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【Sold-out】 s4 ブレヴテ トランジショナル リング・トリガー リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3516】 |
英 名
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BRÉVETÉ Transitional Ring Trigger Revolver |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol. 13、東京店在庫品 |
国 名
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ベルギー |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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370mm |
口 径
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10mm |
装 弾
数
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6発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ブレヴテ トランジショナル リング・トリガー リボルバーについて】
ブレヴテ リボルバーはベルギーで製造されたコルト社などのライセンス製品の俗称です。 Breveteとはフランス語で特許の意味で、コルト社パテントを取った品の意味として「Colt Brevete = Colt Patent」と刻印されている品が多い事から付いたものと思われます。 コルト社はアメリカでの成功と同時にヨーロッパや日本の小さな銃工房でコルトの特許を侵害している事に頭を痛めていました。 アメリカではコルト・パテントは厚く保護され1858年の特許失効までおおっぴらなコピー製品は作られませんでした。 しかしながらヨーロッパ、特にベルギーでは盛んに各種コピーが作られ、コルトの信頼性を脅かすほどとなりました。
そこでコルト社は正式にライセンス契約を結びコルトのノウハウを与えて、ロイヤルティを取る事にしました。 しかしながら、ベルギーのメーカーではコルトのフル・コピーの品にはロイヤルティを支払いましたが、独自の機構を加味したモデルには、ロイヤルティは支払いませんでした。 それらの品はBrevete(特許)という言葉を使わずに、よく似たBRÉVETÉ刻印を打ってあたかもコルト社のパテントを取っている品のように見せかけて販売していました。
本品はその特徴的な品の内の一丁で、前半分はコルト社のM1851 ネービーのような造り、後ろ半分がベルギー製のリング・ハンマー・ペッパーボックスと同じにしたモデルを製造しました。 一見二つの異なる銃を足したような異様な形状をしています。 当時としては時代遅れとなってしまったリング・トリガーとの組み合わせもこの銃の特異性をキワ出させています。
コルト社製はシリンダー下部までフレームがあり、その先で銃身とフレームが繋がっていましたが、本品はシリンダー・スピンドルと呼ばれるシリンダーの軸だけで、銃身とフレームが繋がっており、それ以外ではフレームと銃身の接点はなく耐久性に劣っていました。 1850年後半になると、フレームの下部だけで繋がったコルト社製品は、レミントン社のソリッド・フレームにシェアを奪われつつありました。 そのような時期にコルト社より耐久性が乏しく、不安定な大型の構造になってしまう、本製品は正式なコルト・パテントを取ったColt BRÉVETÉ には太刀打ち出来ずに 、また1859年からコルト社のパテントが失効して自由にコルト型のリボルバーが作られるようになってからは本品は殆ど生産されませんでした。
1850年代中頃に極少数だけが生産せれただけに終わりました。その為海外でも現存数の少ない品として、非常に高価で取引されています。
下記リンクの米国のサイトでもあるように、このような形の銃が1850年代にベルギーで製造されました。
米国のサイトはこちら
同型のシステムの銃を$4,500(約50万円)から$14,500(約150万円)で販売している米国のサイトです。 米国の古式銃の相場が国内の1/5から1/10であることから考えると、いかに高価で取引されているかが判ります。
変わった銃のみが載っている専門書「Firearms curiosa」にも紹介されています。
本品はメーカー名は入っていませんが、1850年から1860年にリェージュ近郊のCHERATTEHで銃工をしていたH.J. College社(Henri-Joseph COLLEYE) と思われます。 またこのタイプの銃を最も多く作ったJ Herman社製であるかもしれません。 しかしながら通常Herman社製はグリップ・フレームの下にメーカー刻印を入れましたし、グリップの形状がもっと垂直型でsaw hanndleと呼ばれていました。
【本個体の説明】
本銃の特徴的な口径である.40 Cal(約10mm)の六連発リボルバーです。 本品は当時からガンブルー仕上げではなく、白磨き仕上げになっており表面全体的(特に銃身とシリンダー)にポツポツと黒錆がでています。 ローアー・グリップ・フレームに修理箇所があります。 銃身とフレームにガタが少しあります。 ローディング・レバーも左右に少しガタがあります。 シリンダーの後部にリェージュ製を表す刻印(縦の楕円の中にE L Gの三文字と星)が入っています。 それとは別にインスペクション・マークが同じ場所に打ってあります。 シリンダーの前部に打ち傷があります。
オリジナルの2ピース木製(二枚型ウォルナット製)グリップにはチェッカーリングが入っていますが、一部摩耗しており、フレームとの間に僅かな隙間があります。 フレーム全体的に唐草模様の彫刻が入っています。 銃身とシリンダーには彫刻は入っていません。 銃身長172mmのオクタゴン銃身はスムース・ボアで、アリ溝(ドーブテール) の基部に真鍮製のブレイド・タイプのフロント・サイトが、そして銃身の後部に「v」ノッチ型のリア・サイトが付いています。 シリンダーを留めるウエッヂは右から押すと左側に抜けます。 ウエッヂを留める小ネジはありますが、機能はしていないようです。 ウエッヂ自体がオリジナルではない可能性もあります。
ダブルアクション・オンリーでリング・ハンマーを引くとシリンダーが回転し、変わった形状(葉っぱ型?=ハート型、一部が欠損してパーカッション・キャップが見えるような形状をしています。)のセンター・ハンマーがニップを叩きます。 現状ですとタイミングが悪いと(スムーズにいく場合もありますが)シリンダーが回りません。 バレルを外した状態だとほぼ正常に機能する為、シリンダースピンドルが変形してしまっているようです。
その際はシリンダーを少し後ろに押してやると完全に回ります。 銃身内は元々ライフリングがない、スムース・ボアで、それがこのモデルの特徴です。
銃身内は最後まで(全て)抜けています。 多くの問題点を上げましたが、非常に希少価値のある品と考えればお値打ち価格になっています。 お金を積まれても、同じ品を見つけるのは不可能でしょう。 国内では唯一とも思われる品と考えればこの程度は仕方がないかも知れません。
【その他の情報】
昭和48年12月12日に大阪府教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
160年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でご購入される際は、以下の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら |
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