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スタール M1863 シングル・アクション アーミー リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#27513) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3922】 |
英 名
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Starr M1863 Single Action Army Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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37.3mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スタール M1863 シングル・アクション アーミー リボルバー について】
Starr M1863 Single Action Army Revolverはスタール・アームズ社(Starr Arms)が1863年に販売を始めた管打ち式のシングル・アクション リボルバーです。 1858年型(M1858) ダブル・アクション リボルバーの内部機能を簡略したシングル・アクションになっています。 44口径六連発というアーミー・モデルの基本スペックを変えることなく、簡略化に成功しコスト・パフォーマンスで合衆国政府にM1858の後継銃として更なる注文を得ました。
M1858は44口径のアーミー・モデルと36口径のネービー・モデルがありましたが、M1863は44口径のアーミー・モデル一種類でした。 44口径のアーミー・モデルのその威力は33グレイン(2.1g)の装薬で138グレイン(8.9g)の鉛弾を強靭なソリッド・フレーム(サイドからネジでタイトに固定オープン・ブレーク方式ですが)から発射しました。 当時の競争相手であったコルト M1860 アーミー リボルバーよりも耐久性はあり、慣れればコルトよりスムーズに、そして確実なシリンダー交換が行うことも可能でしたが、双璧の雄であるレミントンには耐久性、操作方法共に水をあけられた結果となりました。 M1858は独特のダブル・アクション操作を必要としましたが、M1863は他のシングル・アクション リボルバー同様、親指で撃鉄を起こすことによって連動したシリンダーが回転するスタンダードな操作方法になっています。 スタール リボルバーは基本的にはダブルもシングル・アクションも同じ構造で一体型に見えるフレームは、シリンダー後方のサム・スクリューを外すとロックが外れ、銃身が前に倒れます。 この中折れ方式を英語では「トップ・ブレイク」と呼びます。 金属薬莢を用いるトップ・ブレイクは、中折れした際に空薬莢を排莢するのですが、本銃は管打ち式の為にその必要はありません。 本銃の場合は中折れしたと同時にシリンダーが外れる仕組みになっているのが最も大きな特徴です。 他の管打ち式回転拳銃と同様に装填した予備シリンダーと交換する事によって、素早く射撃を再開できるようになっています。 もちろん予備のシリンダーが無くても、本体からシリンダーを外した方がより効率的に装填する事が出来ます。
M1858はダブル・アクションが故に複雑なとてもデリケートな構造で、44口径のアーミー・モデルが一丁あたりのコストが$25もしました。 M1863はM1858に比べ銃身が 2 インチも長い8インチとなっているのに係わらず一丁$12(2014年の物価では約$230)と言うコスト・パフォーマンスの高い品でした。 M1863は44口径、6連発、8インチ銃身のみで他のバリエーションは生産されませんでした。 1863年9月スタール社は25,000丁の受注を合衆国政府より受ける事に成功しました。 コルト社工場の火災はレミントンがコルトに代わって軍用拳銃市場でNo.1となるなどの大きな変化をもたらしました。 契約では1863年10月に1,000丁、その翌月からは毎月2,000丁を一年間納品することになっていました。 当時の記録を見るとスタール社は1863年12月に1,000丁、1964年一年間は毎月2,000丁の合計24,002丁を合衆国政府に納品しています。 南北戦争中にM1863は北軍の第1コロラド州騎兵連隊(1st Colorado Cavalry)、第6&第7ミシガン州騎兵連隊(6th & 7th Michigan Cavalry)、第11ニューヨーク州騎兵連隊(11th New York Cavalry)に制式拳銃としてまとまった丁数が支給されました。 1865年月の南北戦争終結後はM1858とM1863の両モデルともにいくつかの合衆国政府兵器廠によって回収/保管されました。 終戦直後の1865年末にはWatervliet Arsenalから99丁が一丁あたり$5で民間に払い下げられました。 1865年に払い下げられた銃の多くが維新で沸き立つ日本国に輸出されたと言われています。 その後36年間にわたり全ての兵器廠からスタール リボルバーが払い下げられ1901年6月19日にフランシス・バナーマン商会(Francis Bannerman & Company)が最後の7,537丁をNew York Arsenalから一丁$2.13から$27.55の金額で買い取りました。 これらは年代的に日本へ輸出された品ではありません。 (昭和40年代に輸入された品はそのかぎりではありません) 最も大きな払下げは1870年12月にNew York Arsenalからオースティン・バルドウィン商会(Austin Baldwin Company)が一丁$8.00で20,000丁購入しています。 この中にも日本に輸出され1876年の壬申刻印が打たれた品が国内に存在します。
