありながらも、生産コストを抑えた画期的なデザインでした。 しかし英国でも工業化がすすみ、ソリッド・フレームでも生産コストが抑えられるようになったため、本品のようなデザインの品は大量には生産されませんでした。 本品はベントレーのパテントを使用したダブル・アクションでシングル・アクション機能はありませんでした。 コルト社のパーカッション・リボルバーと同じ銃身部分/フレーム(前)とフレーム(後部)部分がシリンダーを挟むように、前後に分解出来る構造になっています。 バレル・ウェッジと呼ばれる「楔(くさび)」のような小さな部品を左から右に押し出す事によって、銃身部分とフレーム部分が容易に分離します。 ウェブリー・ベントレー・リボルバーの多くはローディング・レバーが装備されていませんでしたが、本品のようにKerr型のローディング・レバーが本体の左側面に装備された品も見られます。 また、本品にはダブル・アクション専用のスパーレス・ハンマー上部にハンマー・セーフティ(Hammer Safety)と呼ばれる、安全装置が付いています。 これは、ウエブリー・ベントレー・リボルバーの極一部の品だけに付く特殊な安全装置で当時の英国製リボルバーは単純な側面からのバネ式であった為に不用意に安全装置が外れる欠点がありました。 これはハンマーが雷管に触れない程度にコックされた状態で、セーフティを親指で操作する画期的な品です。 現在国内に入っている英国製リボルバーで「ハンマー・セーフティ」はいたって珍しく、本品のように大型で2 ピース ウェッジ・フレームにその機能を備えた品は日本唯一の品と思われます。
海外に現存している品で本品と同じモデルがあるか現在調査中です。 今後の研究課題となるものです。 本銃はその経緯から1860年代中頃に製造された品と思われます。
【本個体の説明】
本品の銃身とフレーム前部にはオリジナル・ブルーが残った程度の良い品です。 バック・ストラップなど握る部分(グリップ周り)とシリンダーの一部に薄っすらと表面錆がでています。 全体的な程度は古式銃としては良く、作動的にも完全で非常にしっかりとしたお勧めの逸品です。 全体的にチェッカー・リングが入ったグリップも極僅かな使用感があるだけで、傷のない大変状態の良いものです。 バレル・ウェッジ「楔(くさび)」の左部分に金属で叩いたような小さな傷があるのが、本品の気になる欠点です。
銃身下側にバーミンガム(Birmingham)プルーフ刻印が二つ入っています。 (一つは王冠にクロス・アローにV、もう一つは王冠にBPの飾り文字です。) それとは別にシリンダーの各チャンバーの間ごとにバーミンガム・プルーフ刻印(王冠にクロス・アローにV)が合計5ヵ所入っています。
フレーム左側面のロック・プレートには「PATENT. No.6579」の刻印が入っていますが、これはパテントNo.ではなくフレームNo.と呼ばれるもので、厳密にはシリアルNo.とも異なっており、メーカーがライセンス料を算出する際に生産数を把握する為につけた番号と言われています。 英国製の管打ち式リボルバーはアメリカ製のようにメーカーやモデル名がはっきりしていないので、系統立てて収集するのが難しい反面、特殊な構造や特徴があるものを順番に集めると最終的にコレクションがバラエティに富んで面白いものになると思います。 本品もその意味では同じ品はまず国内にはないと思われるので最適の品です。 また英国製はアメリカ製に比べて大量生産ではない面白みがあり、本品のように珍しいモデルであり非常に見栄えもする品でもお手頃な価格になっています。
本品はオリジナルの英国製木製箱に入っており、銅と真鍮製のショット・フラスコ、ブロンズ製のボア・モールド、クリーニング・ロッド、オイル壺、ニップル・レンチ、雷管入れ(缶)、グリース缶、予備ニップル1個などの付属品が入っています。 オリジナルの程度の良い木箱入り付属品セットをお探しの方にお勧めの逸品です。 欧米ではこのような完全なオリジナル・セットは銃本体の二倍以上の価格がします。 施錠可能な構造ですが、残念ながら鍵は付属していません。 近年製作されたと思われる鉛製の球型弾頭と円錐型弾頭が各5発ずつ付属致します。
昭和40年代後半の海外から古式銃が輸入出来た時期に日本に入った品で1971年当時の英国のオークション札(赤札が二枚)が付いたままのオリジナル性の非常に高い品です。(MM)(KK)(YS)
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 昭和46年10月8日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械ものですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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