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プロイセン M1850 キャバルリー ピストル (銃砲刀剣類登録証付古式銃、 #206) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3698】 |
英 名
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Prussian M1850 Cavalry Single Shot Pistol |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 13 |
国 名
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ドイツ |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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400mm |
口 径
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15mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【プロイセン M1851 キャバルリー ピストル について】
M1850 キャバルリー ピストルは帝政ドイツのプロイセン王国で1850年に制式採用された騎兵用の大口径(16mm)の単発管打ち式軍用拳銃です。 8.5インチのテーパーが付いたスムース・ボアのラウンド・バレルに銃口がキャノン・バレルと呼ばれるマズル・クラウン部分にリブ補強の付いた当時のプロイセン王国軍用拳銃独特のものです。 同時期に制式となった6連発紙薬莢を使用するニードル・ファイアのドライゼ拳銃と比べると非常にオールド・ファッションな形式の拳銃です。 しかしながら、軍用拳銃として不可欠な信頼性と大口径なのが騎兵隊員には喜ばれました。 当時騎兵はサーベルや槍を主武装とし、拳銃はあくまでも補助用として使用されました。プロイセン騎兵隊は軍馬のサドルの両サイドに付けたサドル・ホルスター(pommel holsters)に一丁ずつ計二丁の本銃を装備しました。 本銃の特徴はハンマーの前にフリントロックの様なセーフティ部品が付いており、暴発を防止するのと、パーカッション・キャップが脱落するのを防ぎました。 そのように単発でも信頼性があって威力のある本銃が軍用として用いられたのも頷けます。M1850 ピストルは普仏戦争(1870年)でも主要騎兵用拳銃として使用されました。 M1850 ピストルが第一線を退いたのは1879年に金属薬莢(センター・ファイア)を用いるダブル・アクション 6連発の「M1879 Reichsrevolver」が採用されるまで続きました。 M1850
ピストルはPotsdamとSaarnにあった王立造兵廠の他にValentin Christian Schilling (V.C.S.)社、Spangenberg & Company (S&C)社、Spangenberg & Sauer (SP&SR)社などの民間の銃砲メーカーでも製造されました。 Saarn王立造兵廠では1851年から1862年まで生産され、Erfurtに移転してからはM1850 ピストルは生産されませんでした。 1862年以降は本銃の生産所であるPosdam造兵廠が唯一の王立造兵廠となりました。
【本個体の説明】
本品は帝政ドイツのプロイセン王国重騎兵第2連隊第3中隊の第52番目の装備銃として使用された品です。 真鍮製のトリガー・ガードに打たれた「2K3 52」の刻印がそれを明確に表しています。「K」は重騎兵(Kürassieren)、「U」は槍騎兵(Uhlan) を表しますので、本品はプロイセン陸軍内でもエリートである騎兵の中でも最も優れた重騎兵第二連隊「2K」が使用した事を物語っています。 その後の「3」は中隊番号で、「52」は中隊の中での番号です。 銃身の裏側(木部で隠れている部分)にシリアル No.206が、そして多くの部品に「2」の通し番号が入っています。 薬室上部に製造年を表す「18xx」(末尾二桁は無)が入っています。 木部左側(トリガーの上)には判読困難な漢字二文字が、木部グリップ右部分に「秋北」とも読めそうな漢字二文字文字が焼印で入っています。 グリップ左部分に「519」の焼印が入っています。 これらの焼印が一見傷のように見えてしまいますが、本銃の経歴を表す貴重な印です。 多くの部品にプロイセン王国の検査刻印が打たれています。 後の第三帝国の「アムト刻印」に相当する検査刻印です。 銃身、サイド・ロック等の金属部分全体に時代錆が出ています。 セーフティ部分のみ錆が無いので、この部分だけ交換された可能性があります。 ただしその部分もオリジナルで検査刻印も入っています。 真鍮部分は適度な時代色が付いており、鉄部分とマッチしています。 木部は経年の時代色が付いて一部に使用による荒れがありますが、まだ一部に艶が残った比較的良い状態です。 大きな傷や修理痕はありませんが、気にならないような小さな当たり傷が数ヵ所あります。 唯一左側面にあるサイド・ロックを固定するサイド・プレートの後ろのネジ部分に約1cmのヒビがあります。
本品はプロイセン王国で使用され後、幕末期に日本に輸入された品です。 弊社でも19世紀の主要国制式拳銃は入荷する事が少なく、無骨な軍用銃の魅力がある品です。 プロイセン王国軍用銃(若しくはプロイセンの発明家の特許)独特のセーフティが付いた品は珍しいです。 一見するとフリントロックのフリズンと見間違えるほど、一般にはない構造で希少価値があります。 19世紀に製造国で使用した部隊が判明しているのも興味深いです。東京店在庫品。
【その他の情報】
昭和46年7月16日に山口県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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