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エンフィールド P1853 3バンド ライフル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、1862年製) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3761】 |
英 名
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Enfield P1853 Percussion 3 Band Rifle |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,405mm |
口 径
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14mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【エンフィールド P1853 3バンド ライフル について】
原型はエンフィールド Pattern 1853 ライフルでイギリスのエンフィールド造兵廠で開発されたライフリングのある前装式の小銃(施条銃、Rifled Musket)です。 フランスで開発され実用化したミニエー弾のパテント1851年に英軍需省が得て、改良を施したエンフィールド弾を使用します。 ミニエー弾は1836年にロンドンの有名なガンスミスであったウィリアム・グリーナー(William Greener)が開発したドングリ型鉛製の弾頭(プリチェット弾)が原型で底部に窪みがあり木片で埋められていました。 ミニエーはこの弾頭の周囲に凸型の溝をつけ、底部の木片をコルクに変えました。 ミニエー弾は発射時の圧力で押し込まれたコルクが鉛弾の底部を外側に膨張させ、16世紀にはすでに開発されていたライフリングに組み合わされて弾頭周囲の溝の凸部がライフリングに食い込んで密着し圧力の漏れを無くし、ライフリングによる回転を弾頭に与える事に成功しました。 それにより有効射程は滑腔式が50から100ヤードほどしかなかったのに対し300ヤード(約270m)、最大射程は1000ヤード(約914m、実際にエンフィールド 3バンド 歩兵銃のリアサイトの目盛りは1,000ヤードまで切ってありました)にも延びました。 弾頭と装薬(黒色火薬)は紙製薬筒に包まれ表面に蜜蝋と動物性油脂の混合物でコーティングされていました。 この弾薬は命中性能が向上しただけではなく、高速で回転した弾頭が体内で変形し致命的な銃創となりました。 また汚れた動物性油脂にまみれた弾頭が感染症を引き起こし負傷兵にさらなるダメージを与えました。
日本でも幕末に大量のエンフィールド銃が輸入され、滑腔式であったゲベール銃に対して圧倒的な威力を発揮しました。 エンフィールドが訛ってエンピロール銃とも呼ばれた他、サイド・プレートにTOWERの刻印が入っている事から通称タワー・ライフルとも呼ばれました。 また日本では漢字で鳥羽 (トバ=タワー) ライフルと呼ばれる事もありました。
Tower軍用刻印はロンドン塔にあった英国政府の銃砲検査機関で軍用として耐えうる品質検査された証です (a military arm of Ordnance Dept quality made for the War Department)。 同じエンフィールド小銃でもTOWERの刻印の代わりに民間メーカー刻印だけが入っている品もあります。 通常は王冠刻印のみのBirminghamで製造された品の多くが米国に送られ南北戦争に於いて両軍で使用されました。 英国国営造兵廠製か国営造兵廠コントラクト製の品には王冠の下に「V.R」の刻印が入っています。 当時の英国はBirminghamとLondonに集中しており、この王冠はBirmingam銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 反対にLondonにあったメーカーで作られた品には通常この王冠はなく、メーカー名が入っていました。
エンフィールド Pattern 1853ライフルから更なる改良が施され、Pattern 1856、Pattern 1858、Pattern 1859、Pattern 1860、Pattern 1861といったモデルが採用されました。 エンフィールド小銃は大きく分けて銃身長が短い2バンドと長い3バンド、そしてカービン・モデルを始め多くのバリエーションが製造されました。
尚、1858年以降に製造された全てのエンフィールド小銃及び短小銃では、銃身内のライフリングの深さが薬室から銃口に向かって浅くなる方式 (Progressive Depth Rifling) へと変更されました。
【本個体の説明】
本品はエンフィールド小銃の中でも最も全長の長い3バンド・タイプのP1853小銃です。 サイド・プレートには「1862 TOWER」の刻印に加えて、Birmingham銃器製造協会会員のメーカーで製造された事を示す王冠の刻印が入っています。 銃身左側面後方に打たれている刻印は銃口側から最終検査刻印 (Definitive Proof Mark)、ゲージ刻印 (25は.577口径を表します)、製造所検査刻印 (View Mark)、ゲージ・テスト刻印 (25は.577口径を表します)、暫定検査刻印 (1855-1904年の間にBirminghamプルーフ・ハウスで行われたライフリングを切る前の銃身の検査、Provisonal Proof Mark) で、典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印です。 バット・ストック右側面には円形の中にブロード・アローが打刻されています。
本品の銃身やサイド・プレート、ハンマーといった鉄部については、全体に黒色の時代錆が表れており、やや表面錆や朽ち込み痕が見受けられるものの、目立った破損などは見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 トリガー・ガードやバット・プレートといった真鍮部品については全体に磨かれており、やや打ち傷が見受けられるものの、こちらも目立った変形等は見受けられません。 木部についてはやや使用感が見受けられ、全体に打ち傷が散見されるものの、こちらも大きな破損等は見受けられず、全体に艶のある仕上げの残った比較的良好な状態が保たれています。 銃床下部のクリーニング・ロッド収納用の溝周辺及びサイド・プレートの周囲、アッパー・タング後部に若干の木部の欠けが見受けられますが、いずれも強度的には影響の無いレベルです。 その他バット・プレート左側面から下部にかけてやや目立つ打ち傷が見受けられます。
本品の作動については問題なく、ハーフ・コック及びフル・コックでしっかりとロックが掛かり、トリガーを引く事によりハンマーがリリースされます。 画像に写っているさく杖は2バンド用ですが、本品にはオリジナル3バンド用のさく杖が付属致します。 尚、さく杖の先端は4mmほど銃口先端より突出していますが、大きな違和感はありません。 銃身内は3条のライフリングがはっきりと残っており、銃口から薬室まで完全に通っています。
東京店在庫品 (KK)
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成26年6月12日に長野県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。銃口から火門まで通っている事を確認済みです。
古式銃は160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でご購入される際は、以下の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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