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ルフォーショー・フランコット 6連発 リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、#58912) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3755】 |
英 名
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Lefaucheux-Francotte 6 shot Pinfire Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 13、ガゼット Vol. 15 |
国 名
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ベルギー / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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292mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ルフォーショー・パテント 6連発 リボルバーについて】
ルフォーショー(ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーはフランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 主にフランス、ベルギーで1850-70年代に多種多数製造されました。 ドイツや英国でも極少数が製造されました。1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 ベルギー製で、リエージュのプルーフ刻印が入っています。 ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 長さが3cmほどのラウンド・バレルから18cm以上もあるオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に見事な彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。 本品は銃身長152mmのやや大型サイズの6連発モデルで、全体的に深い彫刻が施されています。 ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション(菅打ち式)に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかし現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用する為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本品はベルギーのリェージュ(Liege)で1810年にRue Mont Saint Martin 61, Liegeで創業した有名なオーガスト・フランコット社(August Francotte社)製です。 フランコット社はルフォーショーのピンファイアに改良を加えルフォーショー・フランコット (Lefaucheux-Francotte)として売り出しました。 フランコット社はスウェーデン軍用の11mm口径 M1871 騎兵拳銃、デンマーク軍用の10mm口径 M1882 騎兵拳銃も製造しました。 フランコット社は1850年頃から第一次大戦前まで非常に手広くビジネスをしていました。 小売業にも力を入れており1890年頃までに150種類以上のリボルバーを販売していました。フランコット社が小売りをした銃には「王冠にAF」のプルーフ刻印を打ってあり、いくつかのベルギー製ルフォーショー・リボルバーに、その刻印が見られます。
本品はには「A. FRANCOTTE A LIEGE」のメーカー刻印はありませんがフランコット社のプルーフ刻印が何ヶ所にも入っており、フランコット社の特徴をよく表した造りになっています。
本銃はフランコット社製品の中ではどちらかと言えば大型の部類で、グリップの形状からファースト・モデルの分類に入るのでフランコット社が製造した初期の品か、まだフランコット社がルフォーショー・タイプのピンファイアを製造する前にルフォーショー社のベルギー工場で製造した品をフランコット社がプルーフ・ハウスに送りフランコット社で小売した品かもしれません。 全体的に深い彫刻が施された装飾性の強い豪華な民間用の品です。 時代的には1850年後半から1860年初頭の製造と思われますが、1865年にフランコットがパテントを取ったセーフティが追加されています。 本体の鉄の部分はブルー仕上げではなくシルバー鍍金仕上げではなかったかと思われますが、全体的にダーク・パティナと呼ばれる表面的な薄い時代錆に全体が覆われています。 銃本体フレーム右下方側面、シリンダー、に王冠に「AF」のイニシャルが入ったフランコット社(AF=A. Francott)のプルーフ刻印が、そしてシリンダー側面薬室部分には1846年から1893年の間に使用されたリエージュのプルーフ刻印と王冠に「N」のコントラクター刻印が打ってあります。 シリアル・ナンバー No.58912がフレーム左側面に入っています。 またフレーム下部に「355」のアッセンブリー・ナンバーが、銃下部にも「AF」「NP」の刻印が打ってあります。 銃身の薬室左側面にフランス語でE.LEFAUCHEUX, INVR BREVETE(=Lefaucheux Patent=ルフォーショー・パテント)とルフォーショーの制式ライセンス生産品である事を表す刻印が打たれています。
八角形銃身下面に「壬申 二百十三番 岡山県」と壬申(1872年)刻印が打たれてあり、その当時(1872年以前)から本銃は日本国内にあった事を証明しています。 「壬申刻印」は古式銃の一種の戸籍番号とも呼ばれるもので、明治5年(1872年)に明治新政府の命令で国内にあった銃砲調査が行われました。 明治4年に6鎮台に分けられた明治陸軍は主力小銃の統一化をはかるため、旧藩の銃砲の種類、丁数の把握が急務となり明治5年(1872年=壬申)に始まり、明治20年頃まで行われました。 明治5年(1872年=壬申)の検査が最も大々的に行われ、今日この種類の刻印の内90-95%が「壬申刻印」です。 本銃には岡山県の登録証が付いているので、明治5年から平成20年まで岡山県にずっとあったことが判る歴史的にも価値のある品です。
右側面の装弾孔にはピースメーカーような蓋(Loading Gate)が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。 エジェクション・ロッド基部は固定式で、ロッドを固定する(不用意にシリンダーに入らないようにする)バネも正常な働きをしています。 分解方法はフレーム前方のネジを外してシリンダー・バーを軸に回転させると銃身部分が外れます。 表面仕上げの多くに経年の時代感がありますが、不自然さがあまりない歴史を感じさせる古式銃独特の味わいになっています。 銃そのものは非常にしっかりとした、ガタの全くないキッチリとした造りです。 全体的な程度は古式銃としては良い方です。 シングル・アクション、ダブル・アクション共に作動は完全良好で、弊社在庫品の中でもトップクラスのシャープさでシリンダーが歯切れ良く回転します。 しかし古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 オリジナルの水牛の角で出来た黒っぽいグリップも完全です。 細かいチェッカーリングも完全です。 グリップとフレームの継ぎ目に僅かな欠けが一カ所あります。 銃把の下部にはランヤードを取り付ける環が付いています。 銃身内は深いライフリングが入っています。
11mm口径ダミー薬莢対応品(11mm口径のダミー薬莢がシリンダーに装填出来るのを確認しておりますが、6発フル装填して問題なく作動するかの確認はまだ行っておりません。 なおダミー薬莢は本商品には付属しておりません。) 東京店在庫品。
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成20年8月13日に岡山県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクに追加予定の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。 詳しくは本HPのメニュ・バーにある「Ordering Terms(ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
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