 |
|
|
|
 |
【TKS/O壬申】ルフォーショー・タイプ 10連発 ダブル・アクション リボルバー (登録証付、Kirschbaum製) |
|
 |
 |
|
 |
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【3379】 |
英 名
|
Lefaucheux Type D/A Pinfire Revolver made by Kirschbaum |
種 類
|
古式銃(登録証付)、ガゼット Vol.12、東京店在庫品 |
国 名
|
ドイツ / フランス |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
276mm |
口 径
|
11mm |
装 弾
数
|
10発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
Curio用原稿です
【第四十四回】ドイツ帝国 ルフォーショー・タイプ 10連発 ダブル・アクション リボルバー (C.R. Kirschbaum社製)
本文テキスト(609文字)
ルフォーショー リボルバーはフランスで発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 主にフランス、ベルギーで1850-70年代に製造され、ドイツでも極少数が製造されました。本品は刃物の生産地で有名なドイツのSolingen(ゾリンゲン)にあったC.R. キルシュバウム(Kirschbaum)社製の品です。 ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがありますが、本品は珍しい10連発で折畳み式の引金が特徴です。
本品の銃把木部に「アユチ」の刻印と番号があります。 国内で発見される洋式古式銃に通常見られる「壬申」刻印とは異なっています。 この「アユチ」刻印は当時の愛知郡内に存在していた銃を調査・管理する事を目的としてたものと考えられます。全国的に行われた「壬申」刻印とは打刻方法が全く異なっており今後の研究が期待されます。
「壬申(みずのえさる/じんしん) 」 の都市にあたる明治5年(1872年)の「銃砲取締規則」により、旧幕時代に輸入され私蔵されていた銃砲は「我が国初の管理統制」によって管理される事になりました。管轄庁に持参した銃は官印と番号が打刻されました。
本品の「アユチ」刻印は「壬申」刻印のような国による管理下で全国一斉調査が行われた際に打刻されたものではなく、愛知郡の行政組織が独自に調査を行った際に打刻されたものと思われます。
詳細テキスト (52文字)
Kirschbaum, Solingen(上)
尾張国愛知郡の古称である「アユチ」の刻印と西洋数字(左)
【ルフォーショー・タイプ 10連発 ダブル・アクション リボルバー (Kirschbaum製) について】
ルフォーショー(ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーはフランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式(カニ目打ち式)の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 フランス、ベルギーで1850-70年代に多種多数製造されました。 ドイツでも極少数が製造されました。1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 本品は非常に珍しいドイツ製で、刃物の生産地で現在も有名なSolingen(ゾリンゲン)にあったC.R. キルシュバウム(Kirschbaum)社製の品です。 ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 銃身も3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
本品は銃身長128mmの大型サイズの10連発モデルでドイツ製とあってどちらかと言えば線が細いフランス製やベルギー製に比べて、がっちりとしています。 ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。
ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション(菅打ち式)に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかしながら現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用するため、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本銃はルフォーショーの中では大型の部類に入ります。 11mmの10連発モデルでダブル・アクションのみの軍用としても使われたと思われる品です。 本体の鉄の部分は当時の仕上げが極一部に残った、再仕上げされていないオリジナルの状態です。 シリンダーとフレームには緻密な唐草模様の毛彫が入っています。 11mm口径の10連発は前方から見ると非常に迫力のあるフォルムに対してコンパクトなグリップはアンバランスで興味深い品です。 シリンダー前方には「王冠にKR」の刻印と判読不明のプルーフ・マークが入っています。 シリンダー後方には88のナンバーが、そして銃身基部(分解しなければ読めない位置)にも88のナンバーが入っています。 本品はトリガー・ガードが当初からなく、トリガーは折り畳めるようになっています。 右側面の装弾孔にはピースメーカーような蓋 (Loading Gate) が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 表面仕上げの多くに経年の時代錆が付いていますが、不自然さが全くない歴史を感じさせる古式銃独特の味わいになっています。 銃そのものは非常にしっかりとした、ガタの全くないキッチリとした造りです。 エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。 全体的な程度は古式銃としては良い状態です。 ダブル・アクション作動は完全良好でシリンダーが歯切れ良く回転しますが、古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 オリジナルのステイン仕上げ木製グリップも完全ですが、右側グリップ・スクリューの周りが少し欠けています。
本品の銃床左側面にはアラビア数字による「15891」番号に加えて「アユチ」と入った8mm四方の刻印が見られます。 「アユチ」とは尾張国愛知郡の古称です。 国内の古式銃に多く見られる「壬申刻印」と同様に、この「アユチ」刻印は幕末から明治初頭の何処かの段階で、愛知郡内に存在していた銃を調査・管理する事を目的として打刻されたものと考えられますが、「壬申刻印」とは打刻方法が全く異なっています。
明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。壬申 (じんしん) とは干支の一つで明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。壬申 (じんしん) とは干支の一つで明治5年 (1872年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。
本品の「アユチ」刻印は、上記のような国による管理下で全国一斉調査が行われた際に打刻されたものではなく、ほぼ同時期に愛知郡の行政組織が独自に調査を行った際に打刻されたものと思われます。 尚、弊社には同様に「アユチ」刻印及び本品と同じフォントの番号刻印が打刻された和製管打式小銃を在庫しています。 本品の銃砲刀剣類登録証の登録地が愛知県である事から、本品が幕末期から登録証が発行された平成26年まで現在の愛知県に存在していた事が伺えます。
スクリュー銃身内はライフリングが深く刻まれており最後まで (全て) 抜けています。 鉄の銃把 (バック・ストラップ) には少し深い錆があります。 本体フレーム右側面下側に5299のシリアル No.が入っています。 珍しいドイツ製ルフォーショーをコレクションに加えることのできるまたとないチャンスです。
11mm口径ダミー薬莢対応品 (11mm口径のダミー薬莢がシリンダーに装填出来るのを確認しておりますが、10発フル装填して問題なく作動するかの確認はまだ行っておりません。 なおダミー薬莢は本商品には付属しておりません)。 (MM)(KK)
【その他の情報】
平成26年1月16日に愛知県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
現存数が少ないKirschbaum社製のルフォーショー・タイプの画像はこちら
|
|
|
 |
|
|
 |
|
 |
|
 |
|  |