M1863のシリアル No.はM1858から引き継いだ23,000台から始まり、1864年末までに25,000丁が生産されました。 その殆どが北軍騎兵隊で使用されました。 因みにM1858 44口径のアーミー・モデルは1858年から1863年の間に21,454丁、38口径のネービー・モデルは1858年から1860年の間に3,000丁生産されました。 余談になりますが1858年にオハイオ州が500丁のネービー・モデルを一丁$20で購入しています。 記録では合計47,454丁のスタール リボルバーが生産されました。 6,352丁の44口径と38口径のM1858は民間市場で販売されたのに比べ、M1863は全て南北戦争中に合衆国政府に納品されました。 Starr M1863 Single Action Army Revolverが純然たる軍用拳銃であったことを物語っています。 フレームの左側面下方に「STARRS PATENT JAN. 16, 1858」と、右側面下方には「STARR ARMS Co., NEW YORK」と刻印されています。 フレームの後方にシリアル No.が入っています。 グリップ左側面にカトシュー(cartouche)と呼ばれる合衆国政府の検査官刻印が入っており軍用として使用されたことが伺われます。 スタール・アームズ社は1860年4月にパテント No.30843を得ていますので、M1858には「Patent Pending」の刻印の品もありましたが、M1863は全て 「STARR PATENT JAN. 16, 1858」と刻印されています。 残念ながら南北戦争終結後の1867年に軍需のみに頼っていたスタール社は倒産しました。
M1858は1992年のクリント・イーストウッド監督/主演作品でイーストウッドが演じる老ガンファイターのWilliam Munnyが使用して余すことなく、その魅力を伝えています。 この作品を気に世界中のスタール リボルバーの価格が高騰したと言われています。 更に1994年映画Wyatt Earpが若いころ(Kevin Costner)に本銃を使用しているシーンがあります。
【本個体の説明】
本個体は大型の本体に似合った武骨なシルエットに華麗な美しいボディ・ラインが魅了的な品です。 プロフェッショナルな再仕上げがされていますので、新しさを感じさせない時代感も備わったパーフェクトな作動の品です。 メカニカルな音を立てて回転するシリンダーはその正確さを保証されたように聞こえます。 ローディング・レバーも遊びのないキッチリした作りで気持ちの良いものです。 グリップは左右の色合いと程度の合った一体型ウォルナット製で全体に傷も少ない美しい品です。 ただしグリップ底面にいくつかの当たり傷がありますが、両側面からは見えません。 グリップ左側面に「明治元年戌辰六月大総督府」の焼印が入っており、幕末に日本に輸入され明治元年(1868年)当時から日本にあった品である事が裏付けられます。 刻印の年代から前述した1865年末にWatervliet Arsenalから払い下げられた99丁の内の一丁である可能性が限りなく高い品です。 トリガー・ガードがポリシュ・スティールで美しいアクセントになっています。 フレーム表面にでた螺子(ネジ)頭の変形も殆どなく、完全品と呼ぶに相応しい弊社が自信を持ってお勧めできる逸品です。 南北戦争中だけに生産された軍用銃、戦後の生産もなく終戦とともに消えて行ったロマンを感じられます。 本品はご予約頂いていたお客様にご連絡中のお品です。
最近制作された復刻品木製ケースに、イタリア製復刻品のパウダー・フラスコとモールドがセットになって入っています。 特にスタール専用の品ではございません。
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成3年2月21日に東京都教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。 更に平成27年7月18日に再審査/訂正が行われた最新基準をパスした品です。
古式銃は160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でご購入される際は、以下の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